菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

デジタル講座-その4

2008年02月16日 | Weblog
 
1)キャリブレーションについて
キャリブレーションとはモニターの色が正しく出るように調整することです。(モニターだけではないのですが)
RGBなど様々なディスプレーの信号を専用のキャリブレーションソフトを使ってモニターの色を整えていきます。
ソフトウェアキャリブレーションは、調整後自動的にICCプロファイルを作成してくれますので、そのプロファイルをパソコン側に反映させます。
定期的に調整が必要ですが、そのプロファイルをPC側が参照して常に濃度やコントラストを指定通りに作り上げてくれます。

キャリブレーションで一番大切なことは、やはり色温度と彩度だと思います。
通常のディスプレーはsRGBを基準にしたのものが多いように見受けられます。(個人的感想です)
つまり、インターネットのWebサイトやDVD、TVなどを綺麗に鑑賞できるようにかなり彩度が高くなっています。
それでは現像やプリント出力に適したモニターはどんなものが良いかといいますと、前述したようにカスタム設定が可能な機種が必要になってきます。
ディスプレー表示は透過光でポジフィルムを見ている感じで、それに対してプリントはまぎれもない反射光で見なければなりません。
ディスプレーの白はかなり輝いて見えますが、プリントは紙本来の白地がそれにあたるわけです。
ですからあまり彩度が高すぎるディスプレーで調整すると、プリントした時の色合いとのギャップが生じてくるわけです。
簡単にいってしまえば、初めからプリントした時のような条件で調整しないと正確な濃度や色調は再現されません。

私の場合は商業印刷をメインに行っているということもあり、色温度は5000K(ケルビン)ガンマ1.8でカスタム調整しています。
この値ですとsRGBなどから比べるとかなり地味な印象を受けますが、プリント時などはほぼ表示通りに出力できます。

やや専門的な話になってしまいましたが、少しは参考になっているでしょうか。
次回は一番問い合わせなどが多いプリンターについてお話します。

<風雪の後> MAMIYA 645AFD 55~110mm F-16 RVP