菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

この一週間

2008年02月12日 | Weblog
 
今日はおよそ一週間ぶりぐらいの雪です。
朝方激しく降り10cm弱の降雪がありましたが、その後は薄日が射す空模様でした。
前庭の雪をかきだし終わったと同時くらいに、遅ればせながら除雪車登場。
グッドタイミングで運んでいってくれました。
昨夜は風も少しあったので、この雪で雪原が以前のように綺麗になっていると思います。

しかし、先週はほんとに珍しいほど冬晴れが続きました。
霧氷の日有り、山並みが見える日有りとシーズンで晴れるノルマを、すでに使いはたしたのではないかと心配しています。

この写真は拓真館の奥にある三本のポプラです。
今年の二つ折りカレンダーでも使用していますが、それは10年ほど前に撮影したカット。
おそらく霧氷の付いたこの木は、これから二度とお目にかかれないだろうと諦めていたくらいです。
でも、こんなこともあるんですね。
もちろん以前のカットはフイルムですが、今回はデジタルで捉えることが出来ました。

よく「これからはデジタルの方が良いですか?」という質問を受けますが、写真の善し悪しは撮影媒体で決まるものではありません。
今までフィルムに写し込んでいたものが、技術が変わってCCD(電荷結合素子)でも捉える事ができるようになったというだけの話です。

風景写真は良い条件に巡り会うことと、その条件を的確に見つけ出し捉えるということにつきると思います。

<霧氷の朝> MAMIYA 645AFD ZD-Back 55~110mm F-16 RAW

快晴

2008年02月11日 | Weblog
 
1週間ほど続いた冬晴れも、今朝は久しぶりに曇りました。
雪もちらほら降り出したのですが、今は晴れてきて太陽が顔を出しています。
予報では晴れのち曇りということですので、結果的にはあたっているのかも知れません。

昨日は快晴でした。
朝方こそ山並みに雲が多少かかりましたが、その後は雲一つ無い特有の冬晴れになりました。
午後には旭岳から十勝岳、さらには芦別岳までくっきりと姿を現しました。
高台からこの風景を見渡すとさすがに圧巻です。
この地が日本離れした景観であるということを、今さらながらまざまざと感じ取ることができました。

夕方近くになると一層フォトジェニック。
時間帯が変わると雪原や山肌の色合いが刻々と変化していきます。
暮れる頃が一番忙しく、山並みの見える丘へ行ったり来たり。
慌ただしい一日でしたが、十分撮影を堪能した一日でもありました。(満足)

《暮れゆく十勝岳連峰》CANON EOS-5D 28~105mm f11 RAW





荘厳

2008年02月10日 | Weblog
 
今朝も美瑛は晴れ&冷え込みました。
といっても20度をきる程度。ダイヤモンドダストはそれほど期待できない温度です。

ご案内が続いており、暗いうちから出かけました。
山並みがシルエットになって見えていたので、「今日はいいぞ」と思いながら車を走らせましたが、朝焼けの時間帯には薄い雲が出て朝日はおあずけ。
どうも、このところこういったパターンが続いています。
やはり、すべてをの条件がそろうということは滅多にないようです。

昨日はお昼過ぎから綺麗に晴れ上がりました。
山並みがはっきりと見え、荘厳な十勝岳連峰が姿を現しています。
三連休のせいでしょうか、レンタカーやカメラマンの方々を沢山見かけました。

でも、道のカーブや丘の頂上付近に車を止めて夢中で写真を撮っています。
いくら田舎道でも時折大型トラックなども走ります。

撮影には他の方々への配慮も必要です。
マナーを守るくらいの余裕がないと、良いカットをは撮れませんよ。

追伸、
レタッチの続編は次回となります。

《荘厳十勝岳連峰》CANON EOS-5D 28~105mm f11 RAW

レタッチ

2008年02月08日 | Weblog
 
珍しく美瑛は晴れの天気が続いています。

今朝も山並みこそはっきりとは見えませんでしたがほぼ快晴でした。
冷凍庫のような場所でも、太陽が顔を出すとかなり暖かくなってきます。
車で走っていると着込んでいるせいもあり、時折窓を開けたりします。

さて、このところデジタルカメラユーザーが一気に増えてきました。
デジタルは撮影の手軽さや便利など、フィルムのそれとは比較になりません。
私もそのユーザーの一人ですが、でも、喜んでばかりはいられないのです。
デジタルユーザーはわかっているでしょうが、撮影後のレタッチ作業がものすごく大変なんです。
おそらく撮影時間と同じくらいにPCの前に座らなければならないほどです。

一般的にはカメラ側でプログラムされたJ-peg処理で撮影しますが、本格的な作品づくりをと思うとRAWデータでの撮影になってきます。
このブログのアップ写真データも機種名と必ずRAWと書き込んでいます。(書いていないのはJ-pegデータです)
はたしてこれは何の意味だろうと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
詳しく説明するとなると、このページだけでは終わりませんので省略しますが、簡単に言ってしまえば、
撮影した被写体の光と色を単なる情報としてメディアに書き込んだものです。
ですのでこのデータを開くには専用のソフトが必要になってきます。
いわゆる「現像ソフト」と呼ばれているものです。

ちなみに私が使用しているソフトはAdobe Photoshop Lightroom。
レタッチの定番ソフトPhotoshopとの相性も抜群で、あらゆるメーカーのRAWデータに対応しています。
インターフェイスはご覧の通りですが、少し複雑すぎるのが難点です。
しかし、使い慣れるに従って、良くできているソフトだと感心させられます。

最近はレタッチについて良く質問をいただきますので、これから何回かに分けて公開したいと思っています。


お礼とお詫び

2008年02月07日 | Weblog
 
今日はブログでの暖かいコメントを賜り、誠にありがとうございます。

最近はブログでのコメント受付は、いたずらメールなどの書き込みが多くなったため拒否しておりました。
イタメールは消しても消しても書き込まれるので、ほんとうに迷惑しますね。
コメントを頂けるのはブログを書いているものにとってはとても大事な一つですし、また楽しみなものです。
でも、開いてみるとイタメールだったりすると本当に腹立たしく思えますし、見てくださっている方もとてもいやな気分になったのではないでしょうか。
そのような理由でこのところはすべてコメント拒否にしておりました。

ところが、昨日はうっかりして、コメント拒否のチェックを付けないままにアップしてしまったようです。
でも、今日はそのうっかりミスのおかげで、率直なご感想を頂くことができました。
本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。

でも、申し訳ございません。
本当は皆さんからの感想やご意見などをリアルタイムでお聞きしたいのですが、今回からもコメント拒否でアップさせていただきますので、ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
尚、ご意見、ご感想はHPよりお気軽にメールアドレスまでお送り下さい。

いつかマナーも良くなり、コメントを受け付けられるような、そんな時を待ちたいと思います。
取り急ぎお礼かたがたお詫び申し上げます。

《夜の国道237号》CANON EOS-5D 28~105mm f8 RAW 約30秒(撮影は2007年冬)

みち

2008年02月06日 | Weblog
 
「みち」はこんなにも美しい。

TVコマーシャルのキャッチに出てくるようなタイトルですが、実は「みち」はほんとうに美しいのです。
「みち」という被写体に一般的にはあまりカメラを向けるということはないと思いますが、私たちは意外に多いんです。
フォトエージェント向けに需要があったりする関係で、撮影先で出会ったみちの風景をカメラに納めるということは決して珍しいことではありません。
しかし、今回はこのテーマでの撮影依頼が直接クライアントから受けたので多少とまどいました。
普段はついでに撮るといったパターンが多いのですが、今回に関してはこちらから仕掛けなければならないからです。

クライアントはもちろん道路関係機関。
依頼内容は雪の降った状態の国道やバイウエイ、しかもカレンダーに使えそうな綺麗な写真ということです。(う~ん、まいったな)
すぐに撮れそうですが、それが意外に難しいんです。
晴れたと思っても道路上に雪がなかったり、雪があっても汚れていたりします。
イメージした良い条件になかなか巡り会わず苦慮していましたが、このところの穏やかな天気で一気に撮影が進みました。
新雪が降った翌朝に晴れるというパターンが多かったからです。
昨年に続きようやくその条件にかないそうなカットを100点ほど揃えました。(もちろんバリエーションも含めています)

果たしてこの写真がカレンダーに使えそうなカットかどうかはクライアントが判断することですが、皆さんにはこの「みち」という被写体はどのように写っているでしょうか。

《新雪の国道237号》CANON EOS-5D 17~40mm f11 RAW

幻想の山並み

2008年02月05日 | Weblog
 
今日の美瑛は終日曇りでした。
夕方、一時的に雪になるとの予報で、珍しく的中しました。

すでにお伝えしましたが、昨日は今シーズン最高といえるほどの風景を見ることができました。
山並みがはっきり見えなかったのが少し悔やまれますが、霧氷といいダイヤモンドダストといい十分過ぎる演出をしてくれました。
今シーズンは半分あきらめかけていたので、最高の贈り物になりました。

十勝岳連峰には薄い雲がかかっていたので、今日は山並みを絡めたカットは無理かなと思っていました。
そのつもりで夕日の撮影場所を決めたのですが、夕方近くになって急速に雲が晴れ上がり荘厳な山容が姿を現しました。
撮影後急いで十勝岳連峰の見えるところまで移動。
あわてて撮影したのがこのカットです。

方向的には太陽が沈んだ反対側、つまり東を向いて順光線で撮影しています。
完全に太陽は沈んでいますが、この時期にだけ見せてくれる幻想的な一瞬です。
肉眼で見るともっともっと深みのある色合いで、この世のものとは思えないほどの美しさですが、まだフィルムやデジタルカメラでは表現しきれません。

最も、シーズンに一度か二度あるかないかという風景は、早々には表現できないから良いのかも知れません。

《幻想の山並み》CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW

奮起

2008年02月04日 | Weblog
 
今日の美瑛は快晴でした。

朝方こそ薄雲や冬霧が出てどんよりしましたが、その後は良く晴れました。
週間予報ではずっと曇りマークでしたが、予報に反して良いハズレ方をしてくれたと思っています。
やはり関東近郊が荒れ模様の時は、このあたりは晴れる確率が高いような気がします。

今朝は今シーズン最高の霧氷風景が見られました。
昨日はメルマガで霧氷の風景など見られなくなったと伝えたばかり。
きっとそれが奮起材料となったのでしょうか、今シーズン最高の霧氷に見舞われました。
おそらく美瑛中の木々が霧氷に覆われていたと思います。
いったいどうしたことでしょうか、こんな光景は何年ぶりかです。

それと今日のダイヤモンドダストがすごかったです。
何時までも降りい注ぐといった感じで、撮影中の服にも積もったくらいでした。(少し大げさですが過大はしていません)
これほどまでのダイヤモンドダストは今までお目にかかったことは無いほどです。
気象現象が変わってしまったと昨日ご案内したばかりですが、これもある意味変化の一因かも知れません。

話変わって、
一昨日、昨日とウィンターサーカスの撮影に追われました。
西神楽のオブジェや上富良野町のアート作品の撮影、また、昨日は「ネクスコ東日本」千歳近くのサービスエリア「輪厚」の作品撮影に出かけました。
その後すぐさま旭川近くの砂川サービスエリアへ撮影移動です。
結局総距離350Km以上で、本州に換算すると東京で撮影後すぐに宇都宮まで移動してまた帰ってくる。そんなイメージです。
(ふだんでは考えられません)
さすがに北海道、企画も規模もでかいです。
今回撮影したウィンターサーカスの画像は次回ご披露いたします。

《霧氷の哲学の木》CANON EOS-5D 24~105mm f11 RAW

撮り直し

2008年02月01日 | Weblog
 
今日も美瑛は晴れました。

昨夜の予報では美瑛・富良野は曇り時々雪。
起きたときは雪雲が張りだしていましたが、日の出前になって急速に晴れ上がりました。
急いで撮影の身支度をして出かけました。

昨日はご案内で、晴れ間も多かったのですが最高の条件とは言えませんでした。
そういうときこそ快晴になってもらいたいのですが、良い条件はなかなか整いません。
私は地元なので撮り直しがきくのですが、遠路のため年に数えるほどしか美瑛に来られない方のことを思うと心が痛みます。
ましてツアーの時などは、いっそうそうあってもらいたいと願っているのですが相手は自然です。
なかなか思うようにはいってくれません。

その撮り直しですが、今朝は晴れたので早速出かけました。
このカットはその時のもの。
曇りの雪原でも美瑛は絵になるのですが、晴れてくれるとご覧の通り。
美瑛らしいよりダイナミックな風景を捉えることが出来ます。

でも思ったような写真を撮れないから面白いのかも知れませんね。
こつこつとイメージした風景を撮りためるところに価値が見いだせるのかも知れません。

《冬晴れの木立》CANON EOS-5D 24~105mm f11 RAW