花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

馴化温室前で馴化作業 ?

2018年05月30日 | 研究
さて苗を自然界に慣らそうと試みているチームフローラ。
カメラをひくと大きなガラス温室の前で行っていることがわかります。
これは現在、チームがベースキャンプに使っている温室で
正しい名称は「馴化温室」といいます。
実は馴化とは生物の持っている生理機能などを
徐々に別の環境に馴らすことをいいます。
したがってこの馴化温室はバイオテクノロジーの技術で
試験管内で育てた洋ランを外気に馴らすために使われる施設。
つまり洋ランは試験管→馴化温室→屋外という手順で外に出されるます。
しかしチームの野菜苗は馴化温室→屋外→ため池なので
現在、馴化温室から外に出して自然界に馴らしながら
さらに次なる池の環境に馴らそうとしているのです。
馴化温室の前で馴化する。頭がこんがらがってきます。

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自然に返すために

2018年05月30日 | 研究
よく野生動物を野山に帰すシーンをテレビで見ることがあります。
傷ついて救出した動物の場合は、それほど問題はないのですが
動物園などで生まれてしまった子供を自然に戻すのは
自然に馴れるように飼育員は大変な苦労をするようです。
さてこのトウモロコシやインゲンも実は温室育ち。
したがって外の世界を知りません。
しかし自然界には雨や風があるのはもちろん、
気温が急に下がる場合もあります。
いきなり赤ちゃんを厳しい自然界に出しては
抵抗がないので死んでしまうかもしれません。
そこでチームは苗が大きくなったので屋外に置いて
自然環境に馴らしています。
また恐ろしことに植え付けるのは畑ではなく地域の「ため池」。
トウモロコシもインゲンも土に育つ植物。
水に植えられた経験はご先祖様もなく
水草のような特殊能力を持ち合わせていません。
そこで青い桶に少し多めに水を入れ
根腐れを防ぐエアレーションをしながらたん水環境に馴らしています。
水研究に取り組む最後のチームフローラは
なんとか自然に馴染んで欲しいと
我が子のように優しくそして厳しく育てています。
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「駒の雪」2018!

2018年05月30日 | その他
さてこれは2018年5月26日の北八甲田。
「駒の雪」を見つけることができますか。
紹介した写真よりも、まだ雪が残っていますが
それでもちゃんと馬が出来上がっています。
先日、三本木農業高校では恒例の田植えが行われたという
ニュースが流れていましたが、
まさに田植えの合図となりました。
もしかしたら温暖化の影響もあり本来なら6月にできる雪形が
5月下旬にできてしまうようになるかもしれません。
こんな現象を記録観測しても面白い研究になると思われます。
さてこの八甲田の駒の雪、名農のある南部町からも
場所によっては見ることができます。
事実、この雪形は三戸地方の田植えの合図にも
利用されていたという記録が残っているそうです。
駒の雪は今が見頃。ぜひ見つけてください。
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