日曜日の朝です。
外は、黒い雲が出ていて、時折雨が降ってきます。
高島しぐれのイヤな天気。
そんな中、私はお宮さんの掃除へ出かけました。
今日は、集落一斉の掃除の日。
川掃除、公園掃除、お宮さんの掃除など、組ごとに手分けして作業です。
私の組は、お宮さんが昔から担当場所。
開始の合図のサイレンが「ウーッ」と鳴り響きます。
みなさん、熊手(私は、「こまざらい」と言います。)やスコップなどを持ち、ぞくぞく集まってきました。
今年は、何故か早い日程設定です。
と言うのは、まだお宮さんの木の葉が全部落ちていません。
例年ならば、第2か第3日曜だったようですが、区の都合もあるようです。
雨の後ですので、葉っぱがくっついてうまく掃けません。
それでも、多くの人手があれば、どんどん葉っぱの山ができています。
昔は、その葉っぱをどんどん燃やしていたのですが、今の時代はそうは行きません。
そのため、濡れた葉っぱを大きな袋に詰めて、軽トラで田んぼの中の竹やぶへと捨てに行きます。
その数は、スッゴイもので、何度も往復。
そして、一時間ほどすると、見違えるようなにきれいなお宮さんに変身です。
私は、いつも何かと頼みごとをしている氏神様のため、作業を頑張りました。
「どうか、長女の受験をよろしくお願いいたします。」
作業が終わり、パックのコーヒーを頂き、帰宅。
着ていた合羽を脱ぐと、湯気が上がりました。
雨が降るので、合羽を着ての作業は、体が暖かくなり、中は蒸れ蒸れ。
これは、風邪をひいてはイカン。と着替えることに。
洗濯を終えたばかりの奥さんへ、またまた洗濯物を渡していきます。
「も~!せっかく終わったと思ったのに~!」と言われても仕方なし。
すると、下着のシャツを脱いだところ、エライことに!
シャツに至るところ、紫?紅?見たいな色がべったりとついています。
奥さんは、最初「血が出てる~!」と思ったほど。
私もそれを見てビックリ。「何じゃ、こりゃー!」
すぐに原因が分かりました。
お宮さんの木の下で葉っぱを掃いていた時、木の枝に何度かすらえました。
すると冷たいものが、襟口から入った感じを覚えたことがありました。
それが、2度ほど。
その冷たいものは、やがておへその当たりまで行っていました。
何か入ったかな?と思い、ごそごそとシャツをまくりあげたりしましたが、分からず仕舞い。
それがどうやら冷たいものと思っていたのが、木の実だったようです。
いくつか襟口からポロポロと入り、それを潰してしまったようであります。
その木の実の汁が、ドベッとシャツに染みついた模様。
作業の疲れとへんな染みがついたシャツが一枚残りました。