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ウバユリ

 小宮公園の林内に咲く「ウバユリ(乳母百合)」。ユリ科ウバユリ属の多年草で、開花期に根元の葉が枯れて無くなるので“葉が無い”と“歯が無い”を掛けて名付けられた。最近は歯科技術は進化していて歳を取っても歯は残っている。
 さて植物分類のAPG体系ではユリ科は大きく変動した。もう一度復習しておこう。旧体系のユリ科には多様な分類群が含まれておりその単系統性には疑問が持たれていた。APG体系においてユリ科は大規模に、チシマゼキショウ科、サクライソウ科、キンコウカ科、シオデ科、イヌサフラン科(チゴユリ科)、シュロソウ科、ヒガンバナ科、キジカクシ科(クサスギカズラ科)、ワスレグサ科などに解体された。
 スリムになったユリ科にはアマナ属、ウバユリ属、ツバメオモト属、カタクリ属、バイモ属、ヒメアマナ属、ユリ属、チシマアマナ属、タケシマラン属、ホトトギス属が残っている。
 ユリのような花を咲かせるギボウシもユリ科ではなくキジカクシ科(クサスギカズラ科とも)、つまりアスパラガスの仲間として分類されることになった。キジカクシ科にはクサスギカズラ属、ツルボ属、ケイビラン属、スズラン属、ギボウシ属、ヤブラン属、マイヅルソウ属、ジャノヒゲ属、アマドコロ属、キチジョウソウ属、オモト属などがある。
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ユキザサ・3~果実

 片倉城跡公園で見られる「ユキザサ(雪笹)」。キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)マイヅルソウ属(←ユキザサ属)の多年草で、春に雪のような白い花を咲かせることから名付けられている。果実は秋に赤熟するが、6月に見た時は3粒だったものが、この日は1粒だけになっていた。表面にはやや赤くなり掛けた部分もあるが、果たして真っ赤になるまで残っているかどうか。
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