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シナノキ

 鑓水神子沢緑地付近で咲き始めた「シナノキ(科の木)」。アオイ科(←シナノキ科)シナノキ属の落葉高木で日本固有種。この道はユリノキ並木が4キロ以上続くがこの交差点では南方向にシナノキが数本植えられている。シナノキは長野県に多く生育しており、信濃(科野・信野)の国の名前のもとになったとされている。長野市北部にあった更埴市は昭和34年に埴科(はにしな)郡と更級(さらしな)郡の字を取って生まれたが、この“科”と“級”の二つの字は共にシナノキを意味している。更埴市は平成15年の千曲市成立によりその名が無くなったが長野自動車道には今でも更埴ICや更埴JCTの名が残されている。
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ハタザオ・2~種子

 先日のNHK番組『ブラタモリ』では“なぜ東京・町田は神奈川県町田市と間違えられるのか?”がテーマだった。番組では八王子市・町田市に跨る小山内裏公園のサンクチュアリ(自然保護区域)内の奈良~平安時代の登り窯跡が紹介され、そこでは相模国(神奈川県)の国分寺の屋根瓦を焼いていたという。ここから数百メートル南下するとすぐに神奈川県相模原市になる。また三多摩は以前は神奈川県の管轄だったが水源の玉川上水がある北多摩・西多摩を東京都が一括管轄とするために東京都に移管された。更に玉川上水の通っていない南多摩まで一緒に移管された裏には中央集権体制派の神奈川県知事と南多摩在住(現:町田市)の自由民権活動家:石阪昌孝との確執があったというのも興味深かった。
 さて閑話休題。小山内裏公園から続く鑓水小山緑地の陽当たりの良い野原で見られる「ハタザオ(旗竿)」。アブラナ科アブラナ属の越年草~二年草で春に直径7~8ミリの小さな十字花を咲かせ果実は長さ2~3センチの長角果で茎に沿うように上向きに付く。花や草姿はヤマハタザオにそっくりだがその種子は莢に2列に並ぶのが異なる。写真は若い果実を切り割ったもので種子が2列に並んでいるのが何となくわかる。果実の幅は0.7~0.8ミリで種子の直径はわずか0.3~0.4ミリ。肉眼ではとても見えない。
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ヤマハタザオ・2~種子

 アブラナ科ヤマハタザオ属の「ヤマハタザオ(山旗竿)」。北海道~九州の陽当たりの良い山野に生育する。草丈は50~80センチになり葉が小さく直立するので名付けられている。良く似たハタザオはハタザオ属違う仲間。ハタザオの果実の種子が2列になるのに対して本種は種子が1列になる。写真は若い果実を切ったものだが確かに種子が1列にある。
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