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土曜日だが、たまった原稿を片付けるために、フラフラと大学へやってきた。
普段より人通りが多いので何事かと思ったら、学園祭をやっていた。
今日から二日間の催しらしい。
正門でパンフレットをもらった。
何気なくページをめくると
「アルコール類の販売や飲酒をすべて禁止しています」
の文字が躍っていた。
こんなんで面白いのかな。。。と思いながらも研究室へ向かう。
そう言えば、11月祭(いまはN-FES?)も近い。
ホームページを見たら、京大はまだお酒を認めているようだ。
そうだろう。
祭りに酒はつきものだ。
1970年に大学へ入学したとき、18なのに酒をたらふく飲んでいた。
学園祭でも飲み屋(洋酒喫茶)を長い間やっていた。
一番遅くまで開店している模擬店として有名だった。
わざわざ木屋町のスナックに通って、バーテンの稽古をしたこともあった。
N-FESは4日間続く。
狂乱と、解放と、痴情が乱舞した時代だった。
いま、学生たちは草食系となり、かすかにコンサートでエネルギーを発散する。
どちらが良いとか、悪いとかいうことではなく、時代が変わったということなのだろう。
おじさんおばさんたちの、青春の光と影は、今の若者たちに引き継がれていないことだけは確かだ。
私たちが青春時代に叫んだ「画一主義からの脱却」は、いま、確実に逆方向へ走っている。
団塊の世代への反動なのだろうか。
文化が薄っぺらい下敷きのようになり、向こう側が透けて見えるような時代となり、熱く語り合える精神を私たちはどこに落としてきたのだろうか。
テレビ文化が作り上げる虚構のような価値観が、この国を堕落させ続けている気がしてならない。