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マンサク・2~立春

 春にまず咲く「マンサク(満作)」。マンサク科マンサク属の落葉小高木で、今年は寒い日が続いているため去年に比べて開花が少し遅い。花は4枚の花弁がピロピロ笛のように折り畳まれていて次第に伸びていく
 さて私はまだ行ったことが無いが世界遺産“白川郷・五箇山の合掌造り集落”は今頃はまだ一面の雪景色だろう。その合掌造りの構造材として、柱にはケヤキ、梁にはマツ、水回りにはクリが主に使われているがそこにこのマンサクが一役買っている。合掌造りにはクギなどの金物が一切使われておらずマンサクの繊維を捩じりほぐし縄状にした“ねそ”と呼ばれる結束材で柱や梁を縛っている。いつか訪れた際には天井を見上げてこの“ねそ”を見てみよう。
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コウバイ・1~生存戦略

 今日は二十四節気の“立春”。暦の上では春到来だが日本列島を寒波が覆っていて春はまだ名のみ。蓮生寺公園の「コウバイ(紅梅)」もまだチラホラとしか咲いていない。さてNHK番組『植物に学ぶ生存戦略』が不定期に放送されるのを楽しみに見ている。その中で“ウメ”の生存戦略についての回があった。話す人・山田孝之さんが林田理沙アナウンサーの前に7人現れ『本物の山田は誰?』と迫るコント。ウメの花は枝にたくさんの花を咲かせるがその花には雌蕊がある本物の花と雌蕊が無いニセモノの花がある。番組では雌蕊の無い花は低コストなので数多く咲かせて他の植物よりも抜きん出て目立ち虫や鳥を呼ぶためだと説明しているが、雌蕊の製造コストがそれほど大きいとも思えない。全ての花が結実してしまうとそれこそ果実の製造コストが膨大になり樹の枝の負担が大きくなってしまうので、自主的に“間引き”を行い結実数を適度にしているのではないだろうか。写真の花は中心部分に雌蕊(子房)が見えないのでこの花は結実しない。コウバイはバラ科アンズ属(←サクラ属)の落葉高木。
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