poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

箸置き No. 57 & 58

2008-09-21 13:34:38 | 野外教室
まずは箸置きNo.58。
赤く色づいたノリウツギの花。
まだ青いうちに枝が折れて落ちてしまったハンの実は生乾きの状態で、
チリチリと縮れているような表情がBocco好み。
かすかに色づいたうす黄緑の実がマユミ。
写真では目立たないけどムラサキエノコロ。
そして、名称不明の青い実ふたつ…もしかしてオトギリソウ?
コサージュのような使い方をしてもよさそうでした。

そしてこちらが、箸置きNo.57。
紅葉した葉っぱ(これも名称不明です。。)にハンの実、ツルウメモドキ、
小さなクリのイガイガを組み合わせました。
お箸は、クリの実がついていた枝を利用しています。



その翌日のランチタイム。
緑色だったツルウメモドキの実がはじけて、オレンジ色の種子が顔を出していました。

こんな変化もまた楽しいものです。


採集植物標本

2008-09-20 19:01:27 | 野外教室
清里での野外教室の魅力は、野草を思う存分使えること。
まったくの門外漢だった私でも、通い続ければいろんなことが身についてきます。
初めて参加したころは、何か植物を見つけるたびに歓声を上げ、水揚げ作業だけで2時間もかけて満足しきっていたものです。

そして、15年目の今年は。。。
野辺山駅から宇宙電波観測所までは、まず山の空気になじむことに意識を集中させてひたすら歩きます。
電波観測所前のあずまやで休憩しながら、高原の空気をしっかりと体の中に入れます。
再び荷物を背負って歩き出し、右へ折れたところで、スイッチがカチリと採集モードへ切り替わります。

どんな植物がどのあたりにあるのかは、体が覚えています。
その体の指令に従って動けばよいのですが、相手は大自然ですから、その年によって植物の具合は少しずつ違っているのです。
今年は、昨年以上にマユミの実やノリウツギが大豊作。
アカソサラシナショウマも目立ちました。
反対に、ハシバミ(ヘーゼルナッツの仲間)、ホップの実、ヤマハハコ、トリカブトなどは少なめ。。。
うれしかったのは、昨年初めて見つけた八重咲きのルドベキア(…と私が勝手に決めつけている)が増えていたこと!
しかもJR最高地点近くの他にもう1カ所、咲いているのを見つけました。

そんな年ごとの変化も楽しみながらの植物採集は、40Lのリュックを背負って約2時間の道のりでした。
宿舎に着いてひと休み…とはいっても、翌日の作品づくりに備えて水揚げをしておかなくてはなりません。
いつもは、はっきり言って手際の悪いBoccoですが、この時ばかりは比較的さっさとその作業も終え、お箸 & 箸置きも作ったのです。

その翌日、最初に作ったのが冒頭の写真。
前日と早朝の散歩で集めた植物をすべて使っています。
…というわけで、作品タイトルは “清里採集標本” 。

その次に、作ってみたのがこれ ↓ 。

午後の光と影、それにコールラビー(野辺山の農協で入手)のユーモラスな形がとぼけた雰囲気を出してくれて、本人が言うのも変ですが、Boccoらしい作品になったと思っています。

それに気をよくして、今度はこんな作品です。

採集したものの中でも、とりわけお気に入りの花材を集めました。
カディ(インドの手織り木綿)のエプロンがアクセントになっています。



仲間たちの作品…(2)

2008-09-14 00:07:50 | 野外教室
さて、仲間たちの作品展・第2部です。

よもぎさん

幹に地衣類とキノコを発見!
そこに赤く枯れたシダの葉や野菜が彩りを添えています。


野菜の部分を切り取りました。
こんな表現ができる “よもぎ” ワールドって楽しい!!

けやきさん

5歳の “子けやきちゃん” を伴って1泊参加の “けやきさん”。
布を組み込んだ力作です。
<つまり +1名とは、子けやきちゃんのことなのです。>

Boccoも、かつて2度ばかり10歳の息子を連れて参加したことがありました。
自分自身が集中することができず作品をつくることさえ難しい状態にあった、あの頃の私。
野外教室に参加することだけでせいいっぱいだったのです。。。

すべての作品に登場してもらうことができず残念ですが、仲間たちの作品の紹介はひとまずこれにておしまい。。。
次回からBoccoワールドに戻ります。


仲間たちの作品…(1)

2008-09-13 23:21:15 | 野外教室
今回の清里でのことは、仲間たちの作品の紹介から始めたいと思います。
参加したのはBoccoの他に5名+1名。
作品にはそれぞれの人となりが表れます。
それを含めのweb上作品展、どうぞご覧ください。

はこべさん

ノリウツギとルドベキアの花芯をメインに、鳥よせ台(バードフィーダー)をおしゃれに飾りました。
優しく可憐な作品は “はこべさん” ならではのもの。。。


350mlのペットボトルを花器にしています。
野外作品としては小さい方ですが、写真ではとても大きく見えますね。
一見して10種類くらいの植物を使っていることがわかります。
アカツメクサとアカマンマの濃ピンク、ウドの茎のむらさき色に八重のルドベキアの黄色。
そのコントラストが絶妙です。
作品の土台になっているのは大きな松の幹。
横に倒れかかるように伸びているこの木は、とても人気があります。

きふじさん

木と木の間に渡った太い蔓に野草が飾られています。
林の向こう側から差し込む太陽の光に浮き上がる晩夏のゲート(Boccoが勝手に命名)。


スツールのような丸太を土台に飾られているのは、たっぷりのヨモギ、ウドの実、ヤマハハコ。
師匠と “きふじさん” の植物に対する人並み外れた探究心と知識。。。
このお二人を “野草の鉄人” と呼んでいるBoccoです。

ひがんばなさん

黄色に塗られた断面に苔が生えて微妙な色になっている切り株、キノコが生えてる切り株。。
いろんな切り株を集めて、野草と野菜のアレンジメント。
ダイナミックで華やかな作風です。


その一部を切り取ってみました。。
うわぁ~、迫力!!!

清里好日

2008-09-09 21:30:43 | 野外教室
マークとマークだった天気予報。
大雨や激しい雷雨でなければよしとしよう…と覚悟を決めていたのですが。。。
それがうまい具合にはずれて、ご覧のように穏やかな陽射しに恵まれた清里でした。

採集もできたし、作品もできたし、いつもの野外教室の大筋をはずれない動き方もできました。
初めての “清里合宿” の成果はまずまず。
“ヒラのメンバー” ばかりでどんなことができるのか、少々心配でもありましたが、案ずるより生むがやすし。
15年の蓄積がなせる業なのでしょう。

本当はすぐにでも清里でのあれこれをご報告したいところなのですが、例によって月~金は時間に追われる身の上。
もうしばらくお待ちください。

写真は宿舎の竹早山荘
白樺の木の間に渡されたロープに “きふじ” さんのバンダナがはためいています。


清里へ行こう!

2008-08-30 16:45:28 | 野外教室
連日の雷雨にちょっと閉口。。。
この緯度でとうとう熱帯化してしまったか…と大マジで思っています。

来週の今ごろは、八ヶ岳を眺めているはず。
野草グループの有志数名で、例年どおり清里に行くことになっているのです。
野外教室として清里に通い始めて15年にもなるわけですから、清里行きは立派な年中行事。
それをいきなりやめてしまう勇気がなくて不肖boccoが仲間に呼びかけ、実現の運びとなったわけです。

現地集合・現地解散が当初からの原則ですが、小海線の電車の都合とか、どうしても外せない採集スポットを考えると、同じ時間帯に移動することになります。
予定では、小淵沢で2泊組の5人が合流し、野辺山へ向かいます。
そしていつものように農協の無人野菜ショップでとれたての野菜たちを手に入れます。
そこから野辺山の宇宙電波観測所までは、採集しながら徒歩で小1時間。
…と、いつもと同じコースをたどります。

リーダーのいない初めての野外行動…“清里へ行こう!” の会の顛末やいかに。。。
師匠と違って下見なしのぶっつけ本番です。
でも、どんなことがあろうと、あの仲間たちならちゃんと乗り越えられる!
…そんな思いがあらばこそ、呼びかけもしたのです。
あとは、当日のほどほどのお天気と一人ひとりのコンディションがよいことを祈るのみ。
少々緊張しながら、心は徐々に清里に向かっています。

去年は、台風で電車が大幅に遅れるというアクシデントに見舞われました。
いつもより約3時間遅くに見上げた電波観測所の空は、すっかり初秋の色になっていました。

※少し前からこの壁紙になったのは、“清里へ行こう!” を意識してのことでしたッ…

bocco の目 on 式根島

2008-06-18 23:05:22 | 野外教室
日常からの脱出…もしくは逸脱…を求めて始めたフラワーアレンジメント、そして野外教室への参加。
1年に2回は海や山に出かけて、ともかくも “造形” のまねごとをしてみる。。。
その副産物のひとつが、写真をとることでした。
屋外の作品は持ち帰ることもできないし、ほとんどの場合、作ったまま残しておくこともできません。
そんなわけで、それまで写真を撮ることにほとんど興味がなかった私も、自然にカメラを手にするようになったのです。

といっても、高性能のカメラで撮影するわけではありません。
ごくごく普通の…というより、シャッターボタンを押すだけで撮れる至極シンプルなカメラが私のツールです。
そのうち、何でもないちょっとした小さな風景をとらえることが楽しみになり、カメラのファインダーで画面を切り取ることがおもしろくなり・・・といった具合に、じわりじわりと写真をとることに慣れてきたというところでしょうか。

Bocco所有の携帯電話にもそれなりのカメラ機能がついています。
けれども、それを使うことはほとんどありません。
「撮りたい!」と思えるようなものに出会うことができないというのか、そんな気持ちになるゆとりがないというのか。。。
野外教室では、それがガラリと変わります。
おもしろい被写体はないか…と、センサーが働き始めるのです。

今回、式根で見つけた「気になる風景」の一部はこんな感じ。。。
冒頭の写真は、さて何でしょう?


たばこ屋さんか何かだったのでしょうか? モンドリアンの絵のよう。。


ひっこんどう近くの小さなほこら。屋根に根づいた植物が楽しい。


ほこらの右横で見つけたハンドメイドの箒。この作者は “おばあちゃん” に違いない!…と独断。白く光って見えるのは、たぶん蜘蛛。


この先にあるのは畑。細道のカーブと枝の動き… 人と自然とのコラボレーション。

箸置き No. 55 & 56

2008-06-10 20:51:12 | 野外教室
二日目の夕食前につくった箸置きです。
式根島で一番高い神引(カンビキ)山展望台近くで見つけた松の穂先、そこから民宿に帰る道々で拾った葉っぱ2種類、まだ青いヤシャブシの実をキャンディの包装紙でくるみました。

初日のはこれ!


赤く色づいたオオシマザクラの実、椿の実と葉、イヌビワの実、茶色にちぢれたシダの葉 etc. を思いつくまま飾りつけました。
ベースになっているのは、実はグレープフルーツの皮。
黄色をうまく見せたかったのですが、いろんなものを盛り込みすぎてしまいました。

素朴な雰囲気の縞柄はラオスの布。
タオルとして売られているものですが、boccoはマフラーにしています。

式根島で大失敗の巻

2008-06-08 16:29:14 | 野外教室
隈の井の次に向かったのは、唐人津城。
毎回欠かさず即興作品をつくっている場所です。
今年は隈の井での時間を長くとったため、あまりゆっくりすることはできません。
少々あせりながら場所を探しました。

すると、ありました!
ハイネズの鮮やかな緑色の中にほどよいサイズと形の石があります。
ずいぶん粋なことをするハイカーがいたものだと感心しながら、ありがたやありがたやの気持ちでティモールの布を置きました。
ところどころに赤い葉っぱを置いて・・・そうそう、 “ひがん花” さんが持っている紅茶卵を借りてきましょう!
それで完成!!!

・・・と、デッキの隅で枝に白いテープを巻く作業していた “ひがん花” さんのエェ~ッ!の声
この場所で作品をつくろうと石を置いたのは “ひがん花” さん…だったのです。。。
そうとは知らず、ごめんなさい。。。
まったく、なんとまぬけで脳天気なのでしょ。

そんなワケで、この作品は “ひがん花” さんとの合作ということになります。
つまり、事後承諾の合作です。

その夜、私の大失敗は格好の肴になったのでした。。。









遅まきながら、式根島報告・その1

2008-06-02 22:22:13 | 野外教室
式根島から戻ってすでに2週間。
その間のご無沙汰、大変失礼いたしました。
エネルギー切れです。
いろいろな行事が重なって、強靱な体力を誇っていたはずのboccoも少々弱っていました。
何度も様子を見にくださった皆さんに、何とお詫びを申し上げてよいやら。。。
平身低頭、ごめんなさいの連発です。

さて、久々の作品紹介です。
去年に引き続き2度目ということになる“隈の井”での最初の作品。
T字状の白い部分はセメントか何かでしょうか…地面に埋まったそんな面白い石が気に入って、周辺に自生するハイネズの枝と実で飾りました。
小石と紅茶卵を並べてアクセントにしています。

実は、この紅茶卵…師匠から配給されたものですが、撮影直後ににっくきカラスにさらわれました。
こんな色だし、まさか食べ物だとは気づくまい…と気を許したのが甘かった…しかも大アマ。。。
レジ袋はおろか、ザックの中さえ探りにくる式根島のカラスは実にしたたかです。
どいつもこいつも札付きダァ~!…と叫んでもあとの祭り。。。。。

その後、気を取り直して作ったのがこれ。

地面の色がとてもすてきに思えて、それを背景にしたかったのです。

同じ場所での去年の作品はこちらをご覧ください。