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散歩道・11~北浅川勝手橋

 八王子市の中央をほぼ東西に一級河川“浅川”が横断している。陣馬山和田峠付近を源流とする案下川(あんげがわ)が上恩方で醍醐川と合流して“北浅川”となり滝沢川や山入川を集めていく。一方、小仏峠東麓の浅川神社付近を源流とする小仏川には裏高尾の日影沢、小下沢、蛇滝の霊水などが流れ込み案内川と合流して“南浅川”となる。八王子市役所付近で“北浅川”と“南浅川”が合流して“浅川”となりその先は日野市を通り高幡不動の先の万願寺辺りで多摩川本流に出る。
 私はこれまでの高尾登山で南浅川水系には少し馴染みがあるが北浅川水系は全く行ったことが無いので少し遡ってみた。“南浅川”の分岐点から一部未舗装の土手道を4~5キロ進んだところに写真の橋がある。この小橋は右岸の大楽寺町と左岸の西寺方町を結んでいるがすぐ近くには撤去を求める国土交通省の警告看板がある。しかしこれを作った地元住民にとっては生活に必要な橋で、これが無ければ350メートル上流の陵北大橋まで遠回りすることになるし下流側の松枝橋までは2.5キロもある。この小橋の幅は90センチほどで工事用のパイプと足場で組み立てられており中洲を経て左岸側にも橋がある。もちろん橋の正式名は無いが地元住民が勝手に作ったということで通称は“勝手橋”。川が増水すると流されれてしまう“流れ橋(沈下橋)”だが、そのたびに地元住民が協力し合って復元しているらしい。
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マメザクラ・1~冬芽

 長池公園“中央園路”で見られる「マメザクラ(豆桜)」バラ科サクラ属の落葉小高木で、その名の通り樹高は低くヤマザクラのような大木にはならない。また下向きに咲く花も小振りで、満開になってもソメイヨシノなどのような華やかさは無い。冬芽もヤマザクラオオシマザクラよりは小さく毛は見えない。富士山周辺や箱根などに自生していることから「フジザクラ(富士桜)」や「ハコネザクラ(箱根桜)」とも呼ばれている。
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