poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

こんなラッピング

2010-12-25 23:23:46 | 私のお気に入り
今年は例年以上に年末気分がわかず、新しい年を迎える準備などすっかり後回しにしていました。
でも、ある “もの” だけは急いだ方がよい!…ということに気づいたのが先週の土曜日。
出かけたついでに何カ所かを回って探したのですが、これ!…というものが見つからず、すごすごと帰宅。
その翌日は銀座の大きな文具店にも行ってみましたが、やっぱり見つかりません。
あんなにおびただしい種類と数があるのに、どうして?!…と、相当にがっかりしてしまいました。

結局、以前使ったことのある “あれ” が一番よいという結論に達し、製造元から取り寄せることになりました。
そうして届いたものが上の写真です。
期間限定のラッピングもすてきでしょ!
ハトロン紙でくるんだものをさらにターポリン紙で包み、古い洋書の1ページがくるりと巻いてあります。
それにしっかりとした麻ひもがかけられ(金色の細いリボンのバージョンもあり)、しかも茶色い革のタグつき。
洋書には、Σだのなんだのの数式とキリル文字…つまりロシア語?…が印字されています。

それとは別に、ノベルティカレンダーとグリーティングカードも同封されていました。
グリーティングカードには、“1878年にフランスで出版されたコメディ劇のシナリオ集” が使われているとのこと。
私の手元に届いたのはP. 305-306…登場人物はAnnetteとJenny…第3幕のはじめの部分のようです。

製造元のTOPICSに、スタッフの方々が心から楽しんで一つひとつのラッピング作業に取り組まれた様子が記されています。
なるほど、ラッピングそのものが、作業に携わる方々の楽しさや喜びが伝わってくる作品になっているわけです。
このラッピングの魅力は、作ることへのいい意味でのこだわりや、作ることを純粋に楽しむ心だったのですね。
どうせならラッピングしてもらって自分へのプレゼントにしよう…そんな軽い思いつきをはるかに上回るとても貴重なものをいただいたように思います。

前置きが長すぎました。
で、 Bocco が注文したのは何かというと…



はい、“コンパクトでシンプルで機能的な手帳” でございます。
開いているのは、2年前に使っていた表紙がグレーの同じ手帳。
保管用のケースからチラリと見えていますが、今回は明るい茶色を選びました。
この2年間使っていたトラベラーズノートは、毎日持ち歩くには重すぎると感じ始めていたので、別の用途で活用することにします。

P. S. 手帳の他に、ポケットサイズのノートとメモ用紙も購入してしまいました。。。
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ときどき小さく幸せ

2010-12-12 00:43:16 | ひとり言
金曜日の午後は半日休暇を取得。
九段下のFACTORYで遅めのランチになりました。

逡巡の末に選んだのは、写真の “サンドイッチプレート”…
ピザも、マスタードカレーも、スープランチもおいしそうだったけど、モチモチでカリカリのイングリッシュマフィンの誘惑に勝てなかったのです。
サンドイッチの中身は小エビとスクランブルエッグにアルファルファ。
それにニンジンのサラダ、紫いものサラダ、たっぷりのレタスが添えられています。
初冬の靖国通りを眺めながら、おいしいものをおいしく食べられることの幸せを噛みしめた昼下がりでした…

そのあとはいつものお散歩コースをたどり、国立劇場で「仮名手本忠臣蔵」を堪能。
たぶんこれが今年最後の歌舞伎鑑賞になるはずです。
でも、年明けには新春浅草歌舞伎と「四天王御江戸鏑」が待っています。
しかも、3月初めには…オッホッホ…Eagles の日本公演も待っています。

ついでに言うと、プールで1km泳ぐのがつらくなくなって、それもちょっとうれしいのです…
やはり目指すべきは “かっこいいばあさんスイマー” でしょうかね???

小さく幸せであることに感謝しつつ、師走の日々を過ごしたいと思います。
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李白のしつらえ…野草

2010-12-08 00:00:34 | 私のお気に入り
白磁の大壺にのびのびと活けられた、まだ青い楓と赤い実のついた大枝。
山の中での姿そのままの表情がとても好ましい雰囲気を醸しています。

「李朝と野の花 そして、韓国茶」…というのが、この催しのタイトル。
その通りに、茶房のそこかしこに野の草花が活けられていました。




   この微妙なバランスは朝鮮民画に通じるものがあるように思います。
   それにしても、ひっどいピンぼけ。。。
   でも、好きだなぁ。




    取り合わせの妙…ですね。




   同行の友だちの一番のお気に入り。
   壁に映った光も一緒に。。。


写真をとったのは、この日のお花の半分にもなりません。
この草たちを採集して活けてくださったのは、スタッフの一人Mさん…いわゆる“お花” を習ったことはないとおっしゃる男性です。
だからこそ、ご自分の感性でのびやかに活けていらっしゃるのですね。
野の草花に対するMさんのまなざしが感じられる、とてもいいお花だと思います。
Mさんと植物との間で “話し” ができてるのがわかりますものね。

実は、このお茶の会が終わった後、庭で作業中のMさんと話すことができました。
山に入って、これは!…という植物を見つけたときのワクワクするうれしさ!
そんな感覚を共有できる人と言葉を交わすのは久しぶりのこと。
「また、おいでね!」「ハイ!」…なんて、まるで子どもみたいな返事をしてしまいました。


「浅川伯教・巧兄弟」の展示を見たくて高麗美術館を訪ねたのは今年7月のこと。
そこからのつながりで李青に出会い、李青では、運良く「李朝の木偶展」を見ることができました。
ヨンヒさんは、高麗美術館を創設された鄭 詔文(チョン・チョムン)氏の娘さんで、
この「木偶展」は李白でも開催(4~6月)されています。
韓国茶の会には、高麗美術館研究員の山本俊介さん、ポジャギ作家(と呼ばれるのをご本人は好まれないそうですが)の中野啓子さんも関わっておられ、少しだけお話しすることもできました。

道筋をひとつずつ追うようにつながりができていくようで、ちょっと不思議な感じがしています。
次はどんなふうに、どんなところにつながっていくのでしょうか?
楽しみでもあるけれど、ちょっと緊張。
次の出会いをちゃんと受け止められる自分でありたいと思います。


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李青のお茶

2010-12-07 00:47:05 | 私のお気に入り
「茶房 李白」を訪れたのは、11月最後の日曜日。
李白で李青のお茶をいただきながら、鄭 玲姫(チョン・ヨンヒ)さんのお話を伺う…わくわくしてこの日を待っていたのです。

まず、最初にいただいたのは五味子(オミジャ)茶。
乾燥させたチョウセンゴミシの実を水に浸して一晩おいた飲み物です。
「甘み・酸味・苦み・辛み・塩味」の5つの味をもつから「五味子」なのですね。
その時の体調によって感じる味も異なるのだそうです。
これを温めアカシアのハチミツを少し加えたものに、軽く炒った松の実をあしらいます。
甘みと酸味のバランスがほどよく、体にしみわたるようでした。
いろいろな味が重なり合って、ハイビスカスやローズヒップのお茶よりも優しい味になるのでしょうね。

さてさて、この日のお茶の友は、7月の京都でいただいて以来のお気に入り、ヨモギと小豆の韓国餅。
甘さを押さえふんわりと仕上げてあります。
日本のお餅と違い、強く粘りが出るまで搗かないので、喉に詰まらせる心配はないとのことです。




次にいただいたのが、木の実(ユルム)茶。
はと麦をメインに、玄米、大豆、胡桃、栗、松の実、アーモンド、落花生をそれぞれすりつぶして乾燥させたものを溶かします。
自然な甘さは大豆の味が利いているのだとか。
材料を見ただけでもわかるとおり、栄養満点でおやつや離乳食としてもよく使われるのだそうです。
一見、ドロリと濃厚な味なのかな…という予想に反して、意外にあっさりながら、こっくりと香ばしく、滋養たっぷりの味でした。




そして最後に、トゥングッレ茶。
香ばしくてくせのない丸みのある味わいのお茶です。




乾燥させた ↑ アマドコロ(鳴子ゆりに似たユリ科植物)の根っこを煮出していただきます。


祭祀の器を連想させる耳杯は陶芸家の高仲健一さんの作品。。。
白磁、粉引、粉青沙器…李朝大好き派にはたまらないラインナップでした。


※どういうわけか、終わり三分の一の文字と画像が消えていました。
 あやしい記憶をたどって復元を試みたものの、若干の違いがあります。
 ご了承ください。(12月7日22時22分記)
コメント (2)
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いよ~っ、松嶋屋ぁッ!

2010-12-06 00:46:42 | kabuki
京都・南座の顔見世公演で成田屋さんの若旦那が降板となったのは、皆さまよ~くご存じの通り。
その代役として、名古屋山三(阿国歌舞伎夢華)には片岡仁左右衛門丈、曽我五郎(外郎売)には片岡愛之助丈が舞台に上がり、南座は連日大入り満員…ということも、皆さまご存じの通り。

その愛之助丈、実はBoccoが一番注目している歌舞伎役者なのですねぇ。。
若旦那の大けがのニュースを知ったとき、たぶん代役が回ってくるんだろうなぁ…と思いました。
でも、まさか曽我五郎とは。
昨年11月に団十郎の『外郎売』を見ていましたので、あの早口の長台詞をどうやってマスターするんだろう…って、老婆心。
大変な役が回ってきたものだと、期待と不安が交錯し、まるで保護者のような気分でドキドキでした。

ところが、その余計な心配をよそに、見事にやってくれました!
まるで本役のごとく堂々と演じきり、大絶賛されているとのこと。
今まで応援してきた甲斐があったというものです。

冒頭の写真は、今年の顔見世の最初の演目『羽衣』。
片岡孝太郎丈(天女)と愛之助丈(伯竜)のツーショットです。
同じ演目を見たのは07年10月の歌舞伎座。
初めて見るナマの坂東玉三郎(天女)に目を奪われていた Boccoは、このとき、愛之助扮する伯竜にはあまり目が向いていませんでした。
その翌月の11月は『摂州合邦辻』(於:国立劇場)で誉田主税之助役。
このときも、さほどの印象がないままに終わりました。

07年7月の松竹座でも成田屋の若旦那の代役で歌舞伎十八番の一つ、『鳴神』上人を務めていた愛之助サン。
08年2月には博多座で中村七之助クン演ずる雲の絶間姫を相手に再び『鳴神』上人を務め、
今年10年6月には、国立劇場で『鳴神』上人を演じています。
(07年・10年…雲の絶間姫は孝太郎丈。)

愛之助丈がすごいと思ったのは、08年7月の大阪・松竹座でのこと。
『伽羅先代萩 』の「花水橋」の場、絹川谷蔵役でした。
尾上菊之助丈演ずる足利頼兼との引っ込みの場面…そこで、ガガーンと来てしまった。
若いながら、この役者さんには太くて強靱なシンが通っている!…と、直感的に思ったわけです。
以来、遠まきにこの若い役者さんを応援してきたBoccoとしては、この度のことは快哉を叫びたいくらいに喜ばしいことなのです。

この快挙は、いきなりやってきたものでは決してなく、子役時代以来の30年以上にもわたる日々の精進のたまものなのでしょう。
そして、人並み外れた集中力と精神力が発揮されたということでもあるでしょう。
それとても、ただ生来備わったものというよりも、修業の中で自ら培ってきたものなのではないでしょうか。
謙虚で真摯、そして内に秘めた “ごんたくれ気質”…それがこの若き歌舞伎役者の身上なのだと思います。




こちらは、『外郎売』の舞台の様子。
左から、小林舞鶴(孝太郎)、化粧坂少将(市川春猿)、曽我五郎(愛之助)、大磯の虎(市川笑三郎)…かな?
愛之助丈は、当初「朝比奈」を演ずることになっていました(それも見たかったなぁ)…子役時代に「朝比奈のおっちゃんの顔、こわい~!」と泣きそうになったというエピソードがあるそうですが…その小林朝比奈役は愛之助に代わって市川猿弥丈。
それにしても、このキャスティングはすてき!
到底見に行けるはずもないから、なおさらすてきに思えてしまう。。。

  <画像はいずれもwebニュースから拝借しました>

あ~ん、歌舞伎の話に夢中になっているうちにこんな時間に。。。
李白と李青のお話は、明日に延期です。
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