poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

いってしまった

2016-07-31 15:10:51 | ひとり言
すじ雲がくっきりと浮かぶ真っ青な空と深く青い海…
久高島の話で盛り上がったのは彼女と最後に会った2011年4月のことだった。。

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暑い日が続いてるけど元気?
ご無沙汰してます。じつは7月から緩和ケアに移行して通院中。
まだきちんと伝えられるうちに、今までのお礼伝えたくてメールします。
適度な距離でお付き合いしていただいてありがとう!
楽しい時間だったよ(^_^)v
一年前に末期ガン見つかって以来、自己決定、当事者主権で延命してきて、今ちょっと楽になったよ。
いきなりのメールで驚かせてごめんね。


彼女…Kazkoさんとは20年来のつき合い…ライター同士として出会ったのが最初でした。
同じ仕事に携わることは少なかったけれど、一年に一度くらい会って他愛もない話をする…そんなつき合い方をしていました。

「半年前にがんが見つかり、治療の日々を送ってます。でも、元気なので、また会いたいなぁ!」
その年の年賀状に書き添えられた言葉に驚きました。
それでも「元気なので、また会いたい」という彼女のメッセージに、のんきな私は少し安心していたのです。

いつもならば、春めいたころに「そろそろ会いたいねぇ」というメールがKazkoさんから届きます。
けれど、この年は春を過ぎてもKazkoさんからはいつものような連絡はなく
少々気がかりではあったのです。
ちょうどその頃、私は私なりのモンダイを抱えていました。
生命にかかわるようなことではなかったけれど、一身上の問題でした。
ともかくもその問題が決着してから、すっきりとした気持ちでKazkoさんに会いに行こうと思っていました。
しかし、決着はつかないまま7月を迎え、Kazkoさんから上記のメールが届いたのが7月31日…ちょうど4年前の今日のことでした。

緩和ケアを受けながら再会のタイミングを待つ中で、メールのやり取りが始まりました。
病院の一室で過ごす一人と浮き世の波に抗いつつも流されている一人とのやり取りは
相変わらず饒舌ではないけれど、それまでよりも率直な言葉の往復になりました。
そんなつき合い方が新鮮に感じられ、再会の日を心待ちにしていたところへ訃報が届きました。
9月25日のことでした。

その日の朝、穏やかに苦しむこともなく最期を迎えた…
本人の希望により葬儀などは行わない…
友だちには、知らせてほしい人にだけメールしてくれればそれでいいと頼まれていた…とのことでした。

実にKazkoさんらしい逝き方がズシンとこたえました。
その気持ちを言葉にできない日々が長く続きました。

さらにその2年後、10月25日には敬愛する友人の一人、10月28日には…と、大切な人の旅立ちが相次ぎました。

今、悲しいとか寂しいといった気持ちが消えたわけではありません。
けれど、それとは別の思いが日ごとに増しています。
現実に生身の人間同士として会うことはないからこそ
彼女たちはBoccoの中でより確かな存在となってきているようです。
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セルフ・リハビリテーション

2016-07-24 18:17:02 | あれこれ
かつては激しい雷雨を合図に夏がやって来たものだったが……


7月下旬というのに、まだ梅雨が明けていない東京エリアながら
今日は朝からセミが鳴いていました。
夏を待ちきれなかったのでしょうか。。。

セミは羽化の前に6〜7年間地中で眠っているといいます。
ぬけがらを見つけたのは4日ほど前のことでしたが
2011年の震災のときはまちがいなく土の中…それがちゃんとこうして地上に出てきている。
生命というものの底力、したたかさに、元気づけられるような気がしました。

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さて、相も変わらずのBocco的日常でありますが
そんなサークル・ゲームにもほんの少しだけ変化が出てきたように感じています。

といっても全然大したことではありません。
ただ、ふと気がつくと、月曜日になるのが以前ほど苦痛ではなくなってきているのです。

ようやく今の仕事に慣れてきたということもあるでしょう。
とにもかくにも月〜金は出勤しなくてはならないのだからという
諦観あるいは達観によるものでもあるでしょう。

以前ほど頻繁ではありませんが
歌舞伎やコンサート、アート作品の展示を楽しむ気持ちの余裕も
徐々に回復してきました。

とはいえ、まだまだ十分といえるような段階ではありません。
自分を見失わず、いろいろなことを立て直していく作業…
セルフ・リハビリテーションはおそらく終生続くのでしょうから
あせらず、気長に…です。

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涼しさのあまり、とうとう編み物に手を出してしまいました。
2年間寝かせていた綿のチューブヤーン。
ネックレスを編むために入手したものですが、急きょ変更。
小型トートバッグを作りたくなって昨晩編み始めました。
同形・同サイズのものを色違いで2つ作ります。
はたして、今シーズン中に完成するのでしょうか???
暑さとの闘いになるような予感が。。。
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雨がふります

2016-07-09 21:16:08 | テ・ン・ジョ・ウ
ドーム型天井の上もどんよりと梅雨空
それでも、見上げれば気持ちも上向きになるから不思議
〈青山にて〉


「雨がふります 雨がふる
 遊びに行きたし 傘はなし
 紅緒(べにお)の木履(かっこ)も 緒が切れた」


家で過ごす雨降りの日によく思い出すこの歌は
北原白秋の「雨」。

この歌と共に遠い記憶の中に浮かぶ幼い日の私は
家の中で一人遊びを楽しんでいます。
階下では母が縫いものか編みものをしており
その横で弟が遊んでいるのでした。

夢想の世界で心を遊ばせながら
ノートにお話を書いたり、絵を描いたり。。
「雨」の歌に感じるアンニュイな空気に
子どもながらにひたっていたのかもしれません。

当時の私は、普段はかっこを履いていたけれど
緒が切れていたわけでもなく
傘がなかったわけでもなく
長靴も持っていました。


雨といえば、こんな記憶もあります。
その頃の私は、雨降りの日にはズボンをはかされました。
それを私は不満に思っていました。
子ども扱いされているような気がしたのです。
嘘のようだけれど、当時の私は少々ひ弱なところがありましたから
たぶんそれは風邪をひいたりしないようにとの
母の判断によるものだったのでしょう。

だから、初めてスカートにゴム長の組み合わせで外出が許された時には
うれしくてうれしくて、心がスキップしたのでした。
おねえさんの仲間入りができたような気がしたのでしょうね。

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30℃を超える暑さが続いた後の土曜日…
肌寒ささえ感じる一日でした。
そんな日はのんびりを決め込んで種々の雑用もインターネットで処理。。
DVDで映画と歌舞伎を楽しんで、さてさて今夜は何をしましょうか。。。

明日は暑さが戻ってくるとのこと…
少し早起きして活動開始しなくてはね。
すでに期日前投票を済ませているので、出かけなくてもよいのです!
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近況です

2016-07-03 18:03:33 | 日々録
さりげなく置かれた涼しげなお花。この雰囲気が貴重だったのに。。。


ひねもすのたり…などと暢気だった日からまもなく3ヵ月。
世のあれこれ、人の事情のあれこれなどに関係なく、季節は行きつ戻りつしながらも着々と進んでいます。
7月に入ったとたんのこの暑さ…午後には室内の温度が35℃に達し、大慌てでエアコンのフィルター掃除をしました。
夏の暑さは確実にパワーアップしています。
これからいったいどうなるのでしょうか。。。

さて、すっかりさぼっていた6月の記録です。

6/22 はDEE'S HALL(南青山)で開催中の沖潤子展「gris gris」 へ。
Woky World に一層深みが増し、今のBoccoには良い刺激になりました。

さらに銀座に移動して、2ヵ月ぶりの歌舞伎を楽しみました。
第三部「狐忠信」は幕見に小1時間並んだので最前列中央の席に陣取ることができましたが、
立ち見の人たちがズラリ…満員御礼の状態でした。

6/25は、Kaiapua と表参道で待ち合わせ、ランチと自転車用雨具のリサーチを兼ねてまたもや青山方面へ出かけました。
さらに代官山に足を伸ばし、7月末閉店を控えたセレクトショップへ…
名残を惜しんできました。

7月は少し“腰を据えて取り組む” ことをしたいと思います。

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