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キジカクシ・2~雌株

 奥高尾“小仏城山”付近の登山道で見掛けた「キジカクシ(雉隠)」。キジカクシ科(←ユリ科)クサスギカズラ属の多年草で北海道~九州の山野に生育する。花期は5~6月で雌雄異株。去年は奥高尾“一丁平”付近で雄株を見ていたが雌株は初めて見た。花被片の長さは3~4ミリ。同属のオランダキジカクシ(アスパラガス)の花柄は1センチほどあり花が下向きになるが、本種の花柄は1~2ミリと短く茎に直接付いているように見える。
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ユキノシタ・1~名前

 高尾山“1号路”の湿った岩肌に生育している「ユキノシタ(雪の下)」。ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で林間のやや湿った場所に生育する。その名前から冬や早春のイメージがあるが花期は5~7月頃。常緑で耐寒性が強く雪の下でも緑の葉を保つことから名付けられている。上部の3枚の花弁はピンク地に赤と黄色の斑点がありハルユキノシタと区別できる。
 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で鎌倉が脚光を浴びているが、鶴岡八幡宮一帯の住所は“鎌倉市雪ノ下”となっている。この地名の由来は源頼朝が夏の暑さを凌ぐために、八幡宮の裏手の今宮付近に雪を貯蔵しておく“雪屋(ゆきや)”を設置したことから名付けられたと伝えられているが、その付近には実際にユキノシタがたくさん生えていたという説もある。
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オウギカズラ・3~走出枝

 奥高尾“日影林道”で見られる「オウギカズラ(扇葛)」。シソ科キランソウ属の多年草で4~5月に淡紫色の唇形花を咲かせる。“葛”の名が付くがつる性ではなく、根元から走出枝(ランナー)を伸ばし地表を這って拡がっていく。“扇”の名は葉が扇形でありまた走出枝が扇のように拡がることが由来のようだ。
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ボタン

 大塚公園付近の芳心院に植栽されている「ボタン(牡丹)」。ボタン科ボタン属の落葉低木で中国原産。日本には奈良時代に渡来した。花期は4~5月で枝先に大型の花を咲かせる。果実は卵形の袋果で表面には黄褐色の短毛が密生している。
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ムカゴサイシン・4~開花

 当地の雑木林の林縁に毎年顔を出す「ムカゴサイシン(零余子細辛)」。ラン科ムカゴサイシン属の多年草で草丈は5~6センチ。花径は1センチほどで唇弁と側花弁は白く紫色の斑点がある。開花期には葉が無く花後に葉が展開する。
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