トケイソウ･1～上柚木

　上柚木の住宅地で見掛けた「トケイソウ（時計草）」。トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草で熱帯アメリカ原産。和名は3裂した雌蕊を時計の長針、短針、秒針に見立てた命名だが、英名は“Passion Flower”で、イエズス会の宣教師らが中南米に布教に訪れた際にこの花を“キリストの受難（＝passion）の花”とした。宣教師らは横から見た子房柱を“十字架”として、3裂した雌蕊を“釘”、5本の雄蕊の葯を“傷”、細かく裂けた副花冠を“茨の冠”、5枚の花弁と5枚の萼片を“10人の使徒”として布教に利用したと言われている。

トサノクロムヨウラン･3～殻

　ラン科ムヨウラン属の「トサノクロムヨウラン（土佐の黒無葉蘭）」。写真は昨年の果実で種子はすべて散布され殻だけが残っている。トサノムヨウランなどは細い茎が固く枯れた後、翌年になってもこうして残っていることが多い。ここは長池公園の雑木林でここにもあったという証拠写真。おそらくこの近くのどこかで今ひっそりと花が咲いているかも知れない。