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野鳥・82~ルリビタキ雄1

 ヒタキ科ルリビタキ属の「ルリビタキ(瑠璃鶲)」。日本では北海道や本州~四国の高山帯で繁殖し、冬には関東地方以南の平地や低山に降りてくる漂鳥で当地では数ヶ所の公園の雑木林で見られる。とは言うものの私はこれまでルリビタキのオスの成鳥を見たことが無く、何とかこの冬には見たいと思っていくつかの雑木林で植物観察の合い間に探していた。
 ルリビタキは体長約14センチでオスの幼鳥の羽色はメスの成鳥とそっくりだが、オスの成鳥は頭部から背中と尾に掛けて鮮やかな青色をしており、腹部は白く脇腹はオレンジ色をしている。このような色になるまで2年以上掛かるようだ。
 私は“俄かバードウォッチャー”なので野鳥の鳴き声で何の種類かがわからない。そこで事前にネット検索でルリビタキの鳴き声を予習しておいたら、この日は藪の中から『ガガガッ』というカエルのような地鳴きが聞こえそこでしばらく待っていたら美しい姿を見せてくれた。

♪♪青い鳥を見つけたよ 美しい島で
  幸福はこぶ小さな鳥を
  だけど君はあの空へ飛んでいくのだろう
  僕がこんなに愛していても
  小さな幸福を
  僕の手にのせたのに
  青い鳥 青い鳥 行かないで
  君がそばにいるだけで  
  僕は嬉しいのさ
  そのまま僕を見つめておくれ
(『青い鳥』
作詞・作曲:森本太郎 歌:ザ・タイガース 昭和43年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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キハダ・6~顔

 ミカン科キハダ属の「キハダ(黄檗・黄膚)」。コルク質の表皮の下に鮮やかな黄色の内皮があることから名付けられている。この内皮を乾燥させたものが生薬の“黄檗”で、健胃整腸剤として利用されるほか、打ち身や捻挫、腰痛などにも薬効がある。中国ではこの生薬を服用すると地上の仙人、すなわち“地仙”になると言われている。また黄檗色(きはだいろ)と呼ばれる黄色い染料として利用される。その冬芽はとてもひょうきんな顔になり見るのが楽しい。
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イイギリ・8~完売

 ヤナギ科(←イイギリ科)イイギリ属の「イイギリ(飯桐)」。5月頃に円錐花序を出して淡黄色の花を咲かせ果実は秋に赤く稔る。果実は野鳥には人気が無いようで冬の間長く枝に残っていることが多いが、他の美味しい果実が食べ尽くされた後は、イイギリの果実も漸く食べられるようになる。ここでは一粒も残っておらず"完売”状態だった。
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