poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

道草いっぱい

2006-06-25 15:59:19 | 野外教室
激しい雨でデッキに出ることもままならなかった往路とうって変わり、帰りの客船は穏やかな晴天の海を進みました。
そんなのんびり気分の私の目をとらえたのが船の中のいろんな道具たち。
時間をかけて大海原を旅した昔・・・ほんの数十年前のことなのでしょうが・・・を思い、レトロな雰囲気を出したつもり。。。
人もまばらなデッキの上では、せっせとペンキ塗りにいそしむクルーの姿がありました。

島のお気に入りスポットで、・・・と好奇心のおもむくままカメラに収めたものの一部はこんな感じ。

 ←地鉈温泉の岩壁

 
↑潮の引いた地鉈で。硫化鉄の不思議色。


 
↑唐人津城の岩肌・・・bocco的には火焔山


5時半の起床から10時すぎの就寝までほとんどフル稼働の野外教室では、アンテナの感度を高めた状態で過ごす時間が多くなります。
とはいえ、そんなハイテンションが続くわけもなく、隙間を見つけては軽~い遊びをするのがbocco式。
10年以上も続けていれば、気を抜くことも少しはうまくなっているのかもしれません。
それを道草と呼んで、日常に戻った今も余韻を楽しむのです。。。^ ^
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唐人津城で

2006-06-18 18:39:04 | 野外教室
カンビキ山に登っていく途中、唐突な感じで荒れ地のような風景に出くわします。
それがトウジンヅシロ。
4年前に初めてここを訪れて以来、青池と並ぶ私のお気に入りスポットになっています。
この場所では、炎天または突然の雨・・・といったコンディションの中で作業をすることが多かったのですが、今年は穏やかな晴天に恵まれました。
太陽にじりじりと焼かれながら赤い色のまじった石英質の岩の上で作業した最初の年の印象から、私の中では“火焔山”・・・西遊記に登場する牛魔王が住んでいたといわれる山・・・というもう一つの呼び名があります。

このあたりは遊歩道が整備され、何年か前にはこんなデッキができて、私たちはここで裸足になって駆け回ったり、大の字になって寝ころび天空を眺めたり・・・そんなことをするのがいつものお約束、一つの儀式のようになってしまいました。
視界を遮るものがほとんどないこんな場所では、へそ曲がりの私でも心が解放されてしまいます。
去年は、青池で師匠が見つけた赤い漁網がここでの制作の主素材でした。
でも、いきなり創作意欲がわいてくるわけではありません。
まずはこの大きな網とお近づきになることから始めようと、網の端を手に持ち網を引きずりながらデッキの上を走ってみました。
すると、わけもなく体の中から楽しい気持ちがわいてきて、ゲラゲラと大笑いが止まりませんでした。
子どものころに味わったあの感覚!・・・本当に長い間忘れていたあの不思議な感覚。
理屈も何もなく、ただひたすら楽しいよ~と、体が言うのです。
いまだに忘れられない貴重な体験です。

今年はいつもの場所から少し下った?ところに舞台を見つけました。
写真ではデッキの下方、V字斜面の少し手前のあたりです。
ゴツゴツとした大きな石が二つ並んでいたので、それをロープでつないで一つにしてみました。
これもまた、背景の迫力に救われているというか、呑み込まれているというか。。。


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式根の山道で

2006-06-11 14:30:05 | 野外教室
5月24日の記事でご覧いただいたように、式根島は横から見るとぺたっとお皿を伏せたような形をしています。
一番高いカンビキ山の展望台でも、海抜99mしかありません。
それでも、山道にはそれなりのアップダウンがあり、日頃平らな土地で暮らしている私には結構な運動となります。
毎日の通勤でも平均5kmくらいしか歩いていないのですから、2~3日は筋肉痛が残り、自分でもおかしくなってしまうくらいぎくしゃくとした歩き方になってしまうのです。

ほとんど人の手が加わっていない森を歩いていると、たくさんの不思議な形をした木々に出会います。
その中でも特に惹かれたものに、海辺で集めたロープをかけてみました。
その日の朝、散歩・・・といってもかなりハードなコースではあるのですが・・・で行った“青池”にいろんな種類のロープが流れ着いていました。
それをみんなで拾い集めたものです。

写真よりも深い緑の中で見る方がはるかに神秘的なものを感じるのは当然のこととはいえ、カメラの腕というのか、画面を切り取るセンスのなさにがっかりしながら写真を眺めています。

島から戻って3週間、自然の中に立つ感覚が恋しくなってきました。


コメント (2)
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ひっこんどう海岸で

2006-06-04 19:21:41 | 野外教室
セリ科植物の直径3.5cmはあろうかという茎!
アシタバの仲間です。
赤いラインと緑の対比がとてもきれいだったので、砂と石を使った作品の一部を撮影しました。



上の植物の全体がこれ。
あまりの迫力に手を加えることもできず、岩場の水たまりに渡してみました。
セリ科なんだから当たり前だけど、セロリみたいですね。



“ひっこんどう”海岸の岩は、角がとれて丸みを帯びたグレー。
すぐそばに林もあって、植物を組み込むこともできます。
ちょうど流れ着いていた直径10cmあまりの竹を花器に見立てて、そのあたりにあったススキの若葉とつるバラを活けたつもりなんですが。。。
すっかり背景に助けられてますね。

こうして遊んでいるうちに日が傾き始め、私たちは大急ぎで作品を解体し、宿舎へ向かいます。
コメント (2)
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