このブログを始めたときよりもずいぶん前のこと。
和良方面の渓流を訪ねて、道路を走っていると、いにしえ感というか、謎めいたというか、鄙びたというか、不思議な鍾乳洞(らしきもの)を見つけました。
その時は先を急いでいたので、立ち寄りませんでしたが、今になって記憶が甦り、訪問してみました。
場所は、郡上市八幡町入間という地域。
駐車スペースに車を止め、管理人と思われるご婦人に見学を申し入れ、料金500円を支払いました。
観覧券には「水と光の郡上鍾乳洞」と記されていました。「郡上鍾乳洞」の文字がホラーっぽいと感じたのは私だけか。昭和チックなイラスト。
当ブログのタイトル「水と光と渓魚たち」と少し似ていて、妙な親近感を覚えました。
「初めてですね」と、コースの大まかな説明をして下さいました。「行程は約400mでゆっくり回っても15分ほどですよ」とも。
事前に調べたネットでの情報通り、民家の裏山に鍾乳洞があって、そこを開放しているという家族経営的なところ。
入り口です。
澄んだ水が地底を流れています。
この鍾乳洞の見どころは、地下を流れる豊富な水です。一方、鍾乳洞によくあるツララのような鍾乳石みたいなものはありません。
地質は石灰岩で、私は確認できませんでしたが貝やウミユリの化石もあるようです。
先ほど、家族経営だと記したので、簡素な洞内をイメージされるかもしれませんが、通路や柵はしっかり作られており、通路も通りやすいように広げられているようです。要所々々しっかり照明もなされています。
足元に開いた穴から、数m下方を流れている水を覗けたりして、(穴の写真は無し)地味ながらも興味深いところでした。
こんな感じで淵の様になっているところも。(明かりは外からではなく、照明によるもの)
水が流れ出るところは池になっていて、僅かながらバイカモが咲いていました。
鍾乳洞を出てからは、管理人の女性とバイカモの育成状況や、付近に咲くユキノシタの開花状況などの会話を交わし、帰路につきました。
私が着いた時には他にお客さんはいませんでしたが、帰る頃には5組ほどの来客があり、(意外と)賑わっている様子でした。
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