花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

雪形「駒の雪」

2018年05月29日 | その他
これは青森県の中央に位置する八甲田。
そしてこの写真は「ドキュメンタリー 八甲田大岳「駒の雪」を探る」というサイトに
(http://www.actv.ne.jp/~munakata/yukigata/koma-e.html)
掲載されている「駒の雪」という雪形です。
右を向いた馬が見てとれます。
雪形とは雪が溶けてゆく際にできる形で
地域によっては農作業の合図として利用されてきました。
青森県の十和田市から見えるこの雪形は
昔から田植えの合図として親しまれており
かつて三本木農業高校に勤めていた頃はよく授業で取り上げ
実際に校舎から眺めていたものです。
面白いのはこの馬が見える時期。
サイトの情報ではこの写真は6月17日撮影ということです。
しかしこの地域の田植えといったら5月の下旬。
田植えの合図にしたら遅すぎると思いませんか。
でも決して遅くないのです。
昔、田植機がなかった時代は、現在のような稚苗ではなく
もっと大きく育った成苗を植えていました。
したがって大きくなる頃はもう6月だったのです。
駒の雪が現代の田植え時期と合わなくなってきたのは
機械化されたのが理由。
そんなことを考えながら農村文化や
かつての暮らしぶりを考えるのはとても楽しいものです。
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想像から創造へ

2018年05月28日 | 環境システム科
農と工の融合を目指す全国でも珍しい
ユニークなコンセプトを持つ環境システム科。
その凄いところがこの工作物。
なんと先ほどのCADで製作した図面に基づいて
実際に製作しているではありませんか。
まだ完成途中らしいのですが
今までの名農ではありえなかった学習です。
コンピュータの中で想像した景色を
実際に力を合わせて創造する。
この技術は農業だけでなく、
工業分野でも大いに活用できます。
さらに発想を生む経験やどのような手順を経て
実現させるかという実体験を通して得た力は
人間が生きていくのにとても大きな支えとなります。
7月に開催される体験入学の際は
ぜひこの花壇を見つけてみてください。
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CAD実習

2018年05月28日 | 環境システム科
コンピュータを使って設計を支援するCADシステムが
すっかり世の中に定着しました。
農業においても農業土木や造園分野で用いられています。
名久井農業高校の環境システム科は工業のエッセンスを
持っている農業の学科です。
したがってCADを使う実習が昨年行われました。
この図面がその時作られたもののようですが
嬉しいことに花壇の設計図ということです。
工業の先生方がちゃんと農業高校に合わせた
指導をされていることがここでわかります。
農と工の融合というキャッチフレーズで設立された環境システム科。
ユニークな学習はさらに深みを見せています。
でもすごいのはこれだけではありません。
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世界一小さな盆栽(BONSAI)

2018年05月27日 | 学校
もみじの実はプロペラの形をしています。
つまり竹とんぼのようにくるくる回転しながら
遠いところまで種子を飛ばすことができます。
さて名久井農業高校にはもみじの木がたくさんあります。
したがってあちこちからもみじが芽を出すことになります。
ご覧下さい。土の上に色づいたもみじの葉がいくつかみえます。
実はこのもみじは枯れ葉ではなく、
みんな茎があり地面から生えているのです。
面白いことに葉が1枚しかないのにちゃんと紅葉しています。
生まれたばかりの若葉は紫外線に弱いので
アントシアニンなどのポリフェノール色素で
身を守るため、赤い色の若葉が多いといいます。
このもみじもそんな理由で紅葉しているのかもしれません。
これを小さな鉢に植え替えたら
世界で一番小さな盆栽になるかもしれません。
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土を使わない野菜作り

2018年05月27日 | 環境システム科
野菜の苗を作る際は、
土に入れたポットに播種するのが当たり前ですが
環境システム科ではまったく違います。
ご覧のとおり、スポンジのくぼみに種を
ピンセットで落としています。
この後、スポンジに吸水させ適温の個室に設置するのですが
数日後にはもやしのような芽が出てきます。
発芽した姿は弱々しくやや徒長していますが
これを水耕栽培装置に設置すると、
なんとぐんぐん伸び、立派な野菜になります。
そのスピードは今までの土で育てていた比ではありません。
環境システム科は「農と工の融合」を目指して出来た
全国でも珍しい学科です。
新しい技術を学ぶことで新時代を担う
新しい発想を持った人材を育成しています。
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