いつからここにいたのか
道端にころんと落ちたヒマワリ
雨に打たれ別の輝きを放つ
道端にころんと落ちたヒマワリ
雨に打たれ別の輝きを放つ
まるで梅雨終盤のような雨降りが続いています。
通勤が厄介だったり、洗濯物を乾かすのが難儀…といったことがこのところの悩みのタネ。
桁外れな降雨による西日本はじめ各地での甚大な被害を思えば、こんな間の抜けた悩みなど取るに足りず。
1年半以上にも及ぶ “自粛生活” で心も体も萎縮してきたのを認めざるを得ない昨今の私は、自転車で移動することに慣れてしまったこともあって、近所のちょっとした買い物にさえ傘をさして出かけるのを躊躇するようになっていました。
ところが、今朝のパンが最後の一切れで、明朝のパンがありません。
明朝は別のもので凌ぐとしても、明日と明後日は仕事帰りに調達するのも難しそうなので、お昼前に買い物に行くことにしました。
雨は結構降っていましたが、思ったより空は明るく、自転車に乗っていると目に入ってこないあれこれとの出会いがあり、なんだか気持ちがウキウキして、散歩気分での買い物になりました。
結局、途中何カ所かで写真を撮り、道に落ちて濡れていた欅の木の皮数枚も拾って帰ってきました。
雨の中を歩くのって楽しかったんだ!
雨の日だからこそ撮れたこんな写真のことを思い出したり、雨の中をリュックを背負って歩き回った野辺山や式根島でのことを楽しく思い出したりして、しばらく忘れていた感覚が蘇ってきたようです。
ここ3週間ほど悩まされた右腕の痛みも、心なしか少し軽くなっています。
コロナや仕事のせいばかりじゃない!
このままでは、心と体がロコモティブシンドロームに陥ってしまう!
自分の心の在りようがじわりじわりと固く閉じてきていることを改めて感じた出来事でした。
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昨晩、1970年(私が映画音楽マニアだった頃)の映画『ひまわり』をビデオで観たからなのですが、今日は朝からずっとこの映画のテーマ曲が頭の中を巡っています。
登場人物に悪い人など誰ひとりいないというのに、どうしようもなく切ないストーリー。
戦争に、時代に、翻弄される人間の哀しさ…これを運命と言うのはあまりにも残酷。
陽光を浴び燦然と輝く一面のひまわりの下に眠る幾多の名もなき兵士や農民たちのエピソードも忘れられません。
寒さを感じるほどの雨降りでは、8月15日といっても終戦記念日という気がしませんが、今年はたまたま観た映画から物を思う一日となりました。