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コセリバオウレン・2~両性花

 花の中心に黄褐色の雌蕊が見える「コセリバオウレン(小芹葉黄連)」の両性花(雌花)。キンポウゲ科オウレン属の多年草で外側に大きく拡がる5枚は萼片。その内側に10枚程度の小さな花弁があり雌蕊の周りに数本の雄蕊が見える。
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シラカンバ・2~冬芽

 由木市民センター付近に植栽されている「シラカンバ(白樺)」。カバノキ科カバノキ属の落葉高木で北海道や本州の山地など亜寒帯地域に分布し当地で見られるのは植栽ものになる。冬芽は長く伸びた雄花序の基部とその横に見えるが、葉だけの葉芽と雌花序を持った混芽がある。
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コセリバオウレン・1~雄花1

 キンポウゲ科オウレン属の「コセリバオウレン(小芹葉黄連)」。雌雄異株で写真は雄花。セリバオウレンよりも半月程度開花が早い。花の一番外側の拡がった部分が萼片で花弁はその内側のスプーン状のもの。花の中央には雄蕊が密集している。セリバオウレンの葉は2回3出複葉になるのに対して本種は3回3出複葉になる。
 “スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)”という言葉がある。温帯の落葉樹林内に生育する小柄な草本で春先に花を付け落葉樹が葉を繁らせる夏には地上部が枯れその後は春まで休眠する。“春の儚い命”“春の妖精”などと訳されキクザキイチゲカタクリニリンソウなどがそのように呼ばれている。一方、セリバオウレンの仲間は常緑であり暖地では真冬でも地上部が残りその存在がわかる。その可憐な姿からこれらも“春の妖精”と呼んであげたいが、厳密には“スプリング・エフェメラル”ではないことになる。
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ネコノチチ・1~葉痕

 クロウメモドキ科ネコノチチ属の「ネコノチチ(猫の乳)」。関東以西の山地に生育する落葉小高木でナツメに似たその実の様子が猫の乳に似ることから名付けられている。この樹は高さが7~8メートルあり枝が高くて花や果実を見たことが無い。葉はコクサギ型葉序になるのでその様子は忘れずに観察しよう。写真はひこばえに見られた葉痕。

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ショウジョウバカマ・2~発根

 シュロソウ科(←ユリ科)ショウジョウバカマ属の「ショウジョウバカマ(猩々袴)」。日本全土の山地に分布する常緑多年草で2年が過ぎた葉の先端に稀に“不定芽”を形成して種子とは異なる方法で繁殖する。先日はその不定芽を観察したが、写真はその芽が地面に着いて根を伸ばし始めた様子。この後、元の葉は枯れていきこの芽が新しい株になる。
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カンレンボク

 ヌマミズキ科カンレンボク属の「カンレンボク(旱蓮木)」。中国原産の落葉高木で夏に球形の集合花を咲かせ、果実は秋に稔る。写真は冬芽と葉痕の様子。すました顔が見える。カンレンボクは生命力が強く果実がたくさん出来ることから子孫繁栄の目出たい樹として「キジュ(貴樹)」と呼ばれている。

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セツブンソウ・4~開花

 節分にはまだ蕾だった拙庭の「セツブンソウ(節分草)」。立春を過ぎて少しずつ開き始めてやっと見頃になった。この花は10年前に1株購入したものを地植えして毎年こぼれ種で少しずつ増えている。拙庭は基本的には放任主義だが、土は山野草用にしてアルカリ性土壌を好むために時々苦土石灰を撒く程度。夏は地上部が枯れて休眠するが多摩ニュータウンは夏は都心より2℃ほど高くこの場所は陽当たりが良いので、高温になるのを避けるために湿らせた水苔を地面に敷いて乾燥させないようにしている。花後には種が零れ翌年は1枚の子葉が生え2年目にはセツブンソウらしい葉になり3~4年目に開花する。
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シナサワグルミ・1~葉痕1

 大塚公園の遊歩道脇に生えている「シナサワグルミ(支那沢胡桃)」。クルミ科サワグルミ属の落葉高木で中国原産。明治時代に渡来し街路樹や公園樹に利用されている。日本に自生するサワグルミは奇数羽状複葉になるのに対して本種は偶数羽状複葉になり葉軸には翼が見られる。その葉痕には垂れ目のチョビ髭顔があった。
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コスギゴケ・1~由木城址

 由木城址付近の林内に生育する「コスギゴケ(小杉蘚)」。スギゴケ科スギゴケ属のコケ植物で低地の半日陰で見られる。スギゴケ科は多くの品種があり日本では6属30種があるようだ。京都の庭園などではウマスギゴケやオオスギゴケが多く植えられスギゴケやセイタカスギゴケは山地から亜高山帯などに分布している。スギゴケはスギゴケ科の総称でもある。これはとりあえずコスギゴケとしておいた。
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サトザクラ

 バラ科サクラ属の「サトザクラ(里桜)」。オオシマザクラの栽培品種でその総称でもある。ここでは4月中旬にボリューム感のある八重咲きの花を咲かせる。写真は冬芽でオオシマザクラのように無毛で芽鱗には艶がある。
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