三つ目の疑問:なぜ、オリンピックを直ちに中止できないのか⁇
「オリンピックの中止なんて暴論だ」と思う人が多いでしょう。
しかし、これが一番現実的で、被害者やダメージを少なくする方策だと考えます。
第一に、このままオリンピックとパラリンピックを強行開催し続けたら?
これほどまでにコロナ感染が急拡大し、すでに医療崩壊が進行しているというのに、菅総理も小池都知事も、国民に「外出自粛」と「マスク着用」、そして今回の「入院抑制」を迫るだけで、自分たちの政策判断の誤りと対応の遅れを認めようとしない。
特に重大な誤りはオリンピックの強行開催です。
もしオリンピックを中止して国民にコロナとの闘いへの総参加を呼び掛けていたら、コロナの感染爆発は間違いなく阻止できたでしょう。
2021年8月9日18時30分現在のNHKまとめでは、コロナの感染者数(クルーズ船含む):1,045,032人、死亡者数:15,309人。これはあの「3.11東日本大震災」を上回る被害であり、さらに被害は急拡大しつつあるのです。
あの「3.11」の最中に、もし、日本政府がオリンピックの強行開催に踏み切っていたとしたら⁉
今、コロナという非常事態の中で、オリンピックというお祭りに騒ぐ・・・??
それは歴史上の汚点であり、独裁者の蛮行に他ならないのではないでしょうか。
日本の民衆は怒るべき時に怒らなければならない!!
菅首相、小池都知事はもちろん、他の政府・与党関係者、政治家、オリンピック委員会の諸「貴賓」、そしてアスリートのみなさんに問いたい!
オリンピックの強行開催によって、一人でもコロナの死者が出たとき、あなたは責任をとれますか?
オリンピックの開催に協力することは、私たちのかけがえのない家族や友を死に追いやることに手を貸す行為なのです。
第二に、オリンピックは強行開催したが、コロナの蔓延でパラリンピックは延期するという選択をしたら?
それはパラリンピックの否定であり、オリンピック精神の破綻になるでしょう。
オリンピックは平等も友愛もかなぐり捨てて差別に走った・・・と。
第三に、アスリートのみなさんはなぜ、本当の気持ちを語らないのか⁈
ほとんどのアスリートのみなさんが「オリンピックでメダルを取ってみんなに勇気を与えたい」と言います。
その真摯な気持ちを否定するわけではありません。
ですが、しかし、「それだけ?」と問いたい。
日本の普通の人々、多分アスリートのみなさんの家族や友人の中でも、「オリンピック頑張れ」という気持ちと同時に「コロナは大丈夫か?」「オリンピックで広がらないのか?」という不安・恐れを抱いていると思います。
残念ながら、コロナはもはや他人事では済まされない段階にはいっているのです。
私にとっても、この1週間はコロナにおびえる日々でした。
東京の孫娘がコロナに罹(かか)ってしまい、「軽いんです」と言うので「何か食べたいものは?」と聞いたら「スイカ大好き」と言うので、昨日、朝から「尾花沢スイカ」を買いに行ってきました。
他に何もしてやれない辛さと、コロナ感染を広げるばかりの菅内閣に対する憤りで、いっぱいです。
なぜ、あなた方アスリートはこのコロナへの恐れという多くの人々の気持ちに応えようとしないのか?
無視している、あるいは見ないようにしているのではないか?
これはおかしい。なぜ、真実を見ないのか⁉
真実は一面のみではないはずです。
冷静に真実の多面性と多様性を見つめること、上からの話を盲目的に鵜呑みにするのではなく、自分の頭を自分の肩の上に置いて自分で考えること。
そうすれば今回のオリンピックが巨大な負の側面をもっていることに気づくはずです。
それができなければ、第二次大戦前目前のあのベルリンオリンピックの「高揚とメダルラッシュ」、そしてヒットラーへの盲従、あれと同質になってしまうのではないでしょうか?
アスリートよ、眼を覚ませ!
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