菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

本日のキジバト

2011年08月18日 | Weblog
 
冷たい雨もようやく去って、だいぶ気温が上がってきました。
本日のキジバトはツーショット、トリミングしてアップにしてみました。
ヒナ鳥達にとっては生まれて初めての試練を、無事乗り切ったようです。
頭に産毛のようなものが見えますが、骨格もしっかりして時折羽を広げたりもしています。
もうひと息だ。

焼けない

2011年08月18日 | Weblog
 
本州は猛暑のようですが、美瑛はすっかり秋の空気に包まれています。
秋といえば夕焼け。
雲が高くなってくるこの季節が狙い目です。
昨日は早速そのチャンス。
「それっ」とばかりに、上富良野にあるポプラの木まで走って狙ったのですが、焼け方も途中で失速、黒ずんでしまいました。
今年は夕焼けという夕焼けにまだ出会っていません。
朝夕、曇ってしまうケースがほとんど。
これも気候の変動なのでしょうか・・

Canon EOS5D MarkII EF24-105mm F11 AE

works 03

2011年08月17日 | Weblog
 
好評かどうかなんて全くわからないのですが、ご好評につき「なんちゃってphotoshop講座」第二弾です。

この写真は十勝岳連峰を背景にした180度パノラマ写真です。
今やコンデジでもパノラマ写真が撮れるという優れものが沢山出回っているようですが、ここでは5D撮影でのパノラマ写真の作り方です。
フィッシュアイレンズなどを使用して撮る場合もありますが、私は生憎持ち合わせがありません。
使用したレンズはシグマ12-24mm (キャノン用)で、枚数は3カット、脚立使用のため手持ちで撮影しています。
「合成するのに手持ちで大丈夫なの」って思われそうですが、実は手持ちでもOK。
あとは賢いphotoshopが自動で合成してくれちゃいます。

合成機能は以前からある「Photomerge」を使います。
「HDR」と一緒で、合成したいカットを選択し、あとはクリック一つ。
合成方法として「自動設定」「遠近法」「球面法」など指定する必要がありますが、ここでは自動設定。
下の写真が合成してくれたカットです。
周辺光量補正や歪曲収差の補正など完璧で、3枚の別々の写真を貼り合わせているとは到底思えないほど見事な出来栄えです。
あとは中央部分だけトリミングすれば良いのですが、これではせっかくの大画面が小さくなってしまいます。
そこでCS-5になって一層賢くなった、「余白部分の塗りつぶし」ツールを使用します。
そうすれば画面が小さくなりません。
CS-5から新たに「コンテンツに応じて塗りつぶし」という項目が増え、これがまたすごいんです。
以前は空など塗りつぶしてもなかなかグラデーションが合わず、後の作業がやっかいでした。
でも、CS-5からは一発OK、「なかなかやるな」といった感じです。

ここまで進化してくると、いったい何が本物かわからなくなってくる。
写真家も今後ますますクリエイティブな作業が要求されてくること間違い無しです。

Canon EOS5D MarkII sigma12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM F8 AE 手持ち撮影
(下)3枚の写真を「Photomerge」機能で合成


works 02

2011年08月16日 | Weblog
 
今日はシトシトと雨が降り続いており、涼しいを通り越してちょっと寒い。
あれだけ開け放していた事務所の窓は、今日はすべて締めきっています。
キジバトの親は何処かに行っているのか下からは見えません。
ヒナ達は雨に打たれて、さぞ寒がっていることでしょうが、これが自然の掟、厳しいですね。

さて、前回に引き続いて、
「こんな仕事もしています・・シリーズ第二弾!」
今日は「なんちゃってphotoshop講座」です。

この写真は現在撮影依頼中のバーベキューレストランですが、なんてことなさそうなカットに見えます。
実際、人間の目ではこんな風に見えると思います。
しかし、写真ではこうはいきません。
おそらく露光差が10EV以上はあるので、明るい背景に露出を合わせるとテーブル席が真っ黒くなるし、テーブル席に合わせると背景が白くとんでしまいます。
下の写真がそうですが、これは段階的に露出を変えて撮影したもので、上からテーブル席に露出を合わせたもの、中くらい、そして下は背景に合わせたものです。
比べてみると違いがわかると思いますが、3枚撮っても仕事にならず。
これをデジタル加工で1枚の適正な写真に仕上げてしまおうという作業です。

photoshopもCSシリーズになってバージョンは忘れましたが「HDRに統合」(ハイダイナミックレンジ画像)というツールができました。
これは3枚の写真を(実際には5カット撮っています)自動で統合してくれるもので、作業はいたって簡単。
統合したい画像を選択して開始ボタンを押すだけ、あとは勝手に操作してくれます。
最終的に多少微調整しますが、その中からの一枚が今日の写真です。

風景写真では全くといって良いくらい使わない機能ですが、このような時には重宝します。
フイルムでは出来なかったことが、デジタルでは出来てしまう。
やはりデジタルってすごいですよね。(こんな時には・・)
でも、もっとすごいのは人間の目です。

Canon EOS5D MarkII EF17-40mm F11 段階露光


キジバトその後

2011年08月15日 | Weblog
 
キジバトはその後、2羽であることが判明。
ちょっと見づらい写真ですが、向こう側を向いている2つの頭が見えており、親バトから餌をもらっているところです。
餌は吐くようにして口移しで与えます。
私はてっきり昆虫などを捕まえたものを食べさせていると思っていたのですが、実はピジョンミルクというものらしいです。
このピジョンミルクとはネットで調べてみると、
「肥大した「そのう」の細胞が剥がれ落ちたもので、その成分は哺乳類の母乳によく似ている。「そのう」とは、食道と胃の中間にある食べ物の一時貯蔵庫で、抱卵を始めた親バトはホルモンの働きにより「そのう」の一部が分厚く肥大してくる。」
「キジバトは主に木の実や種などを食べる植物食の鳥です。このような鳥でも雛にだけは昆虫など動物質の餌を捕らえて与えるのが一般的ですが、キジバトは自ら動物質の餌を作りだすことが出来るというすぐれた特質を持っている。しかも、雄雌ともにこのピジョンミルクを作り出すことが出来る。」
ということでした。
私も長年生きておりますが、世の中知らないことだらけ。
まさに驚きです。

ヒナがかえって1週間、巣立ちまであと1週間ほどです。
昨日は強風と大雨、少し心配したのですが今朝元気そうでした。
はやくすくすくと育って巣立ちしてもらいたい。

満月

2011年08月14日 | Weblog
 
正確には今日が満月ですが、昨日もほぼ満月状態。
写真を撮るには昨日がベストです。
私は月を撮る場合、以前も書いたことがあるのですがちょっとしたこだわりを持っています。
まず第一に、月のディテールを捉えること。
月をテーマにした場合、白く飛んでしまった月の写真は、全く意味の無い作品だと思っています。(あくまでも内容にもよりますが・・)
第二は周りの風景を取り込むこと。
かなり暗めになりますが、これらの風景がつぶれないぎりぎりのところです。(つぶれる→真っ黒になる)
となると、今までの経験から昨日の月の出がベストとなるわけです。
満月の本日となると、かなり陽が沈んでから昇るので、前述の条件が重なり合いません。
月のディテールを出すと周りが暗くなりすぎてつぶれてしまうし、周りに露出を合わせると月が飛んでしまうのです。

元々満月は年に12回しかないのに(3.287%)、まして快晴あるいは月が見えているという条件となるともっと確率が低くなってしまいます。
かなり貴重ですね。

Canon EOS5D MarkII EF70-200mm F8 AE

あ~、早とちり

2011年08月14日 | Weblog
 
朝晩涼しくなってヒンヤリした空気が気持ちよく、また散歩を始めています。
朝食を6時に終えて(皆さんまだお休み中か・・)玄関を出るのですが、キジバトの巣を見上げてもやはり空。
「ん~ん、やはりいないか。」
一分の望みもあったのですが、現実と捉えてビバウシガッセに向かいました。

丘の上の一本のカラ松まで、往復で20分ほど。
都会でいえば電車一駅区間といったところでしょうか。
戻って再び巣を見上がると、羽根を少しばたつかせたキジバトが巣にいたのです。
もしや、餌やり。
カメラを持ち出して望遠レンズでのぞき込むと、何と大きくなったヒナが餌をねだっています。

全く気がつかなかったし、いつの間にこんなに大きく育ったのか。

考えてみると、ヒナは一羽。
自分の存在をアピールする必要が無いので、親鳥に対して鳴かないのではと推察します。
キジバトの鳴き声は、デデーポッポ、デデーポッポ。
ヒナの時にどんな声で鳴くのか興味津々だったのですが、ちょっと残念です。

でも、孵って(かえって)いて良かった。
心のモヤモヤ感が吹っ飛びました。
無事に巣立ってくれれば良いのですが・・

がっかり

2011年08月13日 | Weblog
 
今日は終日、雲一つ無い秋空(?)に恵まれました。
しかし、この好天とは裏腹にがっかりしたことが・・
キジバトがついに抱卵を放棄したようです。

4~5日前にご覧のタマゴの殻が落ちていて、きっとキジバトがかえったんだと喜んでいたのですが、いっこうにヒナの鳴き声がしません。
もう一個くらいタマゴがあったのか、その後もずっと抱卵していました。
しかし、一昨日あたりからしばしば空き巣にすることが多く、今朝を最後に夕方になっても巣に戻っていません。
おそらく何らかの事情で、抱卵を諦めたのでしょう。
となると、この分ではつがいも解消されてしまうのか・・
どちらに問題があったのかなど、あまりもめないでもらいたいところです。

今年はやることなすことがいつもこんな感じ、全く歯車がかみ合っていないような感じがしてなりません。
ここはジッと耐えるしかないか。
お清めの日々が続きそうです。

爽やか

2011年08月13日 | Weblog
 
朝食後、ビバウシ・ガッセ(私が命名した散歩道)を歩いてきたのですが、今朝は実に爽やか。
半袖ではちょっと肌寒いくらいの13度、本州の方々には申し訳ないほどです。
旭岳、十勝岳、そして芦別岳と連山がくっきり。
ちょっと欲をいえば、小麦が実っている頃にこのような天気になってもらいたかった。

それでもこれから気温は一気に上がって、予想最高気温は32度。
その差なんと20度ほど。
明日から崩れそうなので、刈り取った春小も今日いっぱいでロールにして運んでしまうでしょう。
丘はしばし一段落、霧の出始める下旬頃までは、表情の少ない時期に入ります。

Canon EOS5D MarkII EF24-105mm F11 AE

2011年08月12日 | Weblog
 
昨日も暑かった。
涼を求めてスタッフと青い池へ。
麓と白金地区とでは気温が3度ほど違っていました。
陽が陰ると風が涼しく、暫し涼を楽しんだのですが、出掛けたのはもちろん撮影の為。
風がかなり強かったので、湖面を渡る風の軌跡なんかが撮れればと思ったからです。
こういったモティーフはやはり動画ですね。
サッと吹き渡る風が目に見えるようです。

しかし、ここは人が多い。
まるで巡礼地。
理由はどうあれ、この人気もしばらく続いてもらいたいところです。

Canon EOS5D MarkII EF70-200mm F11 AE