笑顔浴

優しい時間

呼び水

2010年07月18日 | Weblog
◎君が「これだけじゃ、ないんだから!」とキレる気持ちもわかります。

仕事もそう。行き詰まる時は、悪条件が重なってる。
追試を受ける学生は、あの教科もこの教科もで、多重債務者みたい。
さしずめ私は「金貸し婆あ」というところでしょうか。

3ー4コマめはお隣のクラス。
平常点の集計を掲示すると、全員がワーと確認に出て来て
「おい、寝てる場合じゃないぞ!」
「ウソ!俺、足りてないの?」
 とクラスの1/4は目の色を変えて、未提出のワークに取り掛かかりました。

「◎、この時間で挽回できるよ」とクラスメイトが声をかけても
 携帯でゲームをしてるのか、彼は下を向いたままでした。

私が後ろから近づくと(独り言)で訴えるのです。
「だいたい解剖図なんか意味無いのに」
「僕は絵を書けないし、書きたくない」
「卒業できなかったら先生の責任よ」って、オイ!
自己破産宣言して、私の責任にするな。

でも、教科書や未提出のワークを持参し机の上に出すのは
やらなきゃいけないと焦ってる彼のメッセージです。

「パニックになるとアワアワするだけで、1枚も書けないよ」
「パニックじゃない!やる気がしないだけ!」と大きな返事。
「わかった」
 近くの学生からプリントをお借りして
「10分以内に写しなさい」と問答無用で強要すると
 私の予想を超えて、一生懸命取り組みました。
「20ポイントをゲット。もう一枚できそう?」
「無理です!」
「はい。良く頑張りました!」

真面目に提出してきた学生たちが、手持ち無沙汰の限界で
「することがないから、つまらない。今日は無いの?」とブーイングです。
「ごめん、ごめん。作ってるよ。やる?」
「ちょうだーい」
こうして、再び、得点格差が広がるのですが、
達成感で快速走行中の諸君は、その調子で楽しんでください。

動き出すまでに、時間と力が必要だけど、
一度走り出すと、少ない力で走行できることを
◎君が、残り時間に次のプリントも完成させたのを見て、学びました。
ヤルジャン!

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