Forest Sync.(水と光の幻影)

何時も季節を感じていたい・・・
飛騨高山発信フライフィッシングのブログです。

団子淵

2010-06-29 22:03:13 | 記憶

ずいぶん昔のこと・・・

飛騨の萩原で、村人達が、或る家の囲炉裏端に集まり、大鍋で毒草を煎じて「ね」を作っていました。「ね」というのは、川に流して魚を殺して獲るためのものです。

すると、見知らぬ僧が、突然その家に訪れ、主人に向かって、言ったそうです。

「「ね」を作って、奥の淵に入れようとしているようだが、殺生はよくないからどうか止めてくれ」と

主人は、たまたまその家にあった団子を僧に与えたところ、僧は団子を食べて外に出て行きました。

変なことを言う見慣れない僧だと、主人が後をつけると、「ね」を入れようとしていた淵の近くで姿が見えなくなりました。

しばらくして、「ね」が出来たので、村人達は、僧の言ったことなど構わずに、その淵に「ね」を入れました。

すると、担いだら尾が地につくほどの大イワナが浮いてきました。

そのイワナを、家に持って帰り、腹を割いたら、たくさんの団子が出てきたということです。

以来、その淵を団子淵と呼ぶようになったそうです。



似た話は各地に伝わっているようです。

*「日本渓清流魚、名周覧と群影‐付録・探魚行雑記‐」(吉安克彦著)を参考にしました。


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飛騨のイブニング (Minazuki 13)

2010-06-25 21:27:30 | Fly Fishing

山陰に行っている間に、飛騨のいつものポイントにも、イブニングライズの季節が来たようです。

この日は、イブニングの僅かな時間だけの釣行。

少しだけ雨が降っていました。

19:00を過ぎてからライズが始まったけど、大きいのはいませんでした。






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飛騨のイワナ (Minazuki 12)

2010-06-24 20:58:45 | Fly Fishing
山陰から帰ってきてから初めての釣行。

飛騨の渓を釣り上りました。

曇り空の午後。

飛騨のイワナも綺麗でした。









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Yellow raspberry (開花・結実)

2010-06-23 21:18:01 | キイチゴ

2年前に苗を植えつけた[Yellow raspberry]

去年は花を咲かせなかったけど、今年は少しながら花が咲き、実を付けました。

熟すのが楽しみ!


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帰路 (Minazuki 10)

2010-06-23 21:17:28 | Fly Fishing

山陰:7日目



松江のビジネスホテルに泊まりました。起床して、宍道湖を眺めながら、飛騨に向かいました。



さようなら、山陰!


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静寂の渓・ゴギ釣り納め (Minazuki 9)

2010-06-22 22:43:18 | Fly Fishing

山陰:6日目



Martiraさんの2階で目覚めた2人は、いそいそと、1階のショップに下りていきました。

飛騨高山には、立派な釣具店があって、フライ用品も一通り揃ってはいるけど、現在、フライの専門店というのはありません。

フライ好きのオーナーがこだわって揃えたものは、やっぱり違います。こういうショップに立ち寄るのは本当に久しぶり。時間をかけていろいろ物色しました。

ずいぶんとくたびれてきたのでそろそろ買い換えたいと考えている、私の気持ちを見透かしたように、ランディングネットを勧める飯塚さん。

フレームもグリップもローズウッドでできたというそれは、ネットが赤色で少し派手かとも思ったけれど、美しい木目で私を誘惑します。

飯塚さんが「山陰遠征の記念に!」などと言うものだから、買ってしまいましたよ・・・

商売上手なんだから~



休暇は10日迄ですが、最終日は移動の為なので、釣りをするのはこの日が最終です。

かつて、OZ-akiさんがよく訪れたという渓に向かいます。

その渓は2つに分かれていて、両方ともに竿を出す計画です。

最初入った渓は・・・

いきなりフライに出たけど、最初だけで、厳しい状況が続きます。

やっとで針に掛けたけれど、ネットに収める寸前でバレてしまいました。



その後も状況は好転せず、昼過ぎに、もう1つの渓に移りました。

どちらも、本当によい渓相です。

OZ-akiさんとは、別々の区間に分かれて入ります。

1人で釣り上ってみて感じたのは本当に静かな渓だということ・・・

もちろん水の流れる音が聞こえる筈なのですが、未知の渓に1人でいることが原因なのでしょうか。不思議な位に静かに感じました。



晴れた日の昼下がり、木漏れ日が綺麗だったけど、ゴギの反応は皆無でした。

陽が傾き、もう直ぐこの旅も終わりだと意識し始めた頃・・・

意外にも釣れ始めました。


おチビちゃん。


このおチビはちょっと色黒。


なかなか綺麗な個体。


ハラビレ、シリビレの朱色が印象的・・・


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神話の地・ゴギの渓 (Minazuki 8)

2010-06-20 00:01:58 | Fly Fishing

山陰:5日目



昨日までは鳥取県での釣りでしたが、この日からは島根県に移動です。

以前このブログに記したこともありますが、私が初めてフライフィッシングの手解きを受けたのは、中学生の頃、島根県から来たという転校生からでした。

その頃から、何時かは島根で釣りをすることがあるんだろうなと、なんとなくではありますが思っていました。

そして、この度、こういう形で、その地へ足を踏み入れることになったのでした。

車が県境を通過する時、私は郷愁のようなものを感じました。



この日、ゴギの渓を案内して下さったのは、ルアーアングラーのカイヲさんです。

この為に、お仕事の休みを調整して下さったとか・・・有難うございます。

これもOZ-akiさんの人望の厚さの表れでしょうか。

カイヲさんから案内されたのは、本当に小さな渓でした。

少し釣り上ったところでカイヲさんがキャッチしました。



これはカイヲさんが釣ったゴギです。

体全体を覆う大きな白い斑点。見惚れてしまいました。

その後、暫くして、OZ-akiさんもキャッチ。

OZ-akiさんがキャッチした後は、私が優先して釣らせて頂きました。

かなり釣り上って、ようやく私もキャッチ。

印象深い1匹となりました。





出雲は蕎麦が名物だそうで、おいしい蕎麦を昼食に頂き、その後は別の場所で・・・
少しは反応があったけど、私は1匹もキャッチできずに、午後の部は終了しました。



今夜の宿は、出雲のフライプロショップ[Martira]さんの2階です。オーナーである飯塚さんのご好意により部屋をお借りしました。

お客さんが釣ってきたというスズキを肴に芋焼酎をいただきながら、釣り談義です。
飯塚さんは、話し上手でご商売も熱心。釣りのテクニックやタックルのこと、ショップの運営についてなど、いろいろ有用なお話を聞かせていただきました。


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小さな集落+堰堤のイブニング (Minazuki 7)

2010-06-18 21:59:05 | Fly Fishing

山陰:4日目



この日、最初に向かったのは、山間の小さな集落を流れる小渓流。



曇っているのが良かったのか、そこそこ反応があります。





ゴギ系の魚と思われます。



午後からは、ルアーアングラーの剣道さん再登場。イワナとヤマメの混生する渓へ案内いただきました。

OZ-akiさんが、綺麗なヤマメを続けて釣っていますが、私は合わせ損ねてばかり・・・



そしてイブニング。

OZ-akiさんが、昔通ったという、イブニングライズポイントへ・・・

車止めから歩いて、目的の堰堤に着いた頃には、既に暗くなり始めていました。

昔よりずいぶん浅くなったとOZ-akiさんは言うが、たくさんのイワナ達がライズしてくれました。

私は、20cm程のものしか釣れませんでしたが、OZ-akiさんは大物をキャッチ。


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大山に至る渓 (Minazuki 6)

2010-06-17 23:14:17 | Fly Fishing

山陰:3日目



遠征中の三泊は、あるキャンプサイトにて、テントで寝ました。

この日の朝は、キャンプサイトの近くの渓に入りました。

堰堤の落ち込みで一度だけライズを見ましたが、フライには見向きもせず・・・

OZ-akiさんが、ニンフで1匹バラしたようだけど、それ以外に、渓魚の気配はありません。

巻くことのできない堰堤に着きこの渓は終了。



午後からは、C&R派エサ釣り師の春彦さんと合流するため、大きく移動。

大山の近くを通過するルートを選んでのドライブ。

大山はとても存在感のある山で圧倒されます。







春彦さんの案内で、よい雰囲気の渓へ・・・



程なく、1匹目が釣れました。最初に聞いていたのですが、この渓はゴギではなく普通のイワナが棲んでいるということであり、実際釣れたイワナも、飛騨でもよく見るタイプのものでした。

しかし、その後が続かず・・・

釣り師によって捨てられたであろうイワナの胃袋が水の中に落ちていたりして、釣り人が入った証拠が至る所に。この地方、渓流釣りをする人は、そんなに多くは無いようですが、渓も少なく、人気のある渓は、日曜日ともなれば、多くの人が訪れるようです。


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叶わなかった深い渓 (Minazuki 5)

2010-06-15 22:08:54 | Fly Fishing

山陰:2日目



この日は、剣道さんの案内で、或る渓に入る計画でした・・・

目的の渓を、橋から見下ろすと、何処までも深い森が続いていました。

微かに、せせらぎの音が聞こえるけど、樹に覆われた流れを見ることはできませんでした。



入渓地点を案内してもらい、おそろしく急峻で長い斜面(たぶん私のこれまでの経験で一番きつい)を渓に向かって降りました。(剣道さんは、運動不足の私を気遣い、私のロッドを持って下さった)

息を切らし、やっとで着いたと思ったら・・・・・・・・・・・・

2人組の先行者がフライロッドを振っているではありませんか。(上流から入渓して渓を下ってきたらしい)



やむを得ず、近くの別の渓に移動しました。



美しく小さな渓。



豊かな自然。



綺麗な花。

しかし、こんな晴れた日は、イワナ達、お昼寝でもしているのでしょうか?

一向に反応はありません。

かろうじて、ライズしている小さなイワナをキャッチしました。



イブニングは、昨日のライズポイントへ・・・

虫はたくさん飛んでいましたが、暗くなるまで待っても、一度もライズ無し。

昨日のライズは、イブニングの魔法にかけられた私達が見た幻だったのかもしれません。




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