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アオテンマ・1~小宮公園

 ラン科オニノヤガラ属の「アオテンマ(青天麻)」。オニノヤガラは花も茎も褐色になるのに対して本種は花も茎も淡緑色になる。写真は草丈が1メートルほどあり茎の上部30センチほどに花をたくさん付けている。オニノヤガラやムヨウランなどは進化の過程で自身で葉緑素を持つことを捨てナラタケなどの菌糸と共生する道を選んだ。アオテンマの緑色は葉緑素によるものだろうが先祖返りのひとつの姿なのかも知れない。しかしこの葉緑素による光合成で十分な養分を得ること難しいだろう。ちなみに“天麻”はオニノヤガラの漢名でその塊茎を干して漢方薬として用いている。これは小宮公園のもの。

♪♪出逢いはいつでも 偶然の風の中
  きらめく君 僕の前に
  ゆるやかに 立ち止まる
  懐かしい風景に 再びめぐり逢えた
  そんな気がする 君の胸に
  はるかな 故郷の風
  舞いあがれ 風船の憧れのように
  二人の明日 天まで届け
  ようこそ ようこそ
  ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ
  ふれあいのかけらが 人生を変えていく
  言葉でなく ものでもない
  ひとつの出逢いから
  君さえ許せば 僕の愛する街が
  胸ときめかせ 君のふるさとに
  なりたがっている
  舞いあがれ 風船の憧れのように
  二人の明日 天までとどけ
  舞いあがれ 風船の憧れのように
  二人の愛 天までとどけ
  ようこそ ようこそ
  ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ
(『天までとどけ』
作詞・作曲・歌:さだまさし 昭和53年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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コセイタカスギゴケ

 スギゴケ科ニワスギゴケ属の「コセイタカスギゴケ(小背高杉蘚)」。落葉樹林~針葉樹林に生育する蘚類で斜面などに群生する。コケ植物の生態は維管束植物(シダ植物・裸子植物・被子植物)とはずいぶん異なるので頭の整理をしておこう。
 コケ植物には根、茎、葉の区別が無く、岩や土に付く部分は“仮根”と呼ばれるもので水分は吸収しない。水分は体の表面から吸収するため維管束は無い。コケには雌株と雄株があり雌株には“蒴(さく)”と呼ばれるカプセル状の胞子体が出来てそこから胞子を飛ばし風や水で運ばれ水分の多い地面や樹皮など生育に適した環境に着くと発芽する。
 発芽した胞子は細胞分裂を繰り返し分枝した糸状の“原糸体”を形成し更に成長した後、茎と葉の区別がある“茎葉体(けいようたい)”となる芽が出来る。この“茎葉体”が更に成長すると茎の上に精子を造る“造精器”と卵を造る“造卵器”が形成される。成熟した“造精器”から精子が放出され“造卵器”に辿り着くと受精し、受精卵は細胞分裂を繰り返して胞子体となる。
 写真は受精した雌株から伸びてきた胞子体で長さは2~3ミリ。上部には蓋があったはずだが既に取れて中の胞子が散布されている。
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クチナシグサ・6~堀之内沖ノ谷戸公園

 堀之内沖ノ谷戸公園の野原に生育している「クチナシグサ(梔子草)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の越年草でイネ科植物に寄生する半寄生植物。4~5月に花径が7~8ミリの小さな花を咲かせ花後にクチナシに似た果実を稔らせる。果実は蒴果で長さ1センチほど。先端には萼裂片がある。熟すと2つに割れて種子を零す。写真では右側に割れた果実と種子が見える。
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