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フジキ・4~花

 マメ科フジキ属の「フジキ(藤木)」。樹高は30メートルにもなりその小さな花を間近で見ることができない。そこで谷戸の奥にある高木の真下まで進んでシダが生い茂る林床に落ちた花を観察した。花はマメ科らしい蝶形で長さは1.5センチほど。同属のユクノキの花とそっくりで判断が難しい。図鑑やネット検索ではフジキとユクノキの違いは葉の形状、小葉柄基部の托葉の有無、葉の厚さ、側脈数、葉裏の色などがあるようだが、どちらも10~20メートル頭上にあり手に取って確かめられない。唯一の手掛かりはこの落花で旗弁の斑紋に微妙な違いがある。しかしその違いを説明した記述や写真は見つからない。ここからは素人判断で確証は無いが、フジキの斑紋はユクノキよりも幅が広く半円形になっている。
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ユクノキ・5~比較

 マメ科フジキ属の「ユクノキ」。関東地方以西の山地に生育する落葉高木で「ミヤマフジキ(深山藤木)」とも呼ばれている。ユクノキもフジキも同じような環境に生育しており特にユクノキが山奥に生えるということではなさそうだ。フジキとの違いはフジキの記事に記載したがこの樹も葉や花は頭上遥かな高い位置にあって間近では観察できない。写真は樹の下に落ちていた花で翼弁の先端から旗弁までの長さは1.8~2センチ。フジキよりもわずかに大きい。また旗弁の斑紋は円形ではなくやや尖った半楕円形になっている。
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イイギリ・3~落花

 高尾山“2号路”に落ちていた花。頭上を見るがこの日は薄暗く樹の枝が重なり合って良く見えない。花径は1.5~2センチで雄蕊が密生していて見覚えがある。しばらく考えてこれは「イイギリ(飯桐)」だとわかった。ヤナギ科(←イイギリ科)イイギリ属の落葉高木で雌雄異株。低地では4~5月に開花するがここでは6月頃が開花期のようだ。当地の蓮生寺公園に雌株と雄株があり以前は低い枝にそれぞれ雌花序雄花序が見られたが今は高木になり間近で見られなくなった。秋には赤い果実を稔らせる
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