蔵ギャラリー前の敷石
午後3時過ぎの炎天下だったが、爽やかな風が心地よかった
午後3時過ぎの炎天下だったが、爽やかな風が心地よかった
猛暑の3連休、最終日の今日は自宅でひっそりと過ごしています。
弱めの冷房とはいえ、お昼前からエアコンのスイッチを入れて過ごすなんて、長いBoccoの人生でもほとんど初めてのことです。
長らく低迷している私の精神活動に喝を入れようと、先週末あたりから少しずつ行動し始めています。
何もこんなに暑い時季を選ぶことはないのだけれど、思い立ったが吉日。
まずは心が動くままに出かけてみることにしたのです。
先週の土曜日は、宮嶋淳子さんの版画展へ。
会場の葉月ホールハウスは、地図で見ると職場から自転車で10分ほどのところなので、仕事帰りに…とも思ったけれど、スイッチが切り替わらない状態で行くのは得策ではないと判断し、オフの日に電車とバスを乗り継ぎ、善福寺公園を少し歩いて行ってきました。
実は私、こう見えても結構人見知りのところがありマス。
初めての場所で初めての人に囲まれて作品を見せてもらうことにはそれなりの気後れというか躊躇いがあり、ちょっとだけ勇気を出してその躊躇いを克服する必要があるのです。
でも、そこを乗り越えなくては前には進めないぞ…と、弱い心にムチ打って。。。
「なまえをはなれて」案内はがきから
実際行ってみると、未知の路線バスの車窓から眺める景色も、たぶん9年ぶりの善福寺界隈の雰囲気も新鮮で、緑を抜けた住宅地の一角にある半地下の画廊の佇まいも心地よく感じられました。
それでもドアを開けて中に入る時はドキドキです。
そんなしょうもない葛藤を経てでも、直に作品を見たいと思ったのは、たぶん構図のバランスがツボだったのかな。
描かれている人物の装いが実にシンプルで、抑えめな色彩であることも好ましいところです。
一つひとつの作品をじっくり見せていただき、心が洗われるようでした。
けれど、作家ご本人やオーナーさんが気を遣って話しかけてくださるのに応えるだけでせいいっぱい。
作品への感想など全く言葉にすることもできず、帰ってきてしまった “あかんたれ”です。
でもね、少し時間をかけてもっと作品と親しくなるのが先なのかなぁ。。。
おそらく何年か先のことになるかもしれませんが、ご縁があって再会できたら、その時にはもっと違う接し方ができるのではないかと、楽しみでもあるのです。
::::::::::::::::::::
さて、20数年ぶりの青梅線で福生へ足を伸ばしたのは昨日のことでした。
自己啓発活動第2弾として訪れたのは、蔵ギャラリーlakura で開催中の「夜の木」祭。
シルクスクリーン印刷のワークショップの時間帯だったため少々ざわついていましたが、どさくさに紛れて自分のペースで鑑賞できたのは “あかんたれ” としてはもっけの幸い。
「夜の木」の絵本(11刷)を入手できたのも思いがけない更なる幸いでした。
来週末は早稲田大学演劇博物館、その次の金曜日はシネマ歌舞伎「鰯賣戀曳網」…それからそれから、8月上旬スタートのインドの染織りの展示(於大倉集古館)も見逃せないし。。。
ただし、計画に縛られることなく、コンディションを整えて…です。
やたらに出かけていると、その先々で多くの人や物に遭遇することとなり、そのエネルギーに気圧されるのは必定。
だから私は、あせらない、いそがない!