poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

役に立たないことが楽しい

2014-08-31 14:07:52 | 日々録
中学校3年間のおさらい。。
ちょっとしたきっかけからこんなことを始めています。

英語や国語はともかく、もう何十年もやっていない数学がどんなことになるのか...
ドキドキでしたが、やり始めてみるとこれがなかなか面白いのです。
まるでパズルを解くような感覚で答えを導き出すプロセスが、とにかく楽しくて、
しかも、ほとんどの場合、答えは一つで明確なわけですから、正解だったときの気持ちよさといったら。。。

長い間開けられることがなかった情報の引き出しには、結構いろんなものがしまい込まれていたようです。
時に、“ウッ、これは何か公式があったような...でも、思い出せない” ということもありますが、
何をどう調べればよいかは何となくわかる。。
若い頃の記憶は失われにくい...といわれますが、本当にそう。

あの頃、それほど得意ではなかった数学の面白さを、こんな年齢になって味わっています。
脳細胞の活性化に有効かどうかということよりも
ともかくもやって楽しいことが一つできたのが喜ばしいわけです。

何の役にも立たないことは承知...だからこそ純粋に楽しめる。
遊びとはそういうものと、改めて確認した次第。。。

普段使わない脳を使うことが、疲れた頭をほぐしているのかもしれませんね。
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夏もお直し

2014-08-17 19:45:23 | Onaoshi
子どもの頃、スカートをビリビリに破ってひどく叱られたことがあります。
ブランコから飛び降りる遊びが楽しくて夢中になっているうちにやってしまったのです。
お転婆だったわけではなく、注意力散漫のなせるワザでした。

淡いオレンジピンクにクリーム色の小さな水玉模様。
独身貴族だった叔母が自分の洋服をオーダーするついでに作ってくれた薄手ウールの吊りスカートは、ハイウエストのなかなかおしゃれなデザインでした。
それが修繕できそうにもないほどビリビリの状態になり、母の逆鱗にふれてしまったわけです。
少々の破れやほつれはツギ当てや繕いをして大切に着る時代でしたが、あのときのビリビリはその範疇を軽く越えていました。

:::::::::::::::::

半月ほど前のことです。
長年愛用してきたインド綿のロング丈ワンピースを着て、ちょっとそこまで自転車で。。。
案の定、ペダルに引っ掛けて裾の一部がビリビリに裂けてしまいました。
わかりきった失敗をする自分の愚かさが悲しくなりました。
処分する気にもなれず、しばらく放置していましたが、何とか修理してみようと思い立ちました。
プリント柄でフレアたっぷりのデザインでしたから、裂け目をつないでしまえばほとんど目立たないはずです。
それを幸いに、裂けたところを単純に縫いつないでいくだけの繕いにしました。


 ☆エヘへ、まっ、とりあえずこれでいいか...のお直しであります。

:::::::::::::::::

その作業を経てチクチクモードに入ったBoccoは、次の繕いに取りかかりました。
はじめの画像に映っている古い麻布の手提げ袋。
フランスで郵便物を運ぶときに使われていた袋をリフォームしたものなんだそうです。
きれいに洗濯されていたものの、繕いの跡が大小6つあり、大きなシミも残っていました。

そんな傷み具合と何でも放り込める手軽さが気に入って、野菜の買い出しや図書館通い...と大活躍。
なんでもござれの便利袋として酷使しているうちに、もともと少し薄くなっていた部分が今にも裂けそうな状態になっていたのです。

手元にあった麻糸でステッチを入れました。
この他に小さな穴やほつれがあるところにも手を加えて今回の修繕はひとまず終わりとしましたが、今後も必要に応じ、あるいは気の向くままに手を加えていきたいと思っています。
そんなゆとりが持てるとよいのですが...ではなく、ゆとりは自分で生み出すものでしたよね、Bocco サン!

 ←拡大できます。
 ☆元々あった修理の跡...ずいぶん大胆な繕い方です。
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ありんこ

2014-08-10 18:10:10 | ひとり言
熱帯夜と真夏日が続いている
避暑に出かける術のない私は
汗だくで過ごす
午後になると風通しの良い場所を見つけて
ごろりと横になる

陽が少し落ちたころ、ベランダに出てみる
乾いた風が心地よい
今夜はここで眠りたいくらい…

室内には熱気がこもり
扇風機やサーキュレーターを総動員したところで
その熱い空気の塊はびくともしない
眠りにつく前後の2~3時間だけ しぶしぶ冷房を入れることになる

ラジオやテレビでは しきりに熱中症対策を呼びかける
無理な我慢をせず 冷房を適切に使いましょう…って

確かにそう
我慢しすぎて体調を崩しては元も子もない
そんなことは誰だって分かっている

しかし、この異常な暑さの原因の一端はどこにあるのか
冷房によって需要が膨大化する電力はどうやって供給するのか
むろん 原発反対 だから電力にはいっさい頼らない…という
頑なな原理主義を展開する気はないが
安易な冷房キャンペーンには うんざりなのだ

そんなことに思いをめぐらしながら
ふと視線を下に向ける
乾いた地面の一か所が盛り上がり
その中央には穴が空いている

アリの巣だ!
暑さ寒さなどには関係なく…なんてことはないのだろうが
アリたちは ともかくもこの猛暑の中で
ひたすら生きるための営みを続けているのだ…己の身体を動かして

その慌ただしく行き来するアリたちの様子に
暑いだの、寒いだの、世の動きがどうだの…と不平を並べ
顔をしかめている自分のつまらなさが悲しくなった

::::::::::::::::::::

数日後…つまり台風11号が四国に上陸し日本海へ抜けて行った今日
雨の合間にベランダの下を覗くと 巣穴は跡形もなく消えていた

アリの巣穴の周囲に土が盛り上がっているのは 巣の拡張工事をしているとき
彼らは雨が近づくと地上に続く穴を塞ぎ 雨水の侵入を防ぐ

ネット情報ではあるが こんな説明を見つけた

本能ってすごい
生きるための知恵や力がDNAにしっかりと刻まれているのだろう

12:43頃 台風の余波による強風と時折の激しい雨の中
緊急地震速報のチャイム音に 私は肝を冷やす

自然の前にあって人間は無力だ
私たちは 自然の つまり地球の恩恵を受けて20万年を生き延びてきた
人類の無力さと自然の偉大さを証明するには
この厳然たる事実を認めるだけで十分ではないか

いろんな意味で 謙虚であらねば と思う
愚にもつかぬ思考はやめて
自分の足下を見つめ 内なる声に耳を傾け 祈りたい

What is essential is invisible to the eyes
〈ほんとうに大切なことは目に見えない〉
はるか昔の夏休みの課題で暗誦したセンテンスの一つを思い出した
コメント (2)
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