poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

大人の夏休み

2024-08-25 16:32:15 | View From The Hotel
夏の休暇を利用して、ちょっとだけ遠出をしてきました。
日常を離れ、ひたすらのんびり過ごすことがメインの目的です。
朝夕の散歩では草木ともめいっぱい遊びました。
10数年ぶりのことではありましたが、身体が遊び方をちゃんと覚えていました。
リフレッシュとかリセットとかデトックスとかの言葉ではくくることのできない
至福の時間を過ごして、昨夕、下界に戻ってきました。











こんな景色の中で本を読むという幸せな時間もありました。
時折姿を見せる小鳥や昆虫を観察したり、雲を眺めたり。。。
散歩のほかは、日がな一日本を読んで過ごすなんて、Boccoにとっては贅沢の極み。
長年の憧れでもあった休日の過ごし方でした。

コテージ滞在の前後には、清里フォトアートミュージアム諏訪大社へ足を伸ばしました。
この旅を計画し諸々の手配をしてくれたKaiapua夫婦に大感謝です。

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帰宅から一夜明け、旅の余韻を味わいながら過ごす日曜の午後。
下諏訪の新鶴本店で求めた和菓子と温かい緑茶を、本日の読書の友にしました。




諏訪大社・下社秋宮の参道で見つけた鬼胡桃の殻
自然が造り出す形の美しさに一目ぼれ
旅の記念に連れてきてしまった






一年ぶりと七年ぶり

2016-10-31 23:55:55 | View From The Hotel
一年前とはうって変わってあいにくの曇天は
いかにも山陰らしい空模様
まるで墨絵のような山々の稜線が美しかった


予定通り帰省していました。
滞在2日めの10月21日には震度5強の揺れに遭遇しましたが
幸いなことに無事でした。
大きな被害が残る県中部の方々に一日も早く平穏な暮らしが戻りますよう。。
どうか今年は大雪になりませんように。。

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さて、体調を整えていた…はずだったというのに
この度の帰省は絶不調。
姫路で新幹線から乗り換え、中国山地の間を走り出してまもなく
鼻炎の症状が出てきました。
植物か何かに反応したのだろうと思っていましたが
実は風邪の始まりだったようです。
不覚の至りでした。

それでも、少々のお楽しみを逃す Bocco ではありません。
「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」を目当てに県立博物館を訪れたところ
幸運にも「岡村吉右衛門の世界」の特集展示が開催されていました。
初めて吉右衛門さん作品の展示を観たのは7年近くも前のことになりますが
思いがけない再会を果たすことができました。





☆やっぱり吉右衛門さんの世界はいいな〜(画像が大きすぎたけど…)


岡村吉右衛門生誕100年の今年は、多摩美術大学美術館でも12月半ばから展覧会が始まるようです。
現在開催中の「柳根澤 召喚される絵画の全量」も気になります。

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なお、風邪もどきの症状は1週間あまり続きましたが
土日に爆睡した甲斐あって復活しました。



アルバム…2015年10月

2015-10-31 22:22:22 | View From The Hotel
秋空の10月13日午前10:46
懐かしい街を離れた


10月のほぼ半ば、鳥取に数日滞在しました。
第一の目的はおおうさぎの一周忌法要でしたが、せっかくの機会だからと欲ばりました。

 (すべての写真はクリックで拡大します。)

父母が眠るお墓からの眺めはこんなふう。
彼らは、この鄙びた山寺の風情を楽しんでいるでしょうか。



私たちが “じいさんのともだち” と呼んでいるアマガエル。
この日は二匹で登場しましたので、もう一匹は “ばあさんのともだち” だったのかもしれません。



2日めから3泊したホテルの部屋。
母が住んでいた家に泊まることも考えましたが、昨年末私が泊まって以来使っていない状態だったので
便利の良い駅前のホテルに泊まることにしたのです。





早めに予約したからなのか、連泊が幸いしたのか、最上階の眺めのよい部屋。
ゆったりと快適に過ごしました。



はせ川でYUUさんとランチ。
すでにお刺身を平らげた後の写真です。
この後、揚げ物とご飯、お吸い物、香の物、和菓子と緑茶が供されます。
ご主人はBoccoの高校の後輩で、しかも野球部だったのだとか。
季節の美味を凝らしたお料理をいただきながら、会話がはずみました。





Kenchenにとっては初めてのたくみ割烹店
Bocco が注文したお昼の定食は甘鯛の煮付けが加わります。
Kenchen の牛すじ煮込みは野菜たっぷりのおすまし仕立て。
すべてのランチにコーヒー or フルーツ or ヨーグルトが付きます。



鳥取民芸美術館、たくみ工芸店、たくみ割烹店が並ぶ鳥取民芸通り。

  


日本酒党を自認するKenchen を伴い訪れたのは、手打ち蕎麦 かわぐち
おいしさとびきり、雰囲気よし。
若いご夫婦が二人で切り盛りするおしゃれなお店です。
(写真は昨年7月のもの。)



Kenchenが一足先に離鳥した後、市内をあちこち散策しました。
寿町あたりの旧袋川の土手。
久松山(きゅうしょうざん)と旧袋川の桜土手は鳥取を象徴する風景として外せません。
写真左は白い平和塔がそびえる雁金山…Boccoの実家はその麓に。


寿町の和菓子店 “ホテイ堂” さんを訪ねました。
このお店については後日ご紹介したいと思います。


有形文化財となった五臓圓ビル
Boccoが子どもの頃はショーウィンドウに大きな福助さんが鎮座する独特の雰囲気のある薬局でした。
現在も1Fは薬局、2Fはカフェ、3Fはギャラリーとして利用されているようです。



Boccoが通った遷喬小学校の校庭。
敷地内に道路が通っているという珍しい立地の小学校です。
当時の校舎は、現在は校庭になっている南側の敷地にありました。
ほぼ正面に映っている建物はかつてのレストラン。
このレストランの若い職人さんたちが厨房で働く様子や裏庭でキャッチボールを楽しむ風景が面白くて授業中もずっと眺めていたものです。



鳥取出身の稲村三伯の記念碑。
かつて校庭のあった北側に校舎とともに移動していました。

 「いく薬くすしき種のひとくさを
  豊あし原にまきし人これ」

ただ意味もわからず毎日のように目にしていたこの言葉は、今でも暗唱できます。

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<番外編>です。


姫路駅新幹線ホームから望む国宝姫路城。



富士山が雲の傘をかぶっているように見えるのはブレのせい。。。



一足飛びに冬

2014-12-15 20:23:23 | View From The Hotel
12月12日の朝、ホテルの窓から見えた景色です。
どんよりの空。
煙のような細かい雨が降ってはやみ、やんでは降る...そんな一日でした。

翌日は朝からみぞれ混じりの冷たい雨が降ったかと思えば
いきなり雲が切れて太陽が現れ...
白雲と黒雲がせわしなく入れ替わり、空模様がめまぐるしく変化します。
風は冷たく、大地も冷えきって、夕方からは本格的な雪となりました。

翌朝目覚めると外は真っ白。
鳥取の降雪は今年2度めだったそうですが、Bocco にとっては初雪の朝です。


6週間前には真っ赤だったカエデ ↓ も真綿の衣装にくるまれていました。



この日は一日降ったりやんだりの空模様。
そして今日の天気予報は曇りだったのですが、結局雨。。。
東北地方の降雪の影響で東京からの到着便が遅れ、
1時間半ほど空港で過ごしました。





明日からまた日常に戻ります。
年末までのあと10日あまりを何とか乗り切っていかなくては

ひっそり ひんやり

2010-08-03 23:00:19 | View From The Hotel
当たり前だけど、夏まっさかり。
これでもかッ!…というくらいの激しく暑い毎日です。
そんな時にふとよみがえったのが、古~い木材の香りと遠い記憶。

なんだろう、この懐かしい香り。
暑い空気の中でホッとするような感覚。
あれ? これはずう~っと遠い昔の、体の記憶のどこかに眠っているような。。。
この格子と柱に近づいたとき、そんな不思議な感覚がよみがえりました。
東福寺開山堂でのひとコマです。

それはたぶん、子ども時代の夏休みのこと。
お寺の建物の中だったり、祖父母の住む家だったり。
たとえば真夏の昼下がり、お昼寝タイムになぜか Bocco 一人の目が開いています。
家の中はし~んとしています。
小川のせせらぎが聞こえ、裏の山では蝉しぐれ。
やわらかな風が時々カーテンを揺らし、Bocco の汗ばんだ肌をさっとなでていきます。

そんな記憶と同居しているのが、この風雨にさらされた木材の匂いだったのです。
体の記憶の奥深くにひっそりと隠れていたものが、心地よい感覚を掘り起こしてくれました。

庭園とポジャギと・・・

2010-07-25 03:10:00 | View From The Hotel
梅雨明けから1週間、おそろしいほどの暑さが続いています。
いきなりこのクニは熱帯地方に移動しちゃったのかぁ…。
とはいえ、西の地方に比べれば、東京の36℃なんてまだまだ。
でも、やっぱり暑い。。。。。

さて、すでに2週間が経過してしまった京都・大阪の旅。
“お寺をじっくり” というのがもう一つの曖昧な目的でした。
かねてから一度訪れてみたいと思っていた “東福寺” は、京都からJR奈良線で一駅。
紅葉の季節にはおおぜいの人で賑わう境内も、この季節はひっそりと深緑に包まれていました。
↑ は、最初に腰を落ち着けた開山堂の風景です。
午前中のいくぶん早めの時間だったので、拝観の人も少なく、どこからかウグイスの声。
庭園の砂にきっちりと描かれた市松紋が印象的でした。



こちらは方丈庭園(作庭家・重森三玲が設計、1939)の北庭。
市松紋というよりもブロックチェックの雰囲気かな…と思ったら、「イサム・ノグチが『モンドリアン風の新しい角度の庭』と評した」のだとか、なるほどなるほど…です。
方丈庭園の西庭も井田市松と呼ばれ、ブロックチェックがモチーフになっています。

Boccoは、無類に近いブロックチェック好き。
このとき携えていたのも、お気に入りの白黒ブロックチェックのインド布のハンカチでした。
市松 → ブロックチェック → モンドリアン → ポジャギ…とBoccoの中で一つのつながりができました。
(ポジャギの幾何学的な模様は、しばしばモンドリアンの絵に譬えられます。)
実は、写真かガラス越しでしか見たことのなかったポジャギを、高麗美術館と喫茶・李青で間近に鑑賞したのがその前日のこと。
この小さなつながりの発見にほくそ笑んだと同時に、なんだかまた宿題を出されたような気がしています。

追記:
“デジぞう” 入院の4日後、無事退院の知らせを受けました。
日々多忙を極めていた Bocco が引き取りに行ったのはその1週間後。
「電子部品の電気的接続不良が原因でレンズ駆動回路が正常動作しなかった」のだそうで、「レンズユニットの交換」という処置を受けたようです。
復活してくれてよかったぁ

京都のひっそり美術館めぐり

2010-07-18 19:27:34 | View From The Hotel
今回の旅のもう一つの目的は、細見美術館で開催中の「中国の小さなやきもの」展高麗美術館で開催していた「浅川伯教・巧兄弟が愛した朝鮮美術」展でした。

浅川巧さんに少々の思い入れがあるBoccoには、後者はとくに見逃せない企画です。
カメラが故障した翌日、いくぶん沈んでいた気持ちも、この展示を見ているうちに回復してきたのでしょう。
ケータイで撮った最初の1枚は、雨に濡れる石像でした。

この後、河原町今出川の「李朝喫茶 李青」に移動。
『李朝の「木偶」展』が始まったばかりでした。



実は、このお店ではおいしいコリョごはんをいただこうと目論んでいたのですが、
展示期間中は食事メニューはお休みだとのこと。
「木偶」を見ながらよもぎ餅とコーン茶をいただきました。
うす甘くひんやりとして、とてもおいしいお餅でした。

「李青」さんの内部は、いうまでもなく落ち着いた調度品で整えられ、ガラスの向こうには自然な感じの草むら(実際には濃やかな手入れがされているのでしょうね)があり。。。
展示のないときも小さな美術館のような雰囲気なのだろうなと思います。
また、そう遠くない将来にぜひもう一度訪れてみたいお店です。
もちろん高麗美術館も。。。



ここから鴨川を渡り、出町柳から京阪電車で淀屋橋を経由して大阪ミナミへ。
雨の金曜日でも心斎橋筋は人の波でごった返していました。
ひっそりしっとりの美術館めぐりの後には刺激が強すぎたかな。。。
この日の最後のスケジュールは、歌舞伎・夜の部でした。


やっほっほ~
気がつけば、なんと、本日のこの記事で poco a bocco も222件を数えることになりました。
2005年10年29日の “見切り発車” から4年と9か月。
ポツリポツリの更新ながらここまで続いたのは、時々のぞきにきてくださる皆々さまのお陰に他なりません。
あ り が と う ご ざ い ま ~ す!

Boccoの目 in マカオ…(8)

2008-08-17 13:09:58 | View From The Hotel
30℃を大きく下回りそうな今日の最高気温。
細かい雨も降り始めました。
久しぶりに猛暑から解放されて心も体も少しほっとするようです。

さて、長々と続いたマカオ報告記は、とりあえず今回で終了です。
その最後の(本当にそう?)ショットはこれ。。。
最初に訪れた世界遺産 “モンテの砦” を下る途中で見つけた光景です。

大木に吊り下げられたいくつかの鳥かご。。。
それがかすかに揺らぐ緑陰の風景に見とれてしまいました。
大木を囲むように設置されたベンチには数人のオジサマたちが。。。
彼らの憩いのひとときにいきなり侵入する勇気がなくて、やっとの思いで撮れたのがこの1枚というわけです。

この大木は、ネット検索によると「ガジュマル」説が優勢。
一部「菩提樹」説もありましたが、bocco的には ガジュマルかな?
先を急いでいたので、じっくりと観察することができませんでした。
といって、観察すればわかる…というわけでもないのですが。。。

この不思議に心地よい空気。。。
せかせかと日常を過ごす私には、遠いけれど懐かしい…ゆったりと大きな時間の流れ…がふわっと降りてきたという感じ。
80年代の映画で謝晋や張芸謀が描いていた中国の空気、今年初めに見た『胡同の理髪師』の中で流れていた空気をとっさに感じ取ってしまったのでした。



Boccoの目 in マカオ…(7)

2008-08-09 20:01:03 | View From The Hotel
滞在3日め、マカオの町を歩いて巡ったわれら一行の最後の目的地は “ラザロ地区” 。
炎天下を頑張って歩いた自分たちへのご褒美に、穴場的なカフェでのティータイムを設定したのですが。。。

カトリック信者たちが多く居住した地域に隣接する聖ラザロ教会周辺は、元中国人居住区で、昔の街並みがそのまま保存されています。
ヨーロピアンな雰囲気が漂うこのエリアを、マカオの芸術・文化の情報発信基地にしようという再開発計画が進められているのだそうです。

“ラザロ” という名称には、私なりの思い入れがありました。
“Lazarus - 復活”(06年11月野草展に出品)と同じラザロです。
ハンセン病病院付属の礼拝堂として教会が建立されたのが16世紀半ば過ぎ。
その病院が聖ラザロを保護神としていたことから、ラザロ堂 - 聖ラザロ教会 - 聖ラザロ地区…と呼ばれているわけですね。
すでに閉鎖されている建物も目立ちましたが、その多くは医療・福祉関係の政府機関であったり、民家であったり。。。
古い病院や福祉施設から、病んだ人、老いた人の回復や復活を願う450年前の人々の思いが伝わってくるようでした。



ラザロ教会前庭の建物。教会の横でなければフツーにカフェ。



このシーンを切り取れば、ヨーロッパのどこかの街角みたい!



町並み保存の一方では、取り壊しを避けられない建物もあるようです。



かつて病院か福祉施設だったかと思われる建物。
ここにも、新旧の…昔と今の…リアルな生活がありました。

こうしてすっかりロマンに浸りながら、たどり着いたくだんのカフェのドアには貼り紙が。
そこには、“Long Vacation をいただきます”…と、メッセージが書かれていましたとさっ!

・・・でも、ご心配なく!
   ちゃんと近くの珈琲専門店を見つけて、冷たくて甘~い飲み物にありついたし、
   マカオ最後の夜は、みんなでマカオ料理を堪能しましたから。。

Boccoの目 in マカオ…(6)

2008-08-03 00:12:39 | View From The Hotel
地上338mのマカオタワー。
61階(223m)の展望台から、ガラス張りの床を通してこんな光景が見えました。
道を隔てた左右の水の色が違う!
ラグーン(たぶん人口の潟湖)と海、その地形的な条件によって水の濁り方が違うのでしょう。
覗き窓から切り取ったコラージュのような画面になりました。

マカオタワーといえば、バンジージャンプとスカイウォーク…ですが。。。
それに挑戦する勇気もなく、時間もなかったBoccoの記念写真はこれ!



切なそうな表情の逆さ吊りクマちゃんのお値段は、99パタカ(≒香港ドル)だそうです。
かわいいもの大好きのKuromiちゃんがお買い上げでしたっ!