goo

オオバアサガラ・1~葉痕

 エゴノキ科アサガラ属の「オオバアサガラ(大葉麻殻)」。本州~九州の山地の谷沿いに生育する落葉小高木で花期は6月。樹の材質が柔らかく折れ易いことを麻の茎に譬え同属のアサガラよりも葉が大きいことで名付けられている。冬芽は裸芽で葉痕の維管束痕は三日月形になる。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

セツブンソウ・5~1・2年目

 キンポウゲ科セツブンソウ属「セツブンソウ(節分草)」。節分の頃に咲くので名付けられているが、拙庭では節分を少し過ぎて開花した。昨春はその前の年の夏越しが上手くいかなかったためか花数は12輪と減っていたが、今年は数えてみると22輪咲いている。またその周りには1年目の卵形の子葉と、2年目の切れ込みのある本葉がそれぞれ15枚以上見える。去年の夏の暑さは何とか耐えたようだ。これでまた来年の開花が楽しみになる。ちなみにセツブンソウは双子葉類ではあるが、子葉は例外的に1枚でありこれは2枚の子葉が合着したと考えられ、ニリンソウも同じように1年目の子葉は1枚になる
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

ネコヤナギ・1~猫の日

 今日、2月22日は『ニャンニャンニャン』ということで“猫の日”になっている。私は愛猫家ではないのでごく普通の一日だが、今年はテレビなどでいつもより多く耳にする。これは今年は“2022年”ということで“2”が6つ重なるので“スーパー猫の日”として盛り上がっているようだ。200年後には2222年2月22日で“2”が7つ重なる。その頃には人類が地球温暖化を克服し戦争が無くなって猫がのんびりと暮らせていれは何より嬉しい。
 そもそも“猫の日”は昭和62年(1987年)に日本の猫の日実行委員会が制定した記念日で、趣旨は『猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し猫とともにこの喜びを噛みしめる記念日』とのこと。猫カフェ”“猫駅長”“猫の住む離島”など猫ブームは“ネコノミクス”として数兆円の経済効果があるらしい。ニャンともすごい効果。今日はお魚くわえて逃げることなくたんまりとご馳走にありつけるのだろう。この“スーパー猫の日”限定でいくつかの企業が公式ツイッターで社名を変更しているらしい。例えばアース製薬はニャース製薬、カシオ計算機はニャシオ計算機等々。このブログは多摩ニュータウン植物記であり多摩ニャンタウン植物記ではない。ちなみに“犬の日”は『ワンワンワン』で11月1日になる。
 写真はヤナギ科ヤナギ属の「ネコヤナギ(猫柳)」。冬芽は赤紫色の芽鱗に包まれているが、早春に芽鱗が取れて暖かそうな毛に包まれた蕾が出てくる。雌雄異株だが当地で見るのは雄株ばかり。

♪♪お魚くわえたドラ猫 追っかけて
  素足でかけてく 陽気なサザエさん
  みんなが笑ってる お日さまも笑ってる
  ルルルルルル 今日もいい天気
(『サザエさん』主題歌
作詞:林春生 作曲:筒美京平 昭和44年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

ヘントウ

 南浅川の河川敷に生えている「ヘントウ(扁桃)」。バラ科モモ属(←サクラ属)の落葉高木で「アーモンド(Almond)」の名前のほうがわかり易い。この果実が喉の奥の扁桃に似ていることから名付けられている。私は幼い頃に扁桃腺を切っているので、その後、60年以上扁桃炎とは縁が無い。新型コロナウイルスのオミクロン株は急性扁桃炎を引き起こすようだが扁桃腺が無い場合はどうなのだろうか。写真はヘントウの冬芽で白灰色の毛が密生しておりかなりの重装備。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

散歩道・10~丹沢山系

 東京に降雪があると多摩ニュータウンから西方にある丹沢山系を眺めるが、標高1673mの最高峰“蛭ヶ岳(写真の右端)”の東に通称“鬼ヶ岩ノ頭(おにがいわのかしら)”と呼ばれるピーク(標高1608m)がありそこから北東に下る尾根の中腹に“白馬”の雪形が現れる。私は8年前の新聞の地方欄で町田市相原町付近から雪形が見られることを知った。その後、相原町からは更に10キロ東の多摩ニュータウンからでもこの雪形が見られるのを確認し、その後は毎年雪が降るとその姿を探している。写真は小山内裏公園の北西端からも見たもので馬の頭部は見えるが胴体や脚の辺りは樹木が育ってきたようで以前と比べると形が消えつつある。手前のビルはJR&京王線橋本駅前の高層ビル群で橋本駅の地下では今リニア新幹線の(仮称)神奈川県駅建設工事が続いている。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

シロヨメナ・2~総苞

 キク科シオン属の「シロヨメナ(白嫁菜)」。秋に直径2~2.5センチの頭花を付ける。“嫁菜”の名を持つがカントウヨメナなどヨメナ属とは違う仲間。写真は痩果が飛んだ後の総苞片の様子。直径1センチほどで花のように見える。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

フクジュソウ・2~開花

 キンポウゲ科フクジュソウ属の「フクジュソウ(陸奥福寿草)」。北海道、本州、四国に分布する多年草で、日本のフクジュソウは本種の他、東北~九州に分布するミチノクフクジュソウ、北海道に分布するキタミフクジュソウ(北見福寿草)、四国と九州に分布するシコクフクジュソウ(四国福寿草)の4つの基本種に纏められている。江戸時代から各地で多くの品種改良が行われており色の違いや八重咲きなどが生まれている。ミチノクフクジュソウは萼片が花弁よりも小さくなりまた茎が中空になるようだが、茎を切るわけにはいかないので写真はフクジュソウ(狭義)と判断した。
コメント ( 18 ) | Trackback ( )

キッコウハグマ・5~総苞

 キク科モミジハグマ属の「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。晩秋に直径8~9ミリの開放花を咲かせ、果実は冠毛の付いた痩果になる。写真は痩果が飛んだ後の総苞片の名残りで直径4~5ミリ。冬の野山では時々こういう姿に遭遇する。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

野鳥・8~コサギ

 多摩川“多摩大橋”付近で見掛けたシラサギの群れ。先日見たダイサギよりも小振りでこの時期に嘴が黒いのは「コサギ(小鷺)」だろう。サギ科コサギ属で体長は60センチほど。脚の指は黄色く夏には頭に2本の長い冠羽が現れる。土手から見ていた私の真っ赤なジャンパーが目立ち過ぎたのか群れは少しずつ飛び去っていった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

フクジュカイ・2~開花

 拙庭の芝の間から顔を出した「フクジュカイ(福寿海)」。キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草でフクジュソウとミチノクフクジュソウとの交配種。江戸時代から栽培されていた園芸品種で育て易いために園芸店などで“福寿草”として流通している。3倍体のため種子は出来ず地下茎で繁殖していく。花後に葉を繁らせ夏には地上部が枯れて休眠する“スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)”のひとつになる。
コメント ( 16 ) | Trackback ( )
« 前ページ 次ページ »