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散歩道・14~東京消防庁訓練場

 鑓水地区の丘陵の一画に東京消防庁第九消防方面訓練場がある。周囲は雑木林に囲まれ地元民でもこの存在に気付く人は少ない。数年前から近くで大型商業施設の建築が始まり開業すれば多くの人がこの施設に気付くことになるだろう。
 東京消防庁機動部隊のホームページに創設の経緯について紹介されているので下記に纏めておこう。
 1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災の教訓から、通常の消防力では対応が困難な救助事象に迅速に対応するための部隊の必要性が提起され消防救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー)が創設された。これは特殊な技能を有するスペシャリストや装備で編成され大型重機を備えるなど多数の人命を早期に救出することを目的としている。
 東京消防庁では震災・大規模災害を専門とする部隊を3隊、NBC災害(Nuclear:放射性物質、Biological:生物剤、Chemical:化学剤)を専門とする部隊を1隊配備していたが、2011年(平成23年)に発生した東日本大震災を機に更に地域特性に対応し震災・大規模災害とNBC災害の両方に対応可能な新たな部隊として2013年(平成25年)に“東京消防庁第九方面本部消防救助機動部隊(9HR)”が発隊した。9HRは一般災害・震災・NBC災害の他に危険物火災、林野火災、土砂災害、山岳救助などの様々な方面に対応しているという。
 2016年(平成28年)に“鑓水隊舎(本隊舎)”の訓練場の業務が開始され、写真では煙を発生させて訓練を実施しているようだ。隊員の皆さんが日々様々な訓練に励まれていることに心より感謝申し上げたい。
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カキラン・2~開花

 ラン科カキラン属の「カキラン(柿蘭)」。草丈は40~50センチで6~7月に黄褐色の花を茎の先に総状に付け下から咲き上がっていく。和名は花被片が柿色になることに由来している。花の幅は2~2.5センチで唇弁の内側に紅紫色の斑紋がある。ここは図師町の谷戸で陽当たりの良い斜面に何株も見られた。
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ネコノチチ・3~花

 クロウメモドキ科ネコノチチ属の「ネコノチチ(猫の乳)」。関東地方~沖縄の山地に生育する落葉小高木で花期は5~6月。葉腋に直径3~4ミリの淡黄緑色の花を数個咲かせる。花の外側は萼片で内側には雄蕊を守るような突起がある。花弁は5本の雄蕊を包み中央に雌蕊がある。秋に黒熟する果実を“猫の乳”に見立てている。
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