ご覧ください。先週植えたばかりのミスト栽培トマトの翌日の姿です。
なんと手前の苗がぐったりと萎れているではありませんか。
これを見た主任研究員はショックを受けたはず。
いったいどうしてなのでしょう。実は理由がありました。
このトマトの苗は直前まで土の入ったポットで育っていました。
しかしミストの中で育つには、この根ではなく
水中から養水分を吸収できる水中根や
過湿状態の空気から吸収できる湿気中根が必要です。
これらの根が出てくるには経験で7〜10日ほどかかります。
つまりこのトマトにはまだ水中根も湿気中根もないのです。
それなのにそれなのに、植え付けた翌日が運悪く猛暑。
31度を超える記録的暑さです。水は吸えない、蒸散は激しい。
そのため萎れてしまったのです。こうなるともう手遅れ。
気温が上がることは事前に予想されていたのでトマトには悪いことをしました。
幸い予備のトマトがあるので泣く泣く植え替えていました。
嬉しいことに今後1週間の予報によると気温は高くても20度。
なんとかしおれる前に過酷な環境を乗り越える特殊根を発生させたいものです。
ところで奥のトマトはいたって元気です。
実は奥の方は手前よりミスト発生回数を増やして植え付けた区。
こんな育苗方法が環境に慣れるまでは効果的なことがわかりました。
経験を積む。猛暑でもタダで転ばないFLORAです。