蛇は蛙を食べ、蛙はナメクジを食べ、ナメクジは蛇を食べる
(蛇はナメクジに身体を這われると、そこから腐って死んでしまう)。
三者が牽制しあって、身動きがとれない状態だと
教えてもらった。辞書をひくと「三竦み」(さんすくみ)とあった。
へびと、かえると、なめくじ
教師と生徒と親
医師と患者と事務長
夫と妻と子供
弱い立場の人が思いがけない場面で強かったりする
ひとむかし前は、
生徒も父兄も先生の仰せに従った
患者も事務長も医師と対話できなかった
そして、男女や親子の関係も変わった。
良くも悪くも利害が拮抗すると睨み合いが始まるので
ドカンと風穴を開ける第4の立場の人の登場が待たれる。
均衡が破れると三者が安全に
それぞれに逃げてゆけるのがいい。
ところで、「虫じゃんけん」というのがあるらしい。
親指を出す = カエル(なめくじに勝つ)
人差し指を出す= へび(カエルに勝つ)
小指を出す = ナメクジ(へびに勝つ)
*中国の道家哲学のひとつ 関尹子に三竦みの記述があるということでした。
虫じゃんけんは三竦みの考え方から生まれたというのは興味深いことです。