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コセリバオウレン・1~雄花1

 キンポウゲ科オウレン属の「コセリバオウレン(小芹葉黄連)」。雌雄異株で写真は雄花。セリバオウレンよりも半月程度開花が早い。花の一番外側の拡がった部分が萼片で花弁はその内側のスプーン状のもの。花の中央には雄蕊が密集している。セリバオウレンの葉は2回3出複葉になるのに対して本種は3回3出複葉になる。
 “スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)”という言葉がある。温帯の落葉樹林内に生育する小柄な草本で春先に花を付け落葉樹が葉を繁らせる夏には地上部が枯れその後は春まで休眠する。“春の儚い命”“春の妖精”などと訳されキクザキイチゲカタクリニリンソウなどがそのように呼ばれている。一方、セリバオウレンの仲間は常緑であり暖地では真冬でも地上部が残りその存在がわかる。その可憐な姿からこれらも“春の妖精”と呼んであげたいが、厳密には“スプリング・エフェメラル”ではないことになる。
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ネコノチチ・1~葉痕

 クロウメモドキ科ネコノチチ属の「ネコノチチ(猫の乳)」。関東以西の山地に生育する落葉小高木でナツメに似たその実の様子が猫の乳に似ることから名付けられている。この樹は高さが7~8メートルあり枝が高くて花や果実を見たことが無い。葉はコクサギ型葉序になるのでその様子は忘れずに観察しよう。写真はひこばえに見られた葉痕。

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