戦争中に、千利休さんが、お茶室でお目にかかった戦国武将は
次に会う約束ができないお人ばかりだった。
だからこそ、「一期一会」で「今」を大切になさった。
緩和ケア病棟にティーサービスに行く。
ご希望があれば、病室にお持ちする。
奥様が空いたカップやお皿を返しにこられて、立ち話をした。
「毎週、来るの?」
「私達はC班で、次は3週目に参ります」
「そう。今度は お目にかかれないかもしれないわね」
どんな言葉も役に立たないと思った。
返す言葉が見つからなくて沈黙した。
奥さんも、しばらく沈黙した。
そして、「今日はありがとう、またね」と
笑顔で戻られた。
ボランティアリーダーに報告すると
「私は、希望を聞いたら今すぐ提供するよう心がけている。
今度や、次に を待てない方々と出会っているのだから」とおっしゃった。
災害や事故や、思いがけないことと遭遇するのが人生
明日、昨日までと違う状況になれば
葛藤しつつ 折り合える 私でいたいと願う。