poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

佐伯屋さん

2007-04-30 21:19:07 | 私のお気に入り
ゴールデンウイーク2日めの昨日は少し遠出をしました。
遠出といっても、電車をうまく乗りつないでいけば片道 1 時間ほどの距離なのですが、お隣の神奈川県。
だから、やっぱり私には小旅行です。

目指すは佐伯屋さん麻生台アトリエで3日間だけ催されていたうつわもごちそう展
友人の、そのまた友人のお仲間たちのアトリエです。
やきものやガラス、染め、木工など手仕事の作家さんたちが古い民家をアトリエとして使われていたのだとか。。。
それをこのほど改築して展示会場も兼ねるようになさったのだそうです。

今回のテーマは“うつわ”…ということで、会場にはお仲間の作品の他に、益子焼・出西焼・湯町焼・牛ノ戸焼・薩摩焼・壺屋焼・琉球ガラスなどの“民芸”ゆかりの品々もならんでいました。
私自身がもともと大好きなものの世界です。
記念に小鹿田焼きの普段使いのお皿を2枚だけいただいてきました。

最寄り駅から徒歩約20分、バス通りに沿ってしばらく行った住宅地にアトリエがあります。
もともとが民家だったので、入り口はこんな感じ。。。


お友だちの家に遊びに来たよ!…という感じで中に入ります。
なかなかすてきにレトロな感じでしょ?
机代わりになっているミシンは、今もバリバリの現役なんだそうです。
白いドアのアクセントになっているストロベリーキャンドルも、室内のあちらこちらに飾られたアカツメクサなどのお花もご近所で採集してきたもの。
温かでのどかな空気が漂っています。


採集してきた葛の蔓や、どこかで不用になった楠の板等々、何気なくおいてあるのもアトリエらしい雰囲気です。


庭には自然のままの草や木がたくさんあって、気持ちがなごみます。
その上、お仲間の手作りという器でお茶をいただいて、あまりの居心地の良さについつい長居をしてしまい、反省です。

ガラス器を並べたテーブルの足元に鎮座していたかわいらしいスツール。
撮影を許していただいたのをいいことに、調子に乗ってこんな写真も撮らせていただきました。


帰りは竹林を抜ける遊歩道のコースを教えていただいて、ちょっとしたハイキング気分も味わいました。
鳥たちのさえずりの中、普段の生活では出会うことのない山鳥の姿を間近に見たり、亀戸のそれを凌ぐのではないかと思われるほどの見事な藤の花…藤色の房とピンクの房が民家の屋上から垂れ下がっていました…の姿と香りを楽しんだり。。。
イヌノフグリをはじめ春の草たちのあきれるほどの成長ぶりに感激したりして、駅に着く頃には、その日の朝まで続いていた肩こりもすっかり消えていました。


対象を見る目…まなざし

2007-04-19 22:05:52 | あれこれ
上京した友人…Yuuさん…と美術館三昧の週末を過ごしました。
土曜日は東京都写真美術館で写真展を3つ。
日曜日は上野のダ・ヴィンチ展を皮切りに、竹橋の靉光展岡部嶺男展。。。
いやあ、もう大変・・・だったけど、上野公園と北の丸公園界隈のやわらかい緑も堪能してきました。

その帰りに立ち寄った場所でふと手にした写真展の絵はがきがこれ!
子どもたちの笑顔と色の美しさが気に入って早速職場に持ち込み、机に飾っています。
休憩時間にはがきの裏を見てびっくり!!!
偶然にも、2月半ばの記事で紹介した、まさに同じ写真家さんの作品だったのです。

ただそれだけのことなのに、みょうにうれしくなって、昨日の冷たい大雨の中、仕事帰りに見てきました。
「学校って、ええもんやでぇ」という写真展。
会場にはご本人の武田光司さんらしき方もいらっしゃいました。
写真をしっかりと拝見したものの、声をかける勇気もなく、帰ってきてしまいました。

はがきとポスターに使われていたのはカンボジアの学校。
この他にインド、タイ、中国、ネパール、パキスタン、ベトナム、ミャンマー、ラオス、トルコ、ケニア、タンザニア、モロッコ…と、アジアやアフリカの子どもたちのいきいきとした表情がとらえられています。
その土地の民族衣装と今や“世界共通日常着”となっているようなTシャツとが溶けあい、それぞれの風土と空気があって、すてきにコラボレートしているようです。
今日はあえて各国の社会事情について云々することはやめましょう。

作品はすべて、武田さんの対象を見る目を通したもの。
それに感動した…というような言葉では表現しきれない何か・・・。
写真集のタイトルになっているたまにはええんちゃう、旅に出ても  学校って、ええもんやでぇ…という言葉の響きや武田さんのまなざしに、今の私が求める何かがあるような気がしています。


山吹…その後

2007-04-08 17:42:05 | 日々録
花冷えの言葉にふさわしい日曜の午後になりました。
桜の花びらが淡いピンクのひらひらになって散っています。

思い立って、昨年末黄葉がきれいだった山吹を見てきました。
あの時の花芽が、鮮やかに咲きほこっています。
冬枯れの季節には目立たなかった桜の木。
山吹の向こうに桜の木があったなんて、私の目には入っていませんでした。
でも、改めて12月の写真を見ると、確かに桜の立派な幹が写っています。
まったく、フシアナ同然の目だということを再確認です。。。