ふと目線を下げるとトカゲがいた。
どうもバッタを食べているようだ。
大学へ向かう途中の道での出会いだった。
家を出た時には陽がさしており、ポカポカと暑いくらいだった。
ところが途中から雲が出て、今にも雨が降り出しそうな天気となった。
風も強い。
かわいそうに、トカゲも気温が急に下がるとは思っていなかったのだろう。
餌を食べることも私から逃げ出すこともできないで、舗装路の上に立ち往生してしまった。
そう言えば今年の2月にニューオリンズの会議の後、ビンセントと一緒にミシシッピー川の湿地帯へ行った。
アリゲーターをみる船上ツアーだったが、結局、一匹も発見できず。
それもそうだ2月のニューオリンズは、結構寒い。
こんな時期にのこのこ出かけてくる爬虫類はいないだろう。
料金分のサービスだろうか、船頭が飼っているアリゲーターを取り出して記念写真となった。
さすがに口はテープで閉じてある。
しかし寒いのでアリゲーターはほとんど動かない。
今日のトカゲを見て、その日のことを思い出した。
それにしても今年の秋は、暖かいのか寒いのかがよくわからない。
トカゲにとっても迷惑な気候なのだろう。
人間も、出かける時の服装に困ってしまう。
カナダのサスカチワンに住むリチャードからは、気温がマイナス13度だという便りが届いた。