菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

偉大なワイン達 -2

2011年10月16日 | Weblog


いよいよ宴の始まりです。
前菜は「シェフからのご挨拶にかえた小さな一皿」ということで、笹豚肉と野菜のリエット、そして「北海道産ズワイ蟹 アヴォガドのカクテル」です。
初めは定石通り白から入り、以下はすべて赤です。

●ドッグ・ポイント・シャルドネ2006 白 <ニュージーランド>
ニュージーランド南島の北端に位置するマールボロ地区に本拠地を構え、2002年がファーストリリースという新進気鋭の造り手です。
とはいえ、醸造チームの2人はニュージーランドでも非常に高い評価の「クラウディ・ベイ」でワイン造りをしていた、いわばプロ中のプロ。
メンドーサとディジョン95を掛け合わせたシャルドネ種から素晴らしい白を造ります。

●パラーリ・ファーロ2003 <イタリア、シチリア島>
イタリア最南端のシチリア島、北東部、メッシーナの忘れ去られた生産地ファーロ。
ここにピエモンテ州で活躍していた名醸造家を招き、丁寧な剪定、栽培方法、低収穫量、徹底した温度管理などを施し、伝統的な土着品種であるネレッロ・マスカレーゼやカプッチョ種などを用いて、世界に冠たる醸造ワインに仕上げました。
別名「シチリアのロマネコンティ」と称賛されているワインです。

 

●ヴェガ・シシリア2000 “ウニコ” <スペイン リベラ・デル・ドゥエロ>
ヴェガ・シシリアはマドリッドの北方150kmに位置するワイナリーから生まれる「幻」と呼ぶに相応しいワインです。
伝統的な土着品種であるテンプラリーリョを主体に、ボルドーの品種カベルネ・ソービニヨン、メルロー、マルヴェック種からなる。
古典的なステンレスやコンクリートタンクを使う醸造方法に加え、オークの樽と樽内熟成に10年以上の時間を費やしリリースされる「スペインの至宝」「王のワイン」と称される逸品。

 

●シャトー・パヴィ2005 <シャンテミリオン ボルドー>

ボルドー右岸、世界遺産でもあるサンテミリオンの南島で、石灰岩土壌の丘陵斜面という恵まれた条件に位置し4世紀から続くシャトーです。
更に97年からオーナーが変わって、2000年以降100点を3回もマークするという怪物ワインに変貌しました。
メルロー60%、カベルネフラン30%、カベルネソービニヨン10%で、この2005年ものは並外れたエレガンスと桁外れの力強さを併せ持っています。
(何れもソムリエ談)

次回はいよいよ五大シャトーワイン飲み比べです。