ル・マン24時間耐久レースで有名なのがスタート。
並んだレースカーにドライバーがスタンドから走り乗って
エンジンをかけ、早いもの順にコースに飛び出す独特なスタート方式です。
これはエンジンの始動性や乗り込みやすさも
評価するためだといわれていますが、
みんながスタートしたのにいつまでたっても
動かないレースカーの映像をよくみます。
さてTEAM FLORAは7名のドライバーが所属しているレーシングチーム。
そのうち5名は4月中旬から下旬にかけてスタートしています。
ところが彼は気温が上がらないと実験ができないため、長い間赤ランプ。
待機状態です。しかし先週、かなり出遅れましたが
とうとう6番手として馴化温室内のコースに飛び出していきました。
では7番手はどうしたのでしょう。
実は準備作業に手こずりスタート予定が10日ほどずれ込んでいるのです。
今月下旬にはなんとかスタートしたいと
課題研究ではいつも1人黙々と準備に取り組んでいます。
でも安心してください。最初に飛び出していったレーサーのうち
3名がトラブルに巻き込まれ、ちょくちょくピットインしてくるのです。
理由は装置の故障や気温などのアクシデントによる実験植物の枯死。
植物はさまざまな要素に影響を受けます。あれだけ念入りに計画立てても
室内環境を制御できない実験室では、毎回のように失敗してしまうのです。
でも彼にとってはチャンス。猛烈な追撃が始まりました。