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野鳥・43~ムクドリ

 低地の田畑や市街地で普通に見られる「ムクドリ(椋鳥・白頭翁)」。ムクドリ科ムクドリ属の留鳥で体長は24〜25センチ。ヒヨドリよりはひと回り小さい。ムクノキの果実を好むと言うことで名付けられているが、雑食性で植物の果実のほか地表の虫なども食べる。群れになって行動することがあり近年は都市部で騒音や糞の被害がたびたび問題になっている。
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ニワウルシ・1~葉痕

 傘平緑地の雑木林に生えている「ニワウルシ(庭漆)」の幼木。ニガキ科ニワウルシ属の落葉高木で中国原産。欧米では街路樹とされているが、日本には明治8年に津田仙(津田塾大学の創始者・津田梅子の父)がウィーンより持ち帰り東京に植えたのが最初と言われている。その葉痕はまさしく“のっぺらぼう”。ジブリ映画の“カオナシ”に見えないこともない。
 小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の『怪談』にある“MUJINA(貉)”の話は誰でも一度は聞いたことがあるだろう。
 時は幕末の赤坂紀伊国坂で夜道を男が歩いていると道端で娘が顔を伏せてシクシク泣いている。男が近づき『どうしたんだい?さあ顔を上げて涙を拭いて・・・』と娘の顔を覗き込んだら何と“のっぺらぼう”。驚いた男は這う這うの体で逃げて屋台の蕎麦屋に飛び込み『おやじさん、大変だ。のっぺらぼうが出た!』と叫ぶと、おやじが振り向いて『それは、こんな顔だったかい?』と見せた顔がまた“のっぺらぼう”。
 多摩ニュータウン開発を題材にしたジブリ映画『平成たぬき合戦ぽんぽこ』でも“のっぺらぼう”に化けたタヌキが警官を驚かせる場面がある。
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