カンボジアでいつもお世話になっているガイドのソフィア。
28歳のキュートな女性です。
そのソフィアの後輩なのがスレィニー。
一番左の女の子です。
スレィニーは、19歳。
仕事をしながら大学に通い、日本語と英語を勉強中。
将来は、ガイドの仕事もしたいと考えていたようですが、今回の旅の途中であれこれと話していると、どうやら別のことを考えているらしい。
それは、学んだ日本語や英語を生かせる仕事ということで、CA(キャビンアテンダント)。
それも、日本のANA(全日空)が憧れとのこと。
ただ、日本からカンボジアの直行便はなく、辛いところ。
しかし、あと数年すれば、JAL便が開通するらしく、ANAではないが目指してみては?と声援を送りました。
ちょうどその頃に大学を卒業するようなので、うまく行けばイイのに・・・。
スレィニーは、小学2年生の時にお父さんが亡くなり、貧しい農家で兄弟も多いため施設(孤児院)へと預けられました。
そんな境遇ですが、真面目さと勤勉さでがんばっています。
今回、そのスレィニーの実家を訪ねる機会を得ました。
シェムリアップの喧騒とした都会を離れ、トゥクトゥクは一直線の道を走ります。
周りの景色も、田んぼが広がってきました。
そして、幹線道から逸れて、村の中へ。
道は、ガタンガタンのため、トゥクトゥクは通れず、徒歩で移動です。
しばらく歩くと、洒落た感じの高床式の家が見えてきました。
ちょっとイイ感じ。
ちなみにお母さんと妹が生活をされています。
親戚一同の手作りの家です。
南国気分のとてもいい環境。
家の前には、牛が寝ています。
家の裏には、バナナの木があります。
脱穀した藁の匂いが懐かしい。
もちろんヤシの木もあります。
鶏の親子がちょこちょこ。
井戸がありました。これが家庭用のいわゆる水道です。
水位は浅いため、決して衛生的には良くないと思いますが、それでも見た目はきれいでした。
ちなみに村の中には、外国の援助を受けて設けられたガチャポンの井戸をいくつか見かけました。
様々な援助があり、村人の生活に役立っています。
スレィニー宅の台所を拝見。
鍋などが揃っています。
燃料は、薪・炭です。
次は、お家の中です。
高床式なので階段で上がって行きます。
途中でネコが気持ちよく寝ていました。
見知らぬ私たちにも動じず、クゥークゥー。
お家の中は、広い一間です。
一応、仕切ってある奥が寝室。
お仏壇?も大切に飾られています。
足踏みのシンガーミシンを配備。
テレビもありました。
電源は、バッテリーのため、時間的にもあまり見ないとのこと。
このメーカーは? サニー?
私たちが見学をさせていただいている間、ガイドのソフィアはハンモックで犬と遊んでいます。
実にお気楽。
家の下には、お米(籾)の入った袋が積まれています。
一袋が100キロくらい入っているとのことです。
売る時の価格は、3500円くらい。
日本のお米に比べると、相当安いです。
以前、日本が不作だった折、タイ米がたくさん入ってきました。
その時は、長粒種で味などにも抵抗があった記憶がありますが、カンボジアで食べたお米は、そんな違和感を感じませんでした。
それでは、田んぼへと向かいます。
こんなあぜ道を通って行きます。
乾季のため土は、よく乾いています。
稲の刈り取りは、稲の半分くらいなところをこの鎌で刈り取ります。
お昼ご飯の休憩に戻られてきた方たちと談笑。
刈り取りの実践を見せていただきました。
手際良く刈り取り、稲の茎部で束ねていきます。
アッと言う間の作業です。
束ねた稲は、こんな感じで置かれています。
稲穂です。
とにかくのどかな風景。
牛も放し飼い。
それでは、スレィニーの家の裏から田んぼへと出た風景です。
一面、田んぼ。
とってもイイ気分にさせてもらいました。
と言うことで、スレィニーのお母さん、突然お邪魔をさせてもらい、申し訳ございませんでした。
お身体に気を付けてがんばってください。
帰り道、喉が渇いたので、水を購入。
村のお店です。
ちなみにこのミネラルウォーターは、25円位。
今回訪ねたスレィニーの実家、お母さんが大黒柱の農家ですが、生活は向上してきているという印象を受けました。
それは、シェムリアップの都市近郊と言うこともあるためかもしれません。
もっと離れれば、まだまだ昔のままの農村。
葉っぱの屋根と四本の柱に床、壁もバナナの葉、そんな住居。
そして、地雷。
そんなところとシェムリアップ。
発展してきている都市部との差。
格差の大きさ。
まだまだいろんな課題が多く、支援も必要です。