poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

もどらない

2010-09-21 00:02:40 | 日々録
記録を更新した今年の夏も、とうとう行ってしまおうとしています。
夏と秋の間を行ったり来たり。。。
季節は、こうやってしばらくの間過去を引きずり、未来に移っていくのですね。

終わりゆく季節のなごり、それが長いか短いかはまちまちだけど、必ず過去を引きずります。
でも、決して過去には戻らない。
時にじわりじわりと…時に一足飛びに…先に進んでいきます。
時間の経過も、自然の移ろいも、そして人の気持ちも実態も。。。

引きずっても戻らない…それが生きていくことなのかもしれない。
だから、こんな枯れかかった植物の風情にふと目を奪われるのかもしれない。

そんなことを思った晩夏のある瞬間でした。
今の私たちに永劫の未来があるかどうかは別として。。。

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オトナタチ・ハ・ステキニ・タノシイ

2010-09-20 23:31:53 | あれこれ
思いがけない出会いがあって、誘われるままに出かけていったコンサート。
40年前に、American Music をこよなく愛する高校生たちが立ち上げたサークルの演奏会です。
出演の8バンド(グループでも、ユニットでもなく)のうち、PP&Mの曲を演奏したのは1バンド、そしてバリバリのブルーグラスが3バンド。
どれもこれもBoccoの体にしみ込んでくるサウンドばかりで、4時間の演奏はあっという間に終わってしまいました。

PP&Mの曲はどれも渋めの選択で、あやしい記憶をたどると…

(1) Come and Go with Me
(2) The Last Thing on My Mind
(3) Hurry Sundown
(4) Early Morning Rain
(5) ムム、あとは思い出せない。。。

他人の演奏には厳しいBocco(わぁ、やなヤツ)ですが、
久々に上手な演奏を聴きながら好きな曲を口ずさむことができ、
それはそれは幸せな瞬間でした。

そして、ブルーグラスの面々のすごさ…あきれるほど巧いのです。
中には音楽の世界で活躍しているという方もいらっしゃったようですが、
多くはビジネスマンだったり、公務員だったり、教員だったりと、ある意味、ふつう。
それであのハイレベルの演奏ができるのですから、ただただ驚くばかりです。
メンバーがそろって演奏するのは、実は35年ぶりとか40年ぶりだなんて、冗談みたい!

若き日々に苦楽を共にし切磋琢磨した仲間たちと、数十年を経た今、
こんなに楽しいことができるなんてすてきです!
もちろん演奏する人たちが一番楽しんでるんです。
いい大人になったからこその楽しみ、味わい…そんなつきなみで薄っぺらな言葉では
言い表せないほどのすてきな場面に居合わせることができたのは、
Boccoにとってもラッキーなことでした。

写真は、3バンド合同演奏による “Foggy Mountain Breakdown” のシーン。
こんなふうに楽しい世界をもつことができるのは、きっとよく生きてきたからなんだろうな。。。

2010年9月19日(日)の眼福ならぬ耳福でした。。。

エキサイティングな出会いのきっかけを作ってくださった Chika-Oh さん、
ありがとうございました
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ちょっとだけ秋、ようやく秋

2010-09-16 21:27:05 | 日々録
もう十分に味わった真夏日と熱帯夜。
今夜の雨が地上の熱をすっかり持っていってくれるのでしょうか。
少し遠くの空で雷鳴が聞こえます。
今年は雷雨のない梅雨明けだったから、
その代わりに夏の終わりを雷さまが知らせてくれるのでしょうか。

とりわけ長かった今年の夏。
とりわけ厳しかった今年の暑さ。
涼しさが戻ってくる頃が要注意なんです。
ばてないように、へたらないように、自分の体の声に耳を傾ける私がいます。

国立劇場で文楽を鑑賞した後、同行の友だちと寄り道をしました。
ちょっとおしゃれなカフェで、ワインを軽く?????
テーブルの上には、大きな枝がたっぷりと活けられていました。
青々としたイガグリ坊主がいっぱいついて、まさに秋の入り口のようでした。

久々のデジぞうくんのショットは、秋の夜長の…うふふ、大人の時間。
今年の夏は、愛用のデジカメが続けて2度入院していたのです。
その復活後最初の撮影がこの画像です…<2010年9月14日記>

ここまで書いて中断していました。
今日は朝から激しい雨に見舞われ、最寄り駅に着く頃にはずぶぬれ。
体が戸惑うくらい涼しい一日になりました。
ホッとすると同時に、“疲れたよ~”と、体が本音を漏らしそう。。。
皆さまもお大事に。
灼熱の日々を乗り切ったご自分を、しっかりとねぎらってくださいね

あと一日労働すれば、飛び石連休の始まりです。
今年はブロンズウイークになるのかな?
ガ・ン・バッ・テ・イ・キ・マッ・ショ・イ
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フジタの戦争画

2010-09-06 00:37:37 | テ・ン・ジョ・ウ
先週もなかなかハードなスケジュール。
木・金は、御台場方面にプチ出張でした。
通勤ラッシュを避けて…といっても若干マシな時間帯を選んだだけのことなのですが…めずらしく少し早めにスタート。
仕事の前に、アトリウムでお茶を飲んだり本を読んだり…の時間を過ごし、ちょっとした脱日常です。
アトリウムからとらえた朝の光は、すでにジリジリの灼熱でした。。。

さて、先日口走ってしまった「8月15日の記事の続編」のおハナシ・・・
梯久美子著『硫黄島 栗林中将の最期』の最終章ではサイパン島の戦闘について触れらています。
それを読み進んでいくと、「藤田嗣治の戦争画『サイパン同胞臣節を全うす』」という文字が目に飛び込んできました。
実は8月8日、東大を引き上げた後に訪れた竹橋の美術館で、まさにこの絵を見ていたのです。
藤田画伯の戦争画については1年前に『アッツ島玉砕』が同じ美術館で展示されていました。
その時も、企画展を見に行ったついでに常設展にも足を伸ばし、たまたま出会った、この大きな絵の前でしばらく立ちつくしてしまった時の衝撃は、今でも記憶としてリアルに残っています。

フジタ=乳白色の肌の女性を描く人…というイメージでしかとらえていなかったBoccoは、「アッツ島」に描かれた凄惨さに圧倒されるばかりでした。
それから1年後、期せずして「サイパン」に出会い、この画家の凄さに再会したのは、偶然でありながら偶然ではないという気がしています。

自分がただそう思っているということなのだけれど・・・ね。
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