花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ドローン上洛

2018年11月22日 | 園芸科学科
京都大学で開催される科学技術のアイデアコンテスト。
なぜかチーム フローラ フォトニクスは毎年のように決勝審査に残ります。
このコンテストは農業高校の研究発表とは全く違い
どちらかといえば新しいアイデアや発明を競うもの。
つまり特許がとれそうなアイデアを各校が提案し合います。
したがって何年もかけて地域に密着した活動を評価する
農業クラブ活動とは評価の視点が違うのです。
チームは今までたくさんの研究をしてきましたが、当然ながら
今まで誰もしてこなかったものじゃなければ取り上げません。
もちろん原則一人一研究。メンバーが5人いたらテーマも5つです。
それを各自、2年間という短期間で結論を出してもらっています。
そんなことからチームの研究は地道に地域に根ざした活動を求める
農業クラブより、短期集中、つまり一発芸的なテクノ愛向きだと思ってます。
今年もありがたいことに参加できますが、もっと嬉しいことがあります。
園芸科学科の果樹班も決勝審査に残ったのです。
果樹班といえば昨年、おそらく世界で初めて
ドローンを使った果樹の人工授粉に成功した強者。
この驚きは青森県だけでなく全国の新聞で紹介されました。
さらにこの技術をもとに今年も全国のビジネスコンテストを総なめにするなど
チームフローラ以上の快進撃を続けています。
同じ学校の研究班ではありますが、いつもは住む世界が異なるので
同じ大会に出場することはありませんでしたが、今回は偶然重なりました。
本日、チームと果樹班はともに戦いの場となる都へのぼります。
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地域に学び、地域に活かす

2018年11月22日 | 
11月に入ってリンゴの収穫も大詰めを迎えています。
ここは南部町の歴史ある直売所。
オープン直後の早朝に寄ってみました。
今でこそ全国各地にありますが、この直売所はその先駆けの一つ。
1991年に地元の農家のお母さんたちが結成した新しい販売スタイルは、
とてもユニークと話題となり毎日のように全国の自治体からの見学者が押しかけました。
まもなく創立30周年となりますが、今でもお客様が絶えません。
この直売所の成功をきっかけとして南部町はさくらんぼやブドウなどの観光農園、
さくらんぼの収穫イベントを充実させ、さらに宿泊施設や遊戯施設なども整え
グリーンツーリズムの先進地となっていきます。
また関東、関西から修学旅行を受け入れる農家ステイはもちろん、
現在は海外からのお客様もたくさん来ているようです。
このような取り組みが認められ内閣総理大臣賞も受賞しています。
他の農村と同じように高齢化、若者の流出など抱える課題もありますが
それでも南部町は農業を産業の柱に据え、まだまだ元気です。
そんな南部町は農業高校生にとって最高の教材でありお手本。
生物生産科も園芸科学科でも地域の子供達の農業体験を受け入れて
その指導のノウハウを実習から体験的に学んでいます。
また数年前から町にある直売所への出店も認められ
名農生は店頭に立ってお客様に対応する学習もしています。
地域から学んだものを将来、また地域に生かしてもらいたいものです。
さてご覧の通り、直売所にはいろいろな品種が並んでいます。
ぜひ立ち寄って旬の味覚を手に入れてください。
でもあまりにも品種が多いのでどれにしようか悩んでしまうかもしれません。
産地ならではの贅沢な悩みです。
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