温泉がとても好きです。
読者の皆様も、きっと好きだと思います。
近くの気に入りの温泉に通うのもよいですし、遠方の有名な温泉街まで行ってみるのもよいでしょう。
地域によってはたくさんの源泉があり、それぞれの泉質の違いを確かめるといった楽しみもありますね。
どちらかというとあまり知られていない、ひっそりとした湯を訪ねるのも、趣があるかもしれません。
先日、旅好きで温泉好きの知人と、或る温泉を訪ねました。宿泊はしません。日帰りです。
彼が前から目を付けていた所のようです。
奉納温泉と書いて「ぶのうおんせん」と読みます。
信州小谷村にたくさんある温泉の一つ。
カーブと坂のきつい山道を通ります。
いつも渓流に出かけているので、山道には慣れているけれど、民家が点在している生活道路としては、かなり険しい道といえます。
民家の独特の屋根の形状から、ここがかなりの積雪がある所だと想像がつきます。
その温泉に到着したのは、夕暮時。一軒宿の秘湯という佇まいと言ったらよいのかな。
建物は古くて寂しげです。玄関の灯りは点いているけれど、浴室と思われる所は暗く、この日は宿泊客も無さそうでした。
入浴させてもらえるのか少し不安になったものの、玄関に入り訊ねると、快く応じていただけました。大人1人500円とのこと。
この辺りに棲んでいるであろう野生動物の剥製だとかが目を引きます。
案内された浴室に行きました。やはり最初にそうだと思った所が浴室でした。自分たちで電気を点けて入りました。
同行の知人は、掲示されている温泉の成分表を見ながら、成分が濃いと満足げです。
更衣場には、施錠できるロッカーも無く、昔のままといった感じです。
お湯のほうですが、源泉の温度は低く加温されているとのことでした。塩分が多いようで目に入るとしみて痛いです。
浴槽のタイルは白い沈殿物でザラザラでした。個性的でよく温まるよいお湯でした。
ゆっくり温まりました。帰る時、外はすっかり暗くなっていました。
自分たちの他に客はいないと思っていましたが、帰り際、玄関の直ぐのところにある食堂で、料理を囲む3人の男達が居るのに気付きました。地元の人か、山の仕事で泊り込んでいる人のように見えました。ドアの向こうで何を話しているのかは聞こえませんでしたが、会話が弾んでいるようでした。
小谷村の観光案内のサイトに載っていたので貼り付けておきます。
奉納温泉
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