これ、なんだかわかりますか?
私も見たのは初めて・・・実はハマボウフウの花・・・お刺身のツマに使われてるあのハマボウフウなんです。
島に着いた日の朝、民宿に荷物を下ろしてから向かった石白川海岸のはずれで見つけました。
葉の部分を採って、早速その日の昼食に。
キリッとした風味が前夜からの船旅で疲れた体に心地よい刺激となって、海を眺めながらの食事をいっそう楽しいものにしてくれました。
石白川海岸では、こんな大収穫もありました。
式根島での楽しみの一つ、ヒロメです。
その日の朝まで大荒れだった海。その直後の波打ち際に大量のヒロメが漂っているところに遭遇するという幸運に恵まれた私たちは、迷わず採れる限りのものをいただいたのです。
・・・ただし、実際に海に入って集めたのは師匠とMさん。
私は、師匠の特大採集袋をもってヒロメを受け取る役目にすぎませんでした。
ヒロメ_広布とは、昆布の古い呼び方でもあるようですが、島でいただくヒロメは円形で、昆布ほどの厚みはありません。
島の人たちはとれたての新鮮なヒロメをミキサーで細かくしてネバリけが出たものに、熱々の味噌汁を注いで食します。
味噌の香りがヒロメの香りを引き立て、さらにヒロメの旨味が舌をうならせるのです。
あ~ぁ・・・思い出すだけでも食欲がわいてしまう!!!
見事な晴天となった翌朝、民宿の物干場を借りてヒロメを干している様子をごらんあれ!
しっかりと乾いて磯の香りをたっぷり残したヒロメを持ち帰り、早速“木の芽煮”にしました。
木の芽_山椒の葉は、唐人津城からカンビキ山へ移動する山道で歩きながら採集したものです。
このコースでは例年、山帰来_サルトリイバラの実が採れるのですが、前回お話ししたように、雨が続いて気温が上がらなかったせいか、今年はほとんど見つけることができませんでした。
干したヒロメは、お湯で1時間ほどコトコト煮た後、冷めるまで待ちます。
それを2~3回繰り返して十分に軟らかくなったものを味付けして煮るものらしいのですが、せっかちのBoccoは下ゆでを1回した段階で味付けつけしてしまい、結局煮えたものを冷まして冷蔵庫で保存し、さらに煮込むという“急がば回れ”の反対をするハメになりました。
翌日、地鉈温泉の脇で見つけたヒジキも、本当はヒロメと同じように何度も湯がいてから天日に干し、それをもどして調理するものなのに、たったの1回湯がいただけで、十分軟らかいと勝手に判断して炒め煮にしたところ、実に歯触りのしっかりしたものになりました。
娘に言わせると“野菜を食べてる!って感じ”なのだそうですが、手間をかけずに短時間で料理することが当たり前のようになってしまった日頃の生活ぶりを再確認させられたような気がします。
海で採り、手間暇かけてようやく食卓に上る海産物。
島の人の多くは、そんな暮らしを大切に守っているのですね。
その一部だけのまねごとで“スローライフ”だとか“ロハス”とかいって、そんなことまでも商品化してしまう愚かさ!
そうした現象に薄っぺらく悲しいものを感じるのは私だけではないですよね。
“いいとこ取り”は、所詮身につくものではなく、スタイルだけをいただいたとしても、本当の生活ではないと私は思っています。
・・・前回の記事にあえてそういう表現を使ったのは、Boccoなりのアンチメッセージのつもりだったのです。
あっあっあ・・・へんに理屈っぽくなっているBoccoです。
お伝えしたいことがまだまだたくさんあるのですが、今日はこのくらいにしておきましょう。
最後にこれ! 師匠が採集したフノリとキクラゲを干しているところです。
向こうに並んでいるのは、私が持ち帰った流木の一部。
2週間も降り続いた雨でずっしりと重くなっていました。
私も見たのは初めて・・・実はハマボウフウの花・・・お刺身のツマに使われてるあのハマボウフウなんです。
島に着いた日の朝、民宿に荷物を下ろしてから向かった石白川海岸のはずれで見つけました。
葉の部分を採って、早速その日の昼食に。
キリッとした風味が前夜からの船旅で疲れた体に心地よい刺激となって、海を眺めながらの食事をいっそう楽しいものにしてくれました。
石白川海岸では、こんな大収穫もありました。
式根島での楽しみの一つ、ヒロメです。
その日の朝まで大荒れだった海。その直後の波打ち際に大量のヒロメが漂っているところに遭遇するという幸運に恵まれた私たちは、迷わず採れる限りのものをいただいたのです。
・・・ただし、実際に海に入って集めたのは師匠とMさん。
私は、師匠の特大採集袋をもってヒロメを受け取る役目にすぎませんでした。
ヒロメ_広布とは、昆布の古い呼び方でもあるようですが、島でいただくヒロメは円形で、昆布ほどの厚みはありません。
島の人たちはとれたての新鮮なヒロメをミキサーで細かくしてネバリけが出たものに、熱々の味噌汁を注いで食します。
味噌の香りがヒロメの香りを引き立て、さらにヒロメの旨味が舌をうならせるのです。
あ~ぁ・・・思い出すだけでも食欲がわいてしまう!!!
見事な晴天となった翌朝、民宿の物干場を借りてヒロメを干している様子をごらんあれ!
しっかりと乾いて磯の香りをたっぷり残したヒロメを持ち帰り、早速“木の芽煮”にしました。
木の芽_山椒の葉は、唐人津城からカンビキ山へ移動する山道で歩きながら採集したものです。
このコースでは例年、山帰来_サルトリイバラの実が採れるのですが、前回お話ししたように、雨が続いて気温が上がらなかったせいか、今年はほとんど見つけることができませんでした。
干したヒロメは、お湯で1時間ほどコトコト煮た後、冷めるまで待ちます。
それを2~3回繰り返して十分に軟らかくなったものを味付けして煮るものらしいのですが、せっかちのBoccoは下ゆでを1回した段階で味付けつけしてしまい、結局煮えたものを冷まして冷蔵庫で保存し、さらに煮込むという“急がば回れ”の反対をするハメになりました。
翌日、地鉈温泉の脇で見つけたヒジキも、本当はヒロメと同じように何度も湯がいてから天日に干し、それをもどして調理するものなのに、たったの1回湯がいただけで、十分軟らかいと勝手に判断して炒め煮にしたところ、実に歯触りのしっかりしたものになりました。
娘に言わせると“野菜を食べてる!って感じ”なのだそうですが、手間をかけずに短時間で料理することが当たり前のようになってしまった日頃の生活ぶりを再確認させられたような気がします。
海で採り、手間暇かけてようやく食卓に上る海産物。
島の人の多くは、そんな暮らしを大切に守っているのですね。
その一部だけのまねごとで“スローライフ”だとか“ロハス”とかいって、そんなことまでも商品化してしまう愚かさ!
そうした現象に薄っぺらく悲しいものを感じるのは私だけではないですよね。
“いいとこ取り”は、所詮身につくものではなく、スタイルだけをいただいたとしても、本当の生活ではないと私は思っています。
・・・前回の記事にあえてそういう表現を使ったのは、Boccoなりのアンチメッセージのつもりだったのです。
あっあっあ・・・へんに理屈っぽくなっているBoccoです。
お伝えしたいことがまだまだたくさんあるのですが、今日はこのくらいにしておきましょう。
最後にこれ! 師匠が採集したフノリとキクラゲを干しているところです。
向こうに並んでいるのは、私が持ち帰った流木の一部。
2週間も降り続いた雨でずっしりと重くなっていました。