今年は千葉方面にご縁があるようで、5月下旬の館山に引き続き、幕張に行ってきました。
ビーチボーイズのライブ会場です。
屋根のない野球場なので、今回は空が天井です。
雲が赤く染まり、やがて暮れていく空を眺めるのもまた一興でした。
すっかり暗くなってからは、星もそこそこ見えたのですよ。
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Gerry さんたち Americaは17:30 からぴったり1時間、全15曲。
Boccoにとっては、実に20年ぶりに聴くライブ演奏です。
<セットリスト> 2012.8.16 @ QVCマリンフィールド
opening…Miniature(instrumental & video)
Tin Man
You Can Do Magic
Don't Cross The River
Daisy Jane
I Need You
Ventura Highway
Cornwall Blank
Hollywood
Woman Tonight
Only In Your Heart
California Dreaming
Lonely People (with Christpher Cross)
Sand Man
Sister Golden Hair
A Horse With No Name
DVDで見ていた通りの演奏で、新鮮な印象はありませんでした。
しかし、Gerry さんたちのスタンダードとしてお約束のスタイル、安心して聴けるものでした。
04年のシドニーでは少し苦しそうだった Dewey の声も、今回はよく出ていたし、
何よりMichael Woodsのギターが冴えていました。
ぜひ聞きたいと思う曲は他にたくさんありましたが、
何しろこの度は御大のビーチボーイズのライブのゲスト出演ですから、
時間的な問題も含め、これがせいいっぱいだったのかも。
できれば、自前のライブを、それもこんなに巨大な会場ではなく
演奏そのものをじっくりと聴けるような場所で…なんていうのは夢なのかもしれませんね。
ウエストコーストの音楽は、ロックとはいえハーモニーが美しく、しっかりと聴く価値のある曲が多いのです。
ビーチボーイズしかり、イーグルスしかり、そしてもちろんアメリカも。
イギリスのバンドだけれど、あのビートルズが途中からスタジオ演奏にこだわるようになったのも
自分たちの演奏が嬌声にかき消されてしまうことを嫌ったからだともいわれていますよね。
さて、ビーチボーイズの公演が始まると、アリーナは総立ち。
Boccoの身長ではステージが見えなくなってしまい、巨大モニターを頼るしかありませんでした。。。
しかもビーチボーイズの曲をよく知っているわけではありません。
少々不安もあったのですが、“God Only knows" や “Surfing USA" “Good Vibration” など耳に馴染んだ曲、“Cotten Fields” “ Sloop John B” “Rock and Roll Music” などのカバー曲もあって、十分に楽しむことができました。
クリストファー・クロスは、上記の“Lonely People"の他に、ビーチボーイズのアンコールの最初に
Kokomoのリードをとっていました。
いよいよのフィナーレ2曲("Fun Fun Fun"ともう一つ何か…)には Gerry と Dewey も加わって、でも、いちばん盛り上がっていたのは聴きにいった我々ではなく、ステージ上で演奏していた人たちです。
中でも、12弦のアコースティックギターでセッションに参加しているときの Gerry さんの笑顔…楽しくて楽しくてしょうがない…とでもいうような手放しの笑顔が強く印象に残りました。
まだハイスクールの生徒だったGerryを、“Gerry was Mr. Music-he eats, breathes, and sleeps music” と Dan Peek(オリジナルメンバーで1977年に脱退。2011年に急逝)が評しているように、遊びをせんとや生まれけむ…音楽をせんとや生まれけむ…そういう星のもとに生まれ、生きてきた人なのでしょう。
ビーチボーイズの日本公演は大阪(本日)、名古屋(明後日)と続きます。
さてさて、日本公演の成果は Gerry さんのフォトブログ
VIEW FROM MY HOTEL WINDOWに反映されるでしょうか。
気長に待ちたいと思います。