教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

戦国BASARAの元ネタがあったような気が・・・

2009-08-17 00:00:05 | オタネタ全般
http://www.sengokubasara.tv/index2.html
↑カプコンのゲームから派生した「戦国BASARA」。
10年くらい前にこれの元ネタっぽい作品があったような気がしていた。

たしか戦国時代がモチーフのアーケード用シューティングだった。
そしてボス戦のときには腐女子くさいグラフィックがデカデカと出てきてた気がする。

http://www.visco.co.jp/prdc/vasara/vsr_con.html
↑で、ためしにググったらそいつを見つけた。
2000年にビスコの作った戦国アクションシューティング「婆裟羅」。
メーカーも違うし登場人物も違うしwikiにも関連が書いていないから、きっとこれは別モノなんだろうね。
ちなみにこっちはスペルがVASARAになっている。

http://www.mxtv.co.jp/basara/
↑ついで。
腐女子むけ剣技アクションもののマンガ, アニメでBASARAという作品もかつてあった。
きっとこれも関係ないと思う。



そもそも「ばさら」って何ですかい?
・・・ということで、Wikipediaでそれも調べてみた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B0%E3%81%95%E3%82%89
> ばさらとは、日本の中世、南北朝時代の社会風潮や文化的流行をあらわす言葉であり、実際に当時の流行語として用いられた。

なんだ、ようするに
「ばさら」=「ナウなヤングにバカうけ」
ってな意味なわけね。

空中戦の空気感

2009-08-16 00:01:34 | オタネタ全般
はるかな過去の時代、1960年代ごろからだろうか。
アニメには空中戦や宇宙戦が多く取り扱われてきた。
それは戦時下においての航空戦力や制空権の重要さから考えれば、現代や近未来の戦場を描こうとしたとき、空中戦や宇宙戦を取り扱うものが多いのは半ば当然といってもいい感がある。

ところがどっこい、空中戦や宇宙戦をイイ感じに描くのは意外に難しい。

なにが難しいかっていうとだ・・・。
空気感を出すのが意外に難儀するのだ。

陸戦や海戦では、キホン的には2次元平面上で戦うことになる。
だから水平面上の部隊展開だけを考えれば良い。
潜水艦ならば少しだけ縦方向の移動もありうるが、それでも深さ数100mに対してヨコ方向はその100倍くらいの作戦域が描かれているので、さほど平面上で戦うのと変わりはない。

ところが!

空中戦や宇宙戦はそうではない。

航空戦にしても、インメルマンターンやひねりこみなどの縦方向の技があることからも、パイロットは3次元空間上での戦いを頭に入れておくのは当然だ。
宇宙戦にいたってはタテとヨコの区別すらない。
3次元空間上を縦横無尽に機動して戦う姿を描く必要があるのだ。

ところがそうでもない作品もある。
ある、というか、むしろそっちのほうが多い気がする。

名前は出さないが、宇宙空間での艦隊と艦隊の戦いにもかかわらず、なぜか両方ともヨコ方向にしか部隊が展開しないような作品もある。
仮に前方投影面積を最小にして敵弾に当たりにくくするならば、奥行き方向へ線状に1列に並ぶべきだ。
仮に前方投影面積を最大にして全火力を一斉放火できるようにするならば、タテもヨコも使って面状に並ぶべきだ。
だから、ヨコ方向にしか部隊が展開しないというのは陣形としてあまりにもムダが多い。

その手の作品は海戦のイメージをそのまま宇宙空間に持ってきただけなので、どうやったってイマイチ空気感が出ない。
そう、空の広さや宇宙空間の広大さを感じられないのだ。



宇宙空間での艦隊の陣形にはどのようなものが考えられるだろうか?

宇宙戦艦の構造が上半分と下半分で全然違う構造になっていたとして考えてみる。
たとえば多くの作品のように、下半分は居住区になっていて武装がほとんどなく、上半分は大口径の砲台がたくさんついていて装甲も厚い、そんなのを想定しよう。
そうすると、少なくとも一方からの攻撃に極端に弱くなるような平面的な陣形はよろしくないのは明白だ。

どうするのが良いのかには議論の余地があるが・・・
たとえば円筒状に配置して、内側に居住区を向けて外側に砲台を向けるという陣形も十分アリだと思う。
少なくとも平面的な陣形よりは防御に強い。
だが当然ながら3次元空間での立体的な配置を強いられてしまう。

話が脱線しそうなので、これはこれでここまでにしとく。



この問題は、描き手のアタマのなかがどうなっているかに強く依存する。
人間には、アタマのなかで3次元空間で考えられる人と、2次元平面でしか考えられない人の2種類に分かれる。
2次元平面でしか考えられない人は、3次元の座標でしか表せないような物体の軌跡をアタマで描けないように見える。

たとえば。
ドーナツに円錐を刺したとき、円錐が刺さっているドーナツの面がどんな形をしているかを何となくだいたいアタマで思い描ける人ならば、恐らく3次元空間の把握力は比較的高い。
逆に、ドーナツを中央を通らないどっかの面で縦方向にスライスしたときの断面を思い描けないようであれば、恐らく3次元空間の把握力の訓練が足らん。

これは技術屋にとっては重要な能力だ。
たとえば流体を流したとき、ハコの中でどんなふうに流体が動いて冷えていくかを考えなければならないとしたら、どうやったって3次元空間でモノを考えざるを得ない。
そうでなければ、教科書的なカンタンに平面に図示できるような構造でしか立案できはしないのだ。

そんなのを考えるのがイヤな人は工学部にはそうそう入ってこないだろうから、工学系の職業の人はたぶん3次元空間の把握力がある人の率が高いだろう。
だが、これは別に理系に特化した能力ではない。
美術系の彫刻やっている人たちならば、きっとこの能力は極めて高いに違いない。
そういう人たちが空戦を考えたならば、3次元空間で機動的に動くドッグファイトをイメージできるに違いない。
ところがそういう作品はたくさんあるとは言いがたいのも事実だ。



もちろん世の中には、3次元空間の把握力がある人がラフスケッチを書いたと思われる作品もある。

GONZOのストライクウィッチーズやラストエグザイルやサムライ7はそういう面で非常に良くできていた。
世の中には、がんばって3DCGで宇宙戦艦を描いたのに戦闘は2次元平面上でしか行われないような、そんなガッカリ作品もあるというのに、それと比べたらGONZOには遥かに腕前がたつヤツが入っていたに違いない。
さっきのヤツらにストライクウィッチーズの戦闘シーンの空気感を見せてやりたいくらいである。

こういった把握能力は生まれつきの差もあるのかもしれない。
だが訓練による改善度合いはかなり大きいと思う。
学校に通ったことがないひとならば2ケタの足し算を暗算で解くことはできないが、訓練すればそれくらいなら誰でもできるようになる。
それと同じことだ。

blogのもくじ5

2009-08-15 00:00:00 | もくじ
前回のもくじから50件分増えたのでもくじを追加した。
記事がたまり次第、不定期に更新する予定。



blogのもくじ5
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090815

ネオ三種の神器を予想してみる (下巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090814

ネオ三種の神器を予想してみる (中巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090813

ネオ三種の神器を予想してみる (上巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090812

会社見学に来た人の感想文
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090811

ゲーム版あの人は今・・・
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090810

そういえば酒井法子って・・・
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090809

ルイズ:貧乳が活躍する日
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「マシンは裏切らない」のか?
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外国株を買おうとしてガッカリ
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アメリカのギャルゲー, タイのギャルゲー
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わたしの愛したマシンたち(エスプレッソマシン編:補足)
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ストライカーユニットの設計思想 (下巻)
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ストライカーユニットの設計思想 (上巻)
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お台場ガンダムを見てきた
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ルナティックドーンIIと管理職
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ドマッシュノのない人生
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GONZOチャートとイベントリスト
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シューティングはノーボムから
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GONZO株主優待情報
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リアルスタンド使い現る!
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ルナティックドーンと悪党家業 (下巻)
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ルナティックドーンと悪党家業 (上巻)
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ロミオ×ジュリエットにみる国際結婚
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現実をどこまで仮想しようか
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秋葉原で見た、とあるイタい白人
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真空管を使えなくなった事での功罪
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GONZO株が買えず
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「神を信じますか?」の意味がわからない
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ドラゴンボール ナンバー2の悲哀
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「ドルアーガ」の意味
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君が代反対教員の件
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最先端デバイスはなぜ測れるのか?
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ニコニコの世論調査に思うことあり
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ガンダム00の世界地図と朝鮮半島 (下巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090716

ガンダム00の世界地図と朝鮮半島 (上巻)
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ガンダム00第2話のスリランカ内戦
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090714

常に朝は起きたくない件
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090713

戦場のヴァルキュリアの戦いっぷり
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090712

映画やアニメに見る「戦争」
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090711

自然エネルギーって・・・
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090710

マイナー路線の京都寺社仏閣観光ガイド
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090709

勇者=ニート仮説 (ドラクエIII)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090708

ゲーセンは金かかるのか?
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090707

週間ランキング入り♪
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090706

アイマスクエスト 白き魂と黒き魂 (下巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090706

アイマスクエスト 白き魂と黒き魂 (上巻)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090705

S氏の新作ソフト「押したの誰だ!?」「iShwatch」
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090705

時間のパラドックスを解決するウンチク
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090704

いいアニメをつくれば大金を・・・
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blogのもくじ4
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090702
(本もくじ記載分よりさらに古い記事のもくじは↑これ参照)

もくじ一覧はこちら

ネオ三種の神器を予想してみる (下巻)

2009-08-14 00:00:38 | 科学
(・・・前回はネオ三種の神器その②について、前々回はその①についての予想)



[その③]

実はここまで書いておいて何だが、その①, その②に匹敵するような決定打がその③には見当たらない。
そのためこれまで前2回同等には明確に書けないのはカンベンして欲しいとこだ(笑)。



まずありそうなので言うと家庭用燃料電池(エネファーム)かなぁ。

火力発電とかを見てみても、キホン的に発電システムというのは、発電に使われなかったエネルギーのほとんどは熱として捨てている。
ところがエネファームは熱として捨てる分を風呂の水を温めるのに使える。
だからトータルでは最新式火力発電所よりも熱効率が高い。

だが問題がある。

1つ目は高いこと。

一戸建て用のソーラーシステムよりさらに高い。
そんなんじゃあ、なかなか手を出しづらいものがある。

2つ目は電力会社に嫌われていること。

エネファームで風呂の水を温めるエネルギー源はガスである。
そしてエネファームで得られた電気は電力会社とやりとりして融通することになる。

ところが、電力会社にとってガス屋は商売敵である。
そもそも電力会社はオール電化にしてガス屋を追い出したくてたまらないのだから。
だから電力会社はエネファームを導入して欲しくない。
あの手この手で電力会社はエネファームの普及を阻止しようと躍起になるだろう。
たぶん東京電力と東京ガスの政治力の綱引き如何で勝負が決まる。



ほかにありそうなので言うと、有機ELのTVとか。

今の液晶TVはブラウン管時代のTVに比べれば消費電力は少ないだろうが、思ったほど消費電力は少なくはない。
液晶TVはバックライトでかなりのエネルギーをロスしているのだ。

その点、方式にもよるかもしれないが有機ELのTVはそのデメリットをかなり克服できると思われる。

きっといい線いく商品ができあがったら
「液晶TVより○○%(当社比)もエコですよ~」
と大々的に宣伝してくるに違いない。

場合によったら、日本の大手家電メーカーがこぞって作れるようになれば、一定以下の消費電力を満たさないものは販売禁止にしてサムソンなど外国メーカーを日本市場から追い出すことも考えられなくもない。



あとは、排出権取引とかもありうるかもしれない。

例えばゴールドカードやブラックカードよろしく、一定以上の排出権を持っている人は人に自慢できたり特定の待遇を受けられたりするインセンティブが与えられるとか。

これはどうなるか、わたしにはさっぱり先が読めん。
ひょっとしたらシャングリ・ラのような排出ペナルティーを金銭トレードするような世界になるとかあるかも。



ほかにありそうなのでいうと・・・
その②で太陽電池が出てきたからには風車もありそうな気もしないでもない。
だが恐らくそれは無い。

風力発電で得られる電力は理論値では
 ・風速の3乗に比例
 ・直径の2乗に比例
する。

(速度の2乗が運動エネルギーに比例し、また速度と単位時間あたりに流入する質量が比例することから、電力は風速の3乗に比例する。
 直径の2乗がブレードの風受面積に比例することから、電力は直径の2乗に比例する。)

だからとにかくデカい風車を建てないとあまり意味がない。
事業用では直径80m 電力2MWなんかの巨大風車を使うことを考えれば、マンションのベランダで使えるくらいの風車でペイするものが近い将来できるかどうか甚だ疑問に感じる。
太陽電池以上に小型のものを実用化するのは難しいだろう。

それから風力発電では、なぜか普及の足をひっぱる反対派がいる。
そいつらは、風車に鳥がぶつかってかわいそうだとか、風車があったら景観に悪影響を及ぼすから環境破壊だとか、とにかくそんなリクツをつけて反対する。
ごくごく稀に運悪くぶつかることもあるかもしれない鳥の心配をして建造をとりやめるべきではないと思うし、わたし個人の美的感覚では風車があったほうが景観が良くなると感じるので、わたしは彼ら反対派の意見には賛同しない。

だが、積極的に足をひっぱりネガティブキャンペーンを展開するヤツがいる以上、そうそうカンタンに家庭には普及することはないだろう。

それから前にもちょっと書いたことがあるが・・・

風力発電は電力の安定供給の面から見たら極めて品質が悪い。
だから日本の電力会社はあまり風車を使いたがらない。
日本の電力の安定度はかなりすごいと思うし、それが外国なみに悪化してもいいから風力発電するべきだとも言えないわけで、そういう意味では電力会社を悪者に祭り上げるわけにもいかないわけだが、そうは言ってもこれも普及の足をひっぱる原因の1つになっているのは間違いない。



他にも、太陽熱給湯とか屋上緑化とか地下蓄熱とか大穴はいくつもありそうだ。
けどまあ、とりあえずこの辺にしとこうかね。

ネオ三種の神器を予想してみる (中巻)

2009-08-13 00:02:51 | 科学
(・・・前回はネオ三種の神器その①についての予想)



[その②] ソーラーパネル

のっけから少し話が変わるが・・・

15年くらい前の頃だと思う。
とあるファミリーマンションのどっかの1部屋に、BSだかCSだかのパラボラアンテナがついたとする。

その時代、そうなるとどうなったか?

すごい勢いでパラボラアンテナが増えていくのだ。
そして数ヶ月のうちに、あっという間に3割~5割くらいの部屋にパラボラアンテナがつくことになる。
NHKのアンテナチェッカーの方々(という職業名ではないけど(笑))は当時きっと笑いが止まらんかっただろうと思う。

車もそうだが、見栄っ張りなヤツらにとっては家というのはリッパな見栄をはりたいという自尊心を満たす役目を果たす極めて重要な存在なのだ。



たかがパラボラアンテナで見栄を張れるという笑っちゃうくらい愚かな時代はあっという間に過ぎた。

さてさて、次は何がくるだろうか?

わたしはそれはソーラーパネル(太陽光発電)だとふんでいる。
その①のハイブリッドカーにつづき、エコ関係でもてはやされそうなモノといったら、何と言ってもソーラーパネルしかないだろう。

あのデカいソーラーパネルが屋根の上にあったらそれこそイヤでもご近所さんの目に留まる。
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
と自慢するには、プリウス以上にまたとないステータスアイテムだ。



だが、今の時点ではまだまだ高額な買い物だ。

一戸建て用サイズのものでは目ん玉ひんむくような値段がつけられている。
発電した直流を交流100Vに変換する装置や保護機能もバカにならないので、小型化しても生涯収支がトントン以上になるものはそう簡単にできはしない。

あくまでも理想論としての目標になるが・・・
できればマンションのベランダに取り付けられるくらいのサイズでも、20年くらいでペイするくらいの初期投資金額に収まるのが望ましい。

そうすれば
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
と自慢したいヤツらのマンションに一気に普及することになるだろう。
それこそさっきのパラボラアンテナの例じゃないが、マンションのだれか1人がつけたら癌細胞の転移のごとく不気味な勢いで普及していくに違いない。



余談だが・・・
ソーラーパネルというのはハイテク産業のように報道されている。
半導体ではあるからハイテク産業に見えるのも当然だし、国内各社そろって技術開発に力を入れて成果を大々的に発表しているからハイテク産業と言うのは必ずしも間違ってはいない。

しかし!

単に太陽電池を作るだけなら誰でも作れる。
製品としてのコスト競争力はともかく、カネさえあればタダのアニオタのわたしでさえ作ってみせる。
これは決して大げさな話ではない。
単に太陽電池を作るだけならハイテク産業でもなんでもないのだ。

とりあえず日本だけ見ていみよう。

太陽電池は一戸建ての屋根にのせるのがメインターゲットだというように見える。
一戸建ての屋根というのは大した面積ではない。
だから日本用のものはそれなりに高効率な太陽電池を必要とする。
高効率な太陽電池を作るとしたら、特別な材料または高度な技術がいる。
特別な材料はたいてい高額(たとえばSiでなくてGaAs使えば高効率なものがカンタンにできるが値段がべらぼうに高い)だし、高度な技術がいるものは製造工程が複雑(たとえば波長ごとに反応する層を別々に設けた多層構造を作るとか)になっていくからコスト競争力が高くはない。

だから日本で商売になる太陽電池は高い。
その代わり、かなりイイモノが手に入りはするが。

対して外国。

日本以外の世間では、ソーラーパネルというと事業用の大面積のものがふつうである。
そもそも日本ほど土地に不自由していない。
だから広大な敷地を用意できる。

さっき書いた発電した直流を交流100Vに変換する装置や保護機能、これも広大な敷地のなかに全部で1個デカいのを設置すれば良いので、コストをかなり下げられる。
太陽電池そのものの要求も、効率は二の次でいいからとにかく発電量あたりのコストが安いものをよこせということになる。
コストを下げるには、カンタンな生産ラインでジャンジャン大量生産するのが王道だが、それではメイドインジャパンの太陽電池ほど効率の良いものはできない。
けどそんなことはどーでもいい。
砂漠の真ん中では土地代なんてタダに等しいのだから。



ここまで読んだ人のなかで気付いた人がいるかもしれない。

某家電メーカーでは
「設置面積あたりの発電量世界No.1」
だと宣伝しているが、このメーカーのシステム一式は他社よりかなり割高である。
発電量あたりのコストで計算してもまだ割高である。

そんなものが輸出できるか?

できるわけがない。
日本のような土地に困っている狭い国でかつ多少カネを持っている国にしか売れるはずがない。
しかし残念ながら、既にもうシェア奪還はあきらめてしまい、日本国内のスキマ産業で細々と食いつなごうとしている太陽電池メーカーもかなりの多数にのぼる。

仮にまあ世界に売れそうなものを挙げるとすれば、例えばシャープくらいだろう。
シャープは製造ラインのスケールメリットでコストを下げて世界に勝負を挑もうとしている。
世界ではそういうものしか売れはしないのだ。



もしあなたが環境銘柄ということで太陽電池関連株に投資しようかどうしようか迷っていたとする。

わたしなら
「スケールメリットでコストを下げるのを重視しない太陽電池メーカーに投資するなら、世界市場で敗退するリスクを覚悟しなさい」
と忠告する。

まだアルバックのような太陽電池製造装置メーカーのほうが、現に世界を相手に戦っているわけだから、そっちのほうが何倍も有望だ。

そもそも、iシェアーズのETF「S&P グローバル・クリーンエネルギー・インデックス・ファンド(ICLN)」の構成銘柄には、たったの1%も日本は含まれていないのだ。
これを見たら、いかに日本の太陽電池メーカーが世界からハブられているか、げんなりするほど解るだろう。



(次回、ネオ三種の神器その③について・・・)

ネオ三種の神器を予想してみる (上巻)

2009-08-12 00:00:05 | 科学
よのなかには三種の神器と呼ばれるものがある。

はじまりは鏡・玉・剣だった。
そして時がたち、(白黒)TV・洗濯機・冷蔵庫となった。
ほどなくしてそれは(カラー)TV・クーラー・自家用車と移り変わる。
(今世紀に入ってからの三種の神器もあるようだが、そっちのほうはよく知らん)

さて現代。

次は何が来るだろうか?
無謀にも新たな三種の神器を予想してみようではないかと思い至った。



[その①] ハイブリッドカー(またはフル電気自動車)

今、ハイブリッドカーの代表であるプリウスはバカ売れしている。
んなことは改めて言うほどのことでもない。

さて、なんでプリウスは売れるのだろうか?

いちばんベタな答えは
「燃費が良いから」
だ。

2番目にベタな答えは
「ハイブリッドカーは環境に優しいから」
だ。

これは正しいだろうか?

わたしはこの回答は正しくないと思っている。

燃費が良いものが欲しければ軽自動車にすれば良い。
長距離走行のときには軽では疲れるからイヤだとかいうのもあるが、用途の90%以上をしめる街のりでは軽で十分、いや軽のほうが運転しやすいくらいだ。
燃費が良いからというインセンティブにより軽ではなくプリウスを選択する道理は無い。

環境に優しいからというのも何かおかしい。
だったら、プリウス以外のハイブリッドカーもバカ売れしても良いからである。

ではなぜプリウスか?

まず、
 ・プリウスはハイブリッドカーの代表であり
 ・プリウスはハイブリッドのモデルしかなく
 ・プリウスならパッと見だけでハイブリッドカーだとわかる
ということが大前提として存在する。

ということは何を意味するか解るだろうか。

これは、プリウスのオーナ-がハイブリッドカーのオーナーだということが誰の目にもわかるということだ。

これじゃ説明が良くないな・・・。
これは、プリウスのオーナ-はハイブリッドカーのオーナーだということを自慢できるということでもある、と言ったほうが良いかな。

ようするにだ・・・。
他のハイブリッドカーを買ってしまうとハイブリッドカーだと自慢できない(他人がパッと見でハイブリッドカーだとわからない)ので、自慢したいヤツが購入したいと思うだけのインセンティブにならないと言いたいわけだ。



まず、そもそもなぜハイブリッドカーだと自慢できるのかということの説明もしなければならないだろう。

ハイブリッドカーは値段が高い。
これも高級車と同じ意味の自慢要素になる。

もちろんそれだけではない。
真の目的は、ハイブリッドカーを買うことによって
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
と自慢したいことにあるのだ。

昨今は市民レベルで環境意識が非常に高くなっている。
もちろん企業はそれをビジネスチャンスだとにらんでいる。
個人に買ってもらう製品を作る会社であればあるほどその傾向が強い。

だから企業は必死になって
「わが社の製品はこんなにエコなんですよ~」
と広告を出す。
中にはちょっと考えればエコでも何でもないようなものまでゴマカシでエコだと宣伝している。

そしてそれを買い求めたユーザーは、
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
というチッポケな自己満足を得るのである。



ひと昔前なら、自慢したいというだけの愚かなヤツらは皆こぞっていかつい高級車を買い求めた。
たとえばクラウンとか。

ところが、いまはクラウンからプリウスに買い換えるヤツまでいる。
クラウンにもハイブリッドのモデルがあるのにそうはしない。

なぜか?

それは、クラウンのハイブリッドモデルでは、パッと見ではハイブリッドカーだと誰も解らないからだ!
クラウンハイブリッドでは大して自慢できないからプリウスほどもてはやされないのだ!!



あと10年くらいすると、ハイブリッドカー(またはフル電気自動車)ではない普通の車を買った人は
「環境意識の低い不道徳者だ!」
と陰口を叩かれる時代になるかもしれない。

そしてそうなる頃、ハイブリッドカーは売り上げの大部分を占めるほど広く普及することになる。

こういった変なサヨク市民団体的な人格批判がおこるのは望ましくない。
もしハイブリッドカーの普及を促進したいのであれば、燃費の良い車の減税を施すとか、ガソリン税を増税するとか、そういった誘導的な政策により購入者に対するインセンティブを与えるようなやり方でないと、後で全然別の奇怪な大問題が起きることになるであろう。

たとえば、ハイブリッドで燃費が良いということを詠っているくせに普通の車と同程度以下の燃費にしかならないような、そんな韓国製ハイブリッドカーが市場でまかり通るような変な時代になるとかね(笑)。



かつて江戸時代には裏地に金を使って他人には見えない隠れた贅沢を楽しむ文化もあった。
だが、いかつい高級車に乗りたいようなヤツらの大多数がそんな隠れた贅沢を楽しむレベルにあるとは到底思いがたい。
どう考えても見栄をはって他人に自慢したいから以外に考えようがないと思うのはわたしだけではないと思うのだがねぇ・・・。



追伸:

あんまりこんな事を書いていると、読者からは
「キサマは環境意識の低い不道徳者だ!」
とでも言われかねないので、あらかじめ1ついい訳しておく。

わたしは道楽で風力発電に一枚かんでいる。
それに対してのわたしの投下資本分により我が家で使う電力量の10倍近くを発電している。
風車の製造時のエネルギーは加味しないならば、ガソリンやガスも加味したエネルギー消費よりも発電したエネルギーのほうが多いだろう。

だが、こういうのは話のネタにはなるが、自慢にはならない。
だからハイブリッドカーほどメジャーにはならないのさ。



(次回、ネオ三種の神器その②について・・・)

会社見学に来た人の感想文

2009-08-11 00:07:09 | 経済/経済/社会
少し前の話になるが、うちの会社の元オヤブンが中学生だか高校生だかを呼んで社会見学させたことがある。
社内報に出ていてそれで知ったわけなんだが。

で、社内報にはそれに付け加えて生徒の感想文の一部引用がいくつか載っていたわけだが・・・
これが、なんというかこう、学校の先生に「書けぃ!」と強制されてしょうがないから当たり障りのないことをその場しのぎで書いたような文章だったわけだ。

うちの広報課はそれを大喜びで
「こんな感想もらいました!!」
とでも言わんばかりに大はしゃぎで載せているわけよ。
いやいや、それかなりイタいんだけど。(^^)/☆

思えば、わたしの小中学校での感想文もそんな感じだったな~。
マジでどーでもいいことの感想文を常態的に書かされつづけていて、イヤイヤながらにしょうがないから当たり障りのないことをその場しのぎで感想文を書く日常があった。
当blogはあるいみ毎日なにかの感想文を書いているのに等しいわけで、その頃を思えばなんという変わりようかと自分でもビックリだと思う。



そもそも、なんで小中学校のときの感想文はあんなにイヤだったのだろうか?

これは明白だ。
何の感動もないのに、何も思うところもないのに、『感想文何ページ』というノルマだけ科せられていたからだ。
これは感想文だけではなく、日記でもそうであった。

では、なぜそんなに無感動だったのか?

これも明白だ。
感想文を書かなければならない元ネタが、とてもじゃないけど興味が向くような内容とはかけ離れているからだ。

仮に感想文を書かなければならない元ネタが解脱するほどつまらなかったとしよう。
というか、一般的には解脱するほどつまらなない。
少なくともわたしの中学校生活ではそうだった。

で、それを正直に感想文に書いたとしよう。
いかにそれがくだらないか、それをとつとつと書いたとしよう。

どういう結果が起きるか?

これは100%の確率で予測可能な未来だ。
わたしの出身中学なら、指導室に半日は監禁され、何発か鉄拳制裁をくらい、2時間は正座させられる。
(人を平気で毎日ぶん殴り、人に2時間も床での正座を強要させ、それでも平然としているのは、それは人としてどうなのよ?と常々思う。わたしはそんな人にはなりたくない。)
だから正直に「これはくだらないものだ」と書くヤツはいない。

皆、いかにくだらないものに対して当たり障りのない感想文を書けるかという訓練をさせられいているわけである。
その結果は一目瞭然で、見るヤツが見たらそれがその場しのぎであることは確実にわかる感想文ができあがる。
しかも全員分が。



これがまだ興味がわく内容ならまだいい。
ところが、そんなものはめったに無い。

キホン的に、児童文学推薦図書とか優良図書とか『こどもに読ませたい』的なオビがついている本とか、そいういう類のヤツは子供が読んでもクソほどつまらない。
オトナの都合で「良い子」の本を選んでいるわけだからクソつまらんのは当然だ。
そしてその反対に、子供たちに大流行したもの、例えば”まいっちんぐマチコ先生”とか”北斗の拳”とか”クレヨンしんちゃん”とかそういう類のものは、たいがいオトナ視点から見たら子供に見せたがらないものだ。
そしてそれらは「良い子」とはかけ離れており、ダーティーな側面がかなり強い。
だから北斗の拳の感想文を書く機会など存在しないのだ。

学校から与えられる読書感想文用の図書は、子供視点から見たら全てつまらない。
国語の教科書に載っているものが子供視点から見たら全てつまらないのも同様である。

だいたい当時の子供だったわたしは、本というと読書感想文用の図書や国語の教科書に載っているものしか知らなかった。
だから本というのはクソつまらないものだとずっと思っていた。
本が好きだという人の感性が1ミリも理解できなかった。
国語が大嫌いになるのも半ば当然である。

そういう本が大嫌いな少年少女はかなり多いだろう。
そして彼らは毎回苦しみながら読書感想文を書いているわけである。

だが仮に、たまには
「自分の好きなマンガやアニメの感想文を書いてみよ」
という宿題を与えたらどうだろう。

きっとさほど苦もなく感想文を仕上げてくるに違いない。
想いのたけを書ききれなくて、ページを超過して書いてくる者も多いだろう。
わたしのように、読書感想文の最後の1ページは「た。」で終わらせる確率が5割以上で、なおかつ99%の確率で最後の1ページは1行しか書いていないなどという、あるいみ手抜きの達人と化した者は生まれなかったに違いない。
(当時のわたしは可能なかぎり少ない情報量で可能なかぎりリソースを浪費する文章を書く達人となるべく訓練されていたのだ。最後のページは「た。」しかないのだからビルゲイツ顔負けのリソース浪費っぷりである。)



わたしのそれがひっくり返ったのは高校時代だった。
とある小説家をめざすダチがラノベをムリヤリ貸してきたことに始まる。
それは冴木忍の”星の大地”だった。
これは初めて本がおもしろいと思った記念となる本だった。

冴木忍の作品は先の例のようなダーディーなオトナのイヤがる主人公が出てくるものはない。
だが、そういった子供が読んでもおもしろい作品を図書室におき、その感想文を書かせるならば、まともな感想文もたまには出てくるであろうと推測される。
きっと、熱き魂のこもった血が通った感想文を書いてくるヤツが出てくるに違いない。
そして、ムダにリソースを浪費する文章を書く訓練をするために感想文を書くのではなく、自分のアタマの中にしまってある魂や感情を整理して文章化するための訓練として感想文を書くのだということを、生徒が書きながらに自然と理解できるであろう。
感想文というのは本来そうあるべきだと思う。

当blogもなるべくそういう記事にしたいと思いながら書いている。
毎日更新するという自分ノルマを達成するためだけにその場でとってつけたような中身のない記事を書くことは唾棄すべきことだ。

そう、当時のわたしの感想文がそうであったように。

ゲーム版あの人は今・・・

2009-08-10 00:01:31 | オタネタ全般
当blogでときどき引用させてもらっている某blog(※1)でゴンゾロッソのMMORPG「アルカディアサーガ」ネタが載っていたので、早速リンク先を見に行ってみた。

これがまあ、懐かしいことに水野良とか書いてあるじゃあないですか!
ロードス島戦記の人、もう名前も忘れかけたころだったよ。。。

webで調べてみたら、スターシップ・オペレーターズとかギャラクシーエンジェルとかも係ってたのね。
作風が全然違うから気付かなんだ(笑)。

さてこの人、グループSNE(※2)創立メンバーの1人である。
さて、知らない人のために記しておくと、グループSNEとはゲームデザイナー集団のような会社であり、ソードワールドのようにTRPG出したり小説出したり洋ゲーの翻訳したりして暮らしている人たちだ。

ググッたらまだ会社があったのには失礼ながらちょっとビックリした。
ひところはコンプティークなる雑誌では特集されて
「東大より狭き門」
(註:洋ゲーなんかでグループメンバー同程度以上の腕前を発揮しないと入社できない規定になっていたことから)
だとか称えられる勢いだったわけだが、今となっては見る影もない。
水野良は独立したようだが、社内にはまだ安田均や友野詳のような懐かしいメンツがそろっているようだ。



さて、このころゲーム界で活躍した人というと、やはりベニー松山を置いては語れないだろう。
今は亡きベーマガ(※3)によく出てたウィザードリー評論家のベニー松山。

ベーマガも休刊近いころはペラッペラに薄くなっていて見るも無残だったよな~。
まあそれはおいといて。

たしかわたしが中学生のとき既に大学生だったはずだが、わたしが大学院生になってもまだ大学生やっていたような。結局卒業したのだろうか。
いままでもBASTARD!!の小説版書いたとかゲームのシナリオ担当とかでたま~に見かけるが、いま何をしているのかさっぱり知らんかった。

さてWikipediaで調べてみたら、ベニー松山はいまは山下章らとともにスタジオベントスタッフ(※4)という会社を興していたらしい。
山下章とはまた何と懐かしい名前が・・・。



山下章は先のベーマガのレギュラーライターの1人で、よくゲームのレビューとか書いていた。

たしかベーマガ上で「バトル・オブ・ストリートファイターII」というストIIレビュー小説とかも書いていたはずだ。
途中で連載中止して続きは単行本でって話だったはずだが、とうとう単行本は出なかったんだったんだよな~。

そういえば同じベーマガ上で「F-ZERO 1分59秒台への道」というタイムアタックの連載モノを書いていたのもたしかこの人だったような。
あれもいつの間にか連載が滞ってしまった。
結局どうなったのか気にならなくもないような。

さて今はというと。
スタジオベントスタッフはどうやらゲームの攻略本執筆が主たる業務のようだ。
当時のベーマガでの活躍っぷりの延長線上という意味ではすごく納得できる気がしてくる。



わたしは芸能人にハマッったことはないが・・・
たぶん小中学校のころ憧れていたアイドルが10年たってもまだ女優として活躍していたのを見つけたら、きっとこういう今のわたしの気分に近いのだろうと思う。
何というか、意図せずにとっても懐かしいものを見てしまった。



【※1 某blog】
個人就活ブログ ...
http://japanimation.blog72.fc2.com/

【※2 グループSNE】
http://www.groupsne.co.jp/

【※3 ベーマガ】
マイコンBASICマガジン、略してベーマガ
当時比較的硬派だったPC&ゲーム系雑誌(故)。
BASICは基礎的なという意味ではなく、プログラミング言語のBASICから来ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3BASIC%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3

【※4 スタジオベントスタッフ】
http://www.bent.co.jp/

そういえば酒井法子って・・・

2009-08-09 00:56:22 | 経済/経済/社会
芸能人に超絶疎いわたしでさえ、ちかごろシャブで有名な酒井法子って何かどっかで聞いたことあるような・・・、と思っていたら。

そういえば、トップをねらえ!の主題歌の人、トリプルノリコの法子だったわけね。
今ようやく思い出した。
写真見てもわからんかったけど声は思い出した。

ルイズ:貧乳が活躍する日

2009-08-09 00:01:02 | オタネタ全般
アニメ版 ゼロの使い魔 ~三美姫の輪舞~ の第11話(アーハンブラの虜)。
これはおっぱい星人御用達の回なだけでなく、貧乳好きにも避けては通れない回であった。

そもそもにしてこの回、踊り子の変装(というかコスプレ?)をしてウロつくという話である。
だからか、やたらめったらサービスシーン(?)が多い。
おっぱい星人(※1)ならば、もうそれこそキュルケやティアニアの揺れ乳に釘付けだろう。

しかし!

よの中にはそんなのが目に入らない男もいる。
とりあえずデカ乳を出していれば喜ばれるという、そんな黄門様の印籠が通用しない男がいる。

その男たちはこれを見て、心のなかでこう叫ぶ。
「ええい! キュルケ(特大)やらティアニア(特大)やらはいいから、その後ろのモモランシー(やや小)やルイズ(極小)を出せい!」
と。

じつは、おもしろいことにそれに全くソックリな人物が作中にも登場していたのだ!

その名シーン全セリフを掲載しよう。



(前略)

やはり気品のある顔だちをしておるな。
踊り子にはもったいない。

うっっっ、うふふふふふふ・・・
お、おじょうずですこと・・・

それに! すばらしい胸!

へ?

そのぺったん具合がわしの心をかき乱すのだ!!

へ? えぇぇぇ!

たまらんっ、貧乳たまらんっっっ!

ひぃぃぃ!!!

もっと良く見せて

いっ、いやですわ、そんなジロジロと・・・
ガマンよ、お酒に薬を入れてしまえば・・・

は? ウソ!

(回想シーン)
い、い、い、いってくるわ

ぴゅーコロン

ないっっっ! (眠り薬が)

そう、ない、だからそこが良いのだぁぁぁ!!

ひぃぃぃ!!!

(中略:けっきょく眠らされる)

えっ、わしはここで何を?
んん?

あ・・・

ぉぉぉおおお!!!
わし好みの胸ぇぇぇ!!!

ゲシ



このおじさんダメすぎる(笑)。
・・・と同時に、このおじさんの愛がイタイほどわかる(笑々)。
ギャグではなくてこれが理解できた者は、まごうことなき貧乳派だ。

そもそもにして、この回が入っているDVDの表紙絵はルイズ(極小)の踊り子姿だし、CMのクレジットもルイズ(極小)のハダカエプロンだし、もうわたしと同じくらいダメなヤツがデザインしているとしか思えないフシもある。

ついでにいうと、YouTubeなんかで名シーンの字幕つきなんかを見ていると、なかなかに興味深い英訳が使われることがある。
第7話の某シーンについて、日本語と英語字幕の両方を掲載しよう。



そ, そ, そうよね
R-R-Right!

あ, あ, あ, あたしじゃ、む, む, む, 胸がないもんね
I-I-I dont't have breasts right?

ぺったんこだもんね
As flat as an airport runway right?

えぐれてるわねー!
Totally unattractive right?

サイトのバカァァァー!
Saito you idiot!



そーかー。
「ぺったんこ」の英語訳は「滑走路なみの平坦さ (as flat as an airport runway)」というのか~。
「えぐれてる」の英語訳は「魅力のない (unattractive)」というのか~。
むかしのマンガだと「洗濯板」とかよくつかってたけどな~。

だが、滑走路なみに平坦だからこそ良いこともあるのだ!



・・・しかし、世の中には上には上がいる。
我々のさらに上をゆく者たちがいる。
今日はそのツワモノたちの宴を紹介して終わりにしたい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7617375

(前略)

それでも諸君はここにいる! なぜだ!?
なぜこのようなうらぶれた、惨めな場所に諸君は立っているのだ!

許せなかったのだろう!?
納得できなかったのだろう!?
胸や尻では、佳しと出来なかったのだろう!?

諸君は、太ももしか愛せなかったのだろう!?

そうだ! それでいい!

ーー胸? ふん、青臭い!

ーー尻? はっ、老境に過ぎる!

この不確定であやふやな世界において、あえて私は断言しよう!

時代は、太ももであると!

諸君! 胸派にも尻派にも馴染めず、縮こまるのはもう止めだ! 逃げている時間は終わったのだ!

目にもの、見せてやろうではないか!

タイとスカートから覗く太ももを!
タイツの下の、太ももを!

膝枕という、究極兵器を!

奴らの鼻先に、突きつけてやろうではないか!

今ここにーー

(後略)



【※1 おっぱい星人】

> おっぱい星人(おっぱいせいじん)とは、おっぱいの放つ魔力を糧として生きる生命体である。おもに巨乳以上の大きさを持つ乳房を好む傾向が強いとされる。その歴史は古く、太古の昔から存在していたとされる。
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E6%98%9F%E4%BA%BA

> おっぱい星人とは、おっぱいに魂を奪われた人たちの事である。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E6%98%9F%E4%BA%BA

> おっぱいの素晴らしさを伝道するためおっぱい星からやって来た使者
http://www.paradisearmy.
com/doujin/pasok_seijin.htm
(↑直書きするとハネられる。1行にくっつけたものがリンク先)

「マシンは裏切らない」のか?

2009-08-08 00:06:00 | 科学
「マシンはオレを裏切らない!」

このセリフは、多くのアニメのマッドサイエンティストやメカニックが発する定番として知られた言葉である。
わたしも技術屋のはしくれなもので、その立場にかなり近い。
というか、はたから見たらそんなことを言いそうなヤツだと思われかねないポジションにある。

さて、この言葉は正しいのか?

わたしだったらどう思うかを書いてみようかと思う。



そもそも、マシンは裏切るものなのか?

答えはYES。
マシンはカンタンに人を裏切る。
自分の理解が及ばなかったとき、人はマシンに裏切られる。

車のネズミ捕り探知機に例えてみる。
大概のヤツは電波を受信して警報を鳴らす。
ちょっといいヤツになればGPS受信機を搭載していて、ヤバいところに差し掛かったら警報を鳴らしてくれるヤツもある。

ところが、警察が光学式の探知機に変えたらどうなるだろうか?

ネズミ捕り探知機では検出できない。
あなたはサイン会場にお呼ばれし、ありがたいお布施を払うハメになる。
きっとそのときには、ネズミ捕り探知機に裏切られたと思うだろう。

そうではなくて、光学式の探知機があるのを予め知っていて、自分の持っているマシンでは対応できないことも予め知っていれば、あなたはマシンには裏切られない。

自分の理解度が足りないとき、マシンは裏切るのだ。



このことは研究や開発に従事する場合にもいえる。
そもそもにおいて研究開発では、だれもやったことがない研究をしたり、だれも作ったことがないものを開発したり、そういったことが一般業務になる。
しょちゅう巧くいかなくてアタマをかかえている。
だから、時にはアタマをヒネり、ときには手当たりしだい実験し、だれも知らないことを手探りでやっていくハメになる。
だいいちだれがやっても研究や開発がスムーズにいくなら、わざわざ高いカネ払って技術屋を雇う意味はないのだから。

だれも知らないことをやってみたら、マシンは確実に裏切り行為を働く。
だが、なぜマシンが裏切り行為を働いたのかを見極め理解したとき、それは特許になり論文になり技になるのだ。
つぎからはマシンは裏切らない。

「マシンは裏切らない」という言葉の根拠は、マシンは物理現象のカタマリで作られているから、その中で起きている物理現象を正しく理解してしまえば想定外の動作は起こさないということに起因している。
そして「マシンが裏切る」というのは、その中で起きている物理現象をまだちゃんと理解してしていないからだ、とも言い換えられる。



ところが!

分野によってはそれが成り立たない。
物理現象を相手にするのではなく、人が作ったルールの上でモノを作る場合にそれは成り立たない。
たとえばソフトウェアがそうだろう。

自分が作ったソフトがうまく動かなかったとしよう。
つまりどっかにバグがあるわけだ。

大概の場合、それが自分のせいな確率は非常に高い。
自分がミスったせいでマシンに裏切られるケースがほとんどである。

しかし、そうではないことも起こる。
コンパイラの仕様がおかしいためにプログラムがまともに動かないとか、人が作った関数を呼んだときにそっち側にバグがあって変な値を返すとか、OSのせいで挙動がおかしいとか、そんな場合である。
どんな達人でも必ず定期的にマシンに裏切られるが、これはどうしようもない。
こういった不具合にハマって何時間も使ってしまうと、ホントよのなか理不尽だよな・・・って思ってしまう。

これはソフトウェアが物理現象ではないからだ。
だからどうしようもない。

他にも、経済学なども人間の挙動に左右されるものであるからして、物理現象では説明できない分野である。
これもカンタンに裏切られる。
よく言う笑い話に、経済学者が大金持ちになってないのはおかしいだろってのがあるが、経済は物理現象ではないからそれは仕方がないのである。

キホン的に物理現象ではないモノは理不尽さが増す傾向にあるのだ。



では、最も物理現象からほど遠いモノは何だろうか?
最も理不尽さが高いモノは何だろうか?

恐らく人間の心や感情だろう。
人の心や感情は完全には理解できない。
だからいつまでたっても人には裏切られる。
人の心や感情は最も理不尽な存在なのだ。

人付き合いの苦手なマッドサイエンティストやメカニックが人と対峙したとき、その理不尽さに思わず
「マシンは裏切らない」
と言いたくなるのも解らんでもない。
しかし、わたしはそれは本質を正しくついた言い回しではないように思う。

わたしだったらこう言うだろう。

「マシンは理不尽ではない!」

と。

外国株を買おうとしてガッカリ

2009-08-07 00:00:52 | 経済/経済/社会
わたしはとある事情でポンド(イギリスの通貨)を少し持っている。
そこで何を思い立ったか、この際だからちょっとだけイギリス株でも買ってみようかと思った。

とある国内最大手の某証券会社のwebサイトを見てみた。
それを見ると、外国株式を買いたい場合には海外現地法人に注文を委託できるという。(※1)

この証券会社はロンドン証券取引所でのトレーディングシェアが首位(※2)という名門だ。
手数料は高いが変なことはしない。
ちょいと変わった外国株あつかってる証券会社のなかにはぁゃιぃとこもいくつかあるが、そういう変なリスクは気にしなくてもいい。

さて、1つ大事なことがある。
海外の個別株を選ぶのはけっこうしんどいということだ。
なぜなら、少なくとも英語の決算書を読まなければならないからだ。

いまはいい世の中になったもので、先進国なら外国の会社でも決算書はwebで落とせるし、web翻訳も完備されているし、証券用語の英単語もググればすぐ出てくるし、いたれりつくせりの何とベンリになったものかと感心する。
日本に全く関係ない外国の聞いたこともないような企業の業績がどうなっているかをシロウトが自宅で見ることもできるのだ。

だが、日本語では書かれていないというのはいつまでたってもいかんともしがたい。
だから海外の個別株に手を出すのはけっこうしんどいのだ。

もう1つある。
海外の場合、日本では考えられないようなとんでもないことが時々おこる。
たとえば中国の渤海湾開発機構という政府機構が日本円の債券だけ踏み倒した(※6)とか。
ベネズエラがエクソンモービルの事業会社を勝手に国有化宣言した(※7)とか。
アルゼンチンが21世紀にもなって借金返さないぞ宣言した(※8)とか。
「自称」先進国である韓国で中小企業が一斉に為替スワップ(KIKO)の投機に走ったあげく大失敗してバシバシ黒字倒産していった(※9)とか。
とにかく日本では考えられないようなことが時々おこる。
そういうリスクはとてもわたしには読みきれない。
だから外国の個別株に投資するのはいくらか怖いところがあるのだ。
まあ、こういうことは先進国(もちろん「自称」除く)では起こらないだろうとは思うけど。

で、イロイロとしんどいからロンドン証取上場のETF(※3)でも買おうとしたわけだ。
日本ではETFにあんまり変なのは多くないし数も豊富とは言いがたいのだが、ロンドンでは200銘柄近くあるし、変なの(※4)もたくさんある。
大コケしたとはいえ、さすがヨーロッパ最強の金融大国なだけのことはある。
あのアグレッシブさは見習うべきものがあろう。

わたしはそのうちの1つに目をつけた。
そこで某証券会社に電話して聞いてみた。

ところが!

ロンドン証取のETFは1銘柄しか扱っていないそうな。
なんで200銘柄近くあって1銘柄(※5)だけ・・・?

というか、FTSE連動ETFとかならまだしも、メジャーでもなさそうなその1銘柄をわざわざ選んだ意味がわからんし。
そもそもこのETF、構成銘柄のなかにイギリス株はほとんど入ってないから、わざわざポンドで買う意味ないし。

電話応対してくれた人は
「個別銘柄の株なら・・・」
という。
はあ、そうですか。

ETFは特別扱いづらくなるような何かシバリがあるのかもしれん。
しょうがないな。
該当のETFに組み込んでありそうな銘柄のうち時価総額の高い順に6件ほど個別銘柄をピックアップしてもう1回聞いてみた。
まあ、それ全部買うかどうかはさておきだ。

ところが!

6件とも全部ダメ。
どれも扱ってくれないそうな・・・。
あんた、ロンドン証取で株式トレーディングのシェアが首位になったんじゃないのかいな?

ガッカリだね。



【※1 外国株式のお取引方法の種類】
http://www.nomura.co.jp/retail/stock/fstock/index.html

【※2 野村、ロンドン証取での株式トレーディングのシェアが首位に】
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-10414420090806

【※3 ETF】
ETF=証券取引所で取引される投資信託
http://www.etftop.com/

【※4 ロンドン証取のETF一覧】
http://etf.stock-encyclopedia.com/category/etfs-listed-in-britain.html

【※5 唯一あつかっている1銘柄】
i シェアーズ/FTSE/マッコーリー グローバル・インフラストラクチャー100
http://www.nomura.co.jp/retail/etf/fetf/lineup/gbp.html

【※6 渤海湾開発機構】
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/4f018c633532c597adbcf1c5533ca60a

【※7 ベネズエラの国有化政策】
http://knak.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-b73c.html

【※8 アルゼンチンのデフォルト】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3#.E7.B5.8C.E6.B8.88

【※9 韓国KIKO問題】
http://ameblo.jp/dol-souraku/entry-10145915311.html

アメリカのギャルゲー, タイのギャルゲー

2009-08-06 00:00:29 | オタネタ全般
世の中には驚愕の真実というものがある。
人種の違い, 文化の違いの、そのあまりの隔たりの大きさに感服することがある。
これは文章で記しても伝わらないかもしれない。

これは現物を見るしかなかろう。

まずはアメリカのギャルゲー(Senior Year)から紹介する。



こっっっ、これはギャルゲーなのか!?
ほんとうにこれをプレイして浸れるのか!?

あらかじめスクールライフを楽しむアメリカ版ときめきメモリアルだと知らなければ、わたしはとうていギャルゲーだとは思わなかっただろう。
というか、むしろ人体に寄生するエイリアンを退治するたぐいのサバイバルもののゲームかと思うくらいだ。
ぜったいこいつら襲いかかってくる顔してるだろ!

100歩ゆずって、いや100光年ほどゆずって、仮にこれがギャルゲーだとしよう。
けど、このグラフィックで
「Kiss me, prease…」
なんてセリフが出て、それでグッとくるだろうか?

いや、くるわけがない。
「Oh sorry, I don’t like alien…」
と、ひきつった顔でかえすのが体力の限界だ。

きっと彼らもがんばったのだろう。
がんばってメガネっ娘を追加してみたり、がんばって得意の3Dグラフィックでおこしてみたり、彼らなりの腕前を奮ったのだろう。
だが彼らは理解できていないことが多すぎる。
我が祖国の職人さんたちよりも20年は遅れている。

アメリカ人とは何と恐ろしい・・・。
日本人はアメリカ人ではないことをイヤというほど教えられた気がする。

アメリカではこういうののほうが評価を得られるのかもしれない。
洋ゲーはよりリアルで、より3D描写が多くて、よりドライで、より殺伐としていているものが多いのも確かだ。
Senior Yearはそういう路線の延長線上にあるのも確かである。

Senior Yearはsenior high schoolつまり高校を意味するのは間違いない。
しかし日本人が高校生活を描くギャルゲーのタイトルをつけるとしても、少なくともseniorは使わないだろう。
そういうところからして、根本的に日本と欧米ではセンスが違うのを感じざるを得ない。
だから欧米の人たちのみそのセンスを理解できる特別な何かが備わっているのかもしれない。
だが、わたしにはその深淵を垣間見ることはできないだろう。

わたしはここで重要な教訓を得た。
ゲームやアニメのキャラは(いくらでもかわいく描けるので)見てくれよりも性格のほうが重要だと思っていた。
しかし、見てくれも無視できないことを改めて思い知らされた。
デザインの重要さをこんなところで再認識するとは夢にも思わなかったのである。

すくなくとも。
アメリカのギャルゲーは始まる前からすでに終わっていたのだけは良くわかった。



・・・さて。
くちなおしに別のヤツを。

今度はタイのギャルゲー(Re Angel)を紹介する。



なんじゃこりゃー!!!
タイ語の文字が出てるだけで、それ以外は全く違和感がない。
(ちなみにタイトルが文字化けしているのは、わたしのPCがタイ語に対応していないので変になっているだけで、べつにソフトが悪いわけではない。)

http://reangel.studiogu.com/

↑ここに公式サイトがある。
しかもタイ語ではあるが体験版をダウンロードすることもできるのだ。

さて、やってみた。

主人公はただの優柔不断系やさ男にしか見えないし、
巨乳の妹(だろうな、きっと)が朝起こしにくるし、
幼馴染のクラスメイト(だろうな、きっと)はツンデレだし、
要所要所でポーズをかえたときには乳が揺れるし、
お怒りモードのときには血管浮き出てますマークがでてるし、
コメディーオチのとき(だろうな、きっと)はチビキャラ化するし、
学園のアイドル(っぽい感じのヤツ)とぶつかって偶然押し倒すイベントは発生するし、
ゲームシステムはカンペキにギャルゲーそのものだし、

これはどう考えても日本のギャルゲーだろ!?
というかこれを作ったヤツ、タイ語を話す日本人に違いあるまいて(笑)。

日本のマンガやアニメにフツーに使われている血管浮き出てますマーク、これはアメリカ人は理解できないらしい。
それ以外にも、苦笑したときの頭の横に描く水滴マークとか、テレたときにほっぺに描く斜線マークとか、そういうのもアメリカ人は理解できないらしい。
ところがタイ人はフツーにそれを使いこなしている。

なんと恐るべき進化速度か。
我が祖国は遥か彼方の先頭を走っているものだと思っていたが、ところがどっこいタイは猛烈な勢いで日本を追従しているのである。
これからは我々は走りながらバックミラーで常にタイを監視しなければならないだろう。

公式サイトは日本語も対応しているので、きっとそのうち本邦へ上陸してくるに違いない。

タイ始まりすぎだ。

わたしの愛したマシンたち(エスプレッソマシン編:補足)

2009-08-05 00:00:14 | 科学
わたしの愛したマシンたち(エスプレッソマシン編)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090619

↑この記事を読んで
「わしもエスプレッソマシン欲しくなった」
という男が現れた。

そこで、ちょっとだけ補足説明しておこうかと思う。



グレード①:

予算 数100円くらい。

とりあえずそれだけあればペーパードリップ用のドリッパーは買える。
たったそれだけだが、いい豆とそこそこの腕前さえあれば極上のコーヒーを飲むことは可能。
どうせこれから買うならハリオの円錐になってるドリッパーが宜しいかと。



グレード②:

ふつうの数1000円くらいからで買えるコーヒーメーカー。

単にコーヒーを作り置きするためだけのものでしかない。
自分の手でいれたほうが遥かにうまいコーヒーが飲める。
当然ながらエスプレッソはできない。
たしかに安いには安いけどわたしは買わない、というか、それ買うよりコーヒーミル買ったほうが遥かにいい買物になる。



グレード③:

数1000円~1万円くらいで買えるエスプレッソマシン。

本来エスプレッソは9気圧かからないと煎れられないのだが、このクラスの安すぎるものは圧力がかからない。
したがってエスプレッソ風の何かができるだけである。



グレード④:

1万~数万円くらいで買えるエスプレッソマシン。

デロンギやデバイススタイルのものが有名。
とりあえずエスプレッソはできる。
だがエスプレッソがうまいかどうかは話は別だ。
見た目も意外にオモチャっぽいものが多いので、ネット通販で買って家に届いてからガッカリしないように。



グレード⑤:

10万円くらいかかるエスプレッソマシン。

このクラスのものは3種類ある。
ひとつはボタン1つでお手軽にエスプレッソができる自動化の進んだマシン。
もう1つはデザインにお金を払うだけで味はグレード④相当のマシン。
最後の1つは味にうるさいヤツが買い求めるマシン。

味にうるさいヤツが買いが買うものは、たいがい業務用エスプレッソマシンを作っているメーカーが家庭用にも出している商品になる。
Pavoni の Europiccola や Rancilio の Silvia がそれにあたる。
しかしあまり売っているのを見ないし、値段も安くはないし、種類もない。
わたしのオススメは Europiccola ELH だ。



グレード⑥:

数10万円以上かかるエスプレッソマシン。

ここまでカネ出してもあまり意味はない。
ファミレスのドリンクバーに置いてあるような全自動マシンだったり、たくさん同時に作れるようになっていたり、朝から晩までの連続使用に耐える頑丈さを具えていたりと、そんなヤツらなのだ。
家で使うにしてはムダにオーバースペックすぎる。