「人」に「為」と書いて 「偽」…自然天真でないもの
「人」に「義」と書いて 「儀」・・・真似るべき手本
「人」に「言」と書いて 「信」…相手の言葉を疑わない
「人」に「憂」と書いて 「優」・・・めぐみ深い
(岩波国語辞典より)
組み合わさった漢字で、密かに妄想している私です。
漢字に「人」がつくと興味深いですね。
たとえば・・・
「偽装」とは、他のものと紛らわしい形で、人の目をくらますこと。カムフラージュ。
肉や野菜の産地偽装なら、採れた場所を表示するルール違反という理由で、
何が悪いのかはっきりしてるが、対人関係の偽装ってどうだろう。
カムフラージュだったとしても、その方が良い結果の場合が多い気がする。
そもそも、ルールってもんがない。
ということは、対人関係の偽装なんて存在しないのだ。
にもかかわらず、
「本当は違うのに、人前ではいい人を演じてしまう」と悩む人が多い。
本当はいい人じゃないと評価している私にとっては、それなりの人間であり、
いい人を演じた私と接した人々にとって、私は真にいい人なのだ。
それで、いいと思う。
いい人を演じようとする努力が素晴らしい!とねぎらいながら
偽りが苦しすぎるなら、演じるのをやめてもいい。
なにが偽りで、なにが偽りでないかは、きっと誰もわからないはずで
それで、よいのだ。