昨日は満月でしたが、美瑛は生憎の曇り空。
雪が強く降ったり止んだりで、時折月が見え隠れする程度でした。
この写真は一昨日のもの。
私は月の写真を撮る場合、少しこだわりを持っています。
そのこだわりというのは、「月のディテールを必ず写し込むこと」
つまり、昔で言うウサギが餅をついている様子までも写すことです。(といっても若い人にはこの意味がわからないかも知れません。)
でも簡単なようで意外に難しいんです。
人間の目は精密で、どこから見ても、また、どんな時間帯でもウサギを認識することができます。
しかし、カメラで撮影するとなるとそうは行きません。
月に露出をあわせると周りが真っ暗になったり、周りにあわせると月が白くとんでしまったりするからです。
つまり、イメージした月のある風景を撮れる時間帯は、意外に少ないということです。(作者のイメージで異なります)
美瑛に関しては、満月の日の一日前が狙い目。
太陽が沈むと同時くらいに月が東の空から昇ってきます。
周りの風景が見えている状態で撮影が出来るので、月との露出がぴったり合います。
でも、満月でないのが玉に瑕(この場合は月に疵でしょうか)左下がやや欠けてしまうのが気になるところ。
では、満月の夜はとなると月が昇るのがやや遅れてしまうんです。
そのため周りの風景が少し暗くなってしまい、イメージしたような良い写真にはなりません。
自然相手の風景写真。
こちらが思っているような良い条件には作り上げてはくれません。
《月のある風景》CANON EOS-5D 70~200mm f4 RAW