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ショウジョウバカマ・4~種子

 シュロソウ科(ユリ科)ショウジョウバカマ属の「ショウジョウバカマ(猩々袴)」。北海道~九州の山野のやや湿った場所に生育する。春に淡紅色の花を咲かせ花後に花茎が伸びて果実が熟していく。写真は蒴果が裂開して糸状の種子が散布されている状態。種子の長さは6~7ミリだが本体は糸状の中央部分の2ミリほどであり両端は付属体になる。
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ギンリョウソウ・3~果実

 鑓水の雑木林に生育する「ギンリョウソウ(銀竜草)」。ツツジ科(←ギンリョウソウ科・イチヤクソウ科)ギンリョウソウ属の多年性菌従属栄養植物で花期は4~6月。果実は液果で森林性のモリチャバネゴキブリに果肉を与えて種子を散布させる相利共生関係にある。花の形が良く似ているアキノギンリョウソウは属が異なり果実は蒴果になる
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オオバチョウチンゴケ

 以前紹介した『由木の植物目録』1,731種の一番最初に記載されているのがヒカゲノカズラ科の常緑シダ植物の“トウゲシバ(峠芝)”で何とかそれを見たいと思い数ヶ月前からあちこちの林内を探している。多摩森林科学園のシダ植物パンフレットに生育の記載があったが担当者に照会したところ園内では絶滅したとのこと。高尾山植物ガイドブックでは“個体数は多い”とあるが、そうなると見つからないのがなおさら悔しい。目録の著者に聞くと『トウゲシバは杉のリター(枯れ葉)が堆積するような林内にある。当地でも何ヶ所かで見ている。』ということなので何とか今年中には見つけたい。
 写真は奥高尾“逆沢作業道”の道端で見つけたコケだが残念ながらこれはトウゲシバではない。チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属の「オオバチョウチンゴケ(大葉提灯蘚)」で山地の水辺などに生育し透明感のある緑色の葉が美しい。
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